50代で睡眠が、変わった
昔は、長い時間ぐっすり眠れたのに。若い頃と比べて、睡眠時間が短く、眠りが浅くなったとこの頃感じます。夜中に目が覚めることも多くなりました。
「よく寝たなあ」と若い頃は起きましたが、今は、睡眠から得られる満足感も少なくなりました。睡眠の質は、加齢により変化します。
50代くらいから体が変化し、体力が落ちたり、皺や白髪が増えます。これと同じように睡眠も変化するのです。
最近は、トイレに行きたくて夜中や明け方に目が覚め、朝まで眠れないこともあります。このような睡眠の変化は、自然なことで、病気ではないのです。
若い頃は、日中の活動が活発で、エネルギーを沢山使います。これを睡眠によって、脳と体の疲れをしっかりと回復させなければならず、長くしっかりと眠る必要があります。
さらに高齢になれば、赤ちゃんの体重当たりのエネルギー消費量は1/3ですみます。若い頃よりも「眠る必要性」がなくなり、睡眠時間も短くなっていくのです。
若い頃と比べてしまう
若い頃は、何時間でも眠れました。週末などは、よく寝だめをしていました。
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最近は、夜中に目が覚めて、それからよく眠れないこともあります。
睡眠不足を補おうと朝、二度寝をしても昔のようにぐっすり眠れません。体力も気力も衰えてきたのに、睡眠時間が少なくなって大丈夫なのか気にすることもあります。
でも、よく寝ていた若い頃と比べたり、そのことを不眠の悩みとしなくていいとのことなのです。
若い頃より、睡眠時間が減る
健康のためには、1日8時間の睡眠が必要とよく聞きます。しかし、睡眠時間は、個人差があり1日4時間でも十分な人もいれば、9時間以上眠らないと寝足りないという人もいます。
必要な睡眠時間は、年齢によっても変わります。平均睡眠時間は、子どもは8時間以上でも、70歳を超えると6時間を下回ります。
睡眠時間は、年齢とともにどんどん短くなっていき8時間睡眠は、70歳以上には必要ないのです。8時間以上眠るのは、中学生くらいまでで、50代でも身体的にそんなに長く眠らなくてもいいのです。
57歳の私の年齢では、6時間ちょっと、70代になれば6時間程度の睡眠でも十分だそうです。以前のような睡眠時間は、必要ないのです。
8時間睡眠を理想とする説は、年齢とともに意味がなくなります。「健康のため」にとこだわり8時間眠ろうとして、寝付けない時間が長くなったり、途中で目が覚めることが多くなったりして、かえって睡眠の質が低下してしまいます。
睡眠時間は、個人差があり、年齢とともに短くなるので、必要以上に睡眠時間を気にすることはないのです。
睡眠時間は、年齢とともに短くなります。若い頃と比べて睡眠時間が減っても、日中の生活に問題がなければ大丈夫なのです。
私も眠たいときは、通勤の電車などで睡眠を取ったりしているので、睡眠時間が減っても生活に支障はないです。
若い頃と眠りの質が違う
若い頃に比べて、睡眠時間が減りますが、睡眠の質も変わって来ます。
睡眠は、眠りにつくとまず、ノンレム睡眠の状態になり、およそ90分周期でレム睡眠が入り込みます。レム睡眠は、瞼がやや開きぎみで。目がピクピク動き、呼吸が浅く速くなっています。
ノンレム睡眠は、ゆっくり息をしてスヤスヤ眠っています。レム睡眠とノンレム睡眠には、それぞれ眠りの深さによって段階があります。
とくにノンレム睡眠は、上の図のように4段階に分けられ、ステージ3と4は「深い眠り」と呼ばれ熟睡状態です。
ノンレム睡眠の中でも「深い眠り」は、疲れた脳を冷やして休めるための眠りです。この深い眠りの状態が、年齢が若いほど長く続きます。
年齢とともに途中で眠りが浅くなり、目を覚ますことが多くなるのは深い眠りが短くなってきているからです。
私が、夜中にトイレに起きるのは、この「深い眠り」の時間が短くなってきたからかもしれません。
まとめ
50代くらいから睡眠時間が短くなり、途中で眠りが浅くなり、目を覚ますことが多くなります。睡眠も体の老化とともに変化していきます。
若い頃のように長い睡眠時間が必要となくなり、年ととともに「深い眠り」が短くなるので夜中や朝、早く目が覚めたり、睡眠に満足感が少なります。
睡眠時間や睡眠の質は、若い頃と違ってきます。それは、自然の摂理なので、比べたり、日中の生活に支障がなければ、あまり気にしなくてもいいのです。
【参考文献】
- 『きょうの健康 2017年3月』生活改善で不眠解消(NHK出版)
- 『不眠の悩みを解消する本』三島和夫著(法研)