【2017年11月19日更新】
50歳を過ぎて、手湿疹に数年、悩まされてきました。
ある日、ピリピリとして赤くなり手がかぶれたと思いました。
このかぶれのような症状は、何かに接触してなったものではなく「手湿疹」、別名「主婦湿疹」というものでした。
手湿疹の原因は、アレルギーやストレス、洗剤などと言われていまが、私の場合特定出来る原因は分かりません。
手湿疹の症状
指先に「水泡」が出来始め、みるみるうちに左右の指に広がりました。
そのうち掌(てのひら)まで、水泡が出来て痒くなりました。
皮が剥け、皮膚が薄くなりました。皮が薄くなると、洗剤やシャンプーなど刺激のあるものを使うとそこが割れて血が出てきます。
痛いし痒いし、我慢出来ずに搔いてしまいまいます。
酷いときは、指の指紋も判別出来なくなりました。
腰痛と脂漏性皮膚炎もあり仕事を休んでいたので、家にいて時間があるので、手や指の皮を剝いてしまうので、余計治りませんでした。
皮膚科で処方される薬は、消炎剤、ステロイド剤と保湿剤です。
脂漏性皮膚炎とほぼ同時に発病していたので、頭や顔、手といろいろな箇所に薬を塗ことが、この頃の毎日の日課でした。
別名、主婦湿疹と呼ばれるだけあって炊事や掃除などの「水仕事」が、一番厄介でした。
調理や洗い物、水回りの掃除のときは、「ゴム手袋」をしていました。
なるべく手も洗わないようにして、入浴するときもゴム手袋は欠かせませんでした。
「ステロイド剤」を処方されて
テルモベート0.05%、ネリゾナ0.1%、アンテベート軟膏0.05% |
というステロイド剤を皮膚科で処方されていました。
ステロイドを塗ると、1日くらいでサーっと湿疹が引き、綺麗な状態に戻ります。
ステロイドは、傷が自然に治癒していく過程というのを飛ばして、あっという間に回復するという、何とも不思議な治り方をします。
薬を塗って、湿疹が治ったと喜んだのもつかの間、また悪化して手がぐちゃぐちゃになるのです。ステロイドを塗っている状態が半年以上続きますが、一向によくなりません。
非ステロイドの「プロトピック」もステロイド同じで、短期間でよく効きます。
しかし、塗る時間が長くなるほどジュクジュクと悪化して、赤みも酷くなるようでした。右手が治ると今度は、左手が荒れます。
悪化→ステロイド塗布→さらに悪化 |
という沼に落ちて、手湿疹は治らなくなっていました。
「脱ステロイド」という選択
ステロイドは抗炎症剤という意味では、炎症を抑えてくれるだけ、皮膚炎が起こる原因をなくす訳ではないのです。
急性のものを一時的に鎮めると短期的に使用するのはいい。ステロイドは効果的だけど、短期間で止めることがよい。
というネットの記事や「アトピー性皮膚炎」をステロイドと保湿を止めて克服した患者さんの話を聴いたこともあり、皮膚科に行くのを止め、ステロイドや保湿も止めました。
「脱ステロイド」「脱保湿」という選択をしたのです。
「脱ステロイド」をやってみて
結果的に私にとってよかった思います。
まだ、ときどき写真のように皮が剥け、痒くなります。見た目は、たいしたことがないけれどこれが、強烈に痒い。
でも、
搔かないようにしていると、自然に治っています。(メカニズムは、↓から)
「搔けば搔くほど、痒くなる」痒みのサイクルを止めるには、どうしたらいいのか
ラテックスアレルギー(ゴムアレルギー)を検査し、ラテックスアレルギーはないとのことだったので、水仕事のときはゴム手袋を徹底してつけるようにしていました。
今では少しくらいなら素手で、洗い物をしても何ともなくなりました。
ゴム手袋に手に優しい石鹸を使う
それでも、ちょっとした水仕事には、ゴム手袋は欠かしません。
入浴のときもゴム手袋をしていました。
ゴム手袋の蒸れやべたつき解消にメッシュのインナー手袋をしています。
手の甲に汗をかくと手が荒れてしまうので、欠かせません。
試しに肌にいいとされる温泉、伊豆多賀温泉(カルシウム・ナトリウム-塩化物泉 ・単純泉 弱アルカリ性-低張性-高温泉ほか)で、素手を湯に入れたら大丈夫だったので、そのとき以来手袋は外して入浴しています。
合成洗剤の入っていない石鹸を手や体を洗うときに使い、シャンプー、リンスも出来るだけ手に優しいものにしています。
私が使っているのは、合成洗剤が入っていないシャンプーやリンス、石鹼系の「エスケーうるおいせっけんシャンプー」、「うるおいリンス」です。
ハンドクリームも今は、使っていません。冬の乾燥した手には、「COOPのスクワランオイル」を塗るだけです。
ステロイドや保湿を止め自然治癒力、自然の力を信じて何もしない選択をしたのがよかったのかと思いました。
ステロイドを止め、痒みと闘いながらある期間が過ぎれば、徐々に治ってきます。
気長に待てば、治ります。
脂漏性皮膚炎と同じように気持ちを患部に集中させないようすることが大切です。
手湿疹に脂漏性皮膚炎、腰痛が重なり仕事を1年休んでいましたが、仕事を再開することで、手湿疹の痒みのことを忘れることが出来ました。
脂漏性皮膚炎と同じように痒みを忘れることで、手を掻かなくなり、手湿疹も収まり気持ちの落ち込みもなくなりました。
そして、徹底的に水仕事のときはゴム手袋をして、合成洗剤も使わずに過ごしたこともよかったと思います。