『50歳からの病気にならない生き方革命 』安保徹著(だいわ文庫)
免疫学の安保徹先生の著書です。この著書のメインテーマ「自律神経」についてと「50歳から生き方」について書いてみたいと思います。
自律神経からみた病気
自律神経の偏りからくる病気
病気の多くは生き方の偏り、特に自律神経の乱れが原因になっていることが多いそうです。
活動的になる時に働く交感神経とリラックスした時の副交感神経のバランスが崩れると病気になると言います。
交感神経優位になると
- 白血球の中の顆粒球増え、リンパ球減り
- 組織破壊(急性膵炎、急性腎炎、突発性難聴など)、粘膜破壊(歯槽膿漏、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病、痔疾、骨髄炎、卵巣嚢腫など)を起こす病気になる。
- 免疫の働き抑制され、がんになる。
- 低体温になる。
【交感神経が優位になる要因】
- 慢性疾患薬を飲み続ける。
- ストレス。
- 消炎鎮痛剤、ステロイド剤、免疫抑制剤長期に使用。
- 不眠症、夜更かし。
- 心身の酷使。
副交感神経が優位になると
リンパ球増え、顆粒球減り
- 異物に対して過剰に反応しアトピー性皮膚炎、気管支喘息、花粉症などアレルギーになる。
- 低体温になる
リラックスし過ぎ、ストレスのない生活も病気になります。
副交感神経が優位の状態が続くとこれも無気力になったり、すぐに疲れたりします。血管が広がり過ぎて、血液の流れが悪くなります。
普段からストレスのない生活をしていると普通の人ではストレスと感じない出来事でもストレスに感じ、すぐに交感神経が緊張。血管開き、元気なくなり筋肉からの放熱なくなり低体温になります。
交感神経と副交感神経のバランスが、重要
交感神経、副交感神経のどちらかに固定した状態が続くと病気になる。
病気は生き方の偏り、自律神経の乱れ、白血球の過剰反応として起こる。偏った生き方を改めれば病気は、治ると言います。
要は、交感神経と副交感神経のバランスが必要なのです。
自分の生活リズムを確立すること。きちんと働き、しっかり休むことが大切だと書かれています。
私の生活のパターンは決まっていて、規則的な生活をしています。
でも、ネットやブログを書くことについ熱中して肩や首が凝ったり、眼精疲労になったりします。
夜遅くまでパソコンの画面を見ていることが多いので、交感神経が優位の状態が続いているかと思います。
昼間は、起きてから昼食までほとんど座ることがありません。
朝食も立って食べる日もあるので、交感神経が優位になっていると思います。このように日中は体を動かしているので、夜は家事を早めに切り上げて、体を休めるようにしています。
50歳からの生き方を考える
著書で、50歳からの生き方の提言として、「50歳から筋肉をつけよ」と私達の年代に、筋力は重要だと書かれています。
筋肉を使わないと
- 筋力と骨が弱ると姿勢が保てなくなり、歪みが出る。
- 高齢になって筋肉使わなくなると、人生の幕引き自律神経が察知してあの世に向かって歩みを進める。
- ほとんどの病気、生活習慣は、進化に備わった機能をほどよく使っていないから発症。進化で得た筋肉を使わないのが問題で、筋肉を使わない発熱が起こらない低体温になり、必要な代謝エネルギーが得られなくなる。
家事労働など昔は、筋肉使い運動しなくてもよかったのですが現代は、それほど体を動かさなくても日常生活が送れます。
意識して体を動かさないと筋肉はどんどん衰えてしまいます。
50歳からは小まめに動くことが、どんな薬より効果的で、筋肉をつければ、骨も関節も丈夫になり、心を鍛えるためにも、筋力をつけることが大切だと言います。
50歳は年齢の節目
「病気にならない生き方を」を考えるとき、年齢の節目は重要で、50歳を過ぎたら、生活を切り替え、これまでの生活パターンを見直す必要があると言います。
私は50歳を過ぎた頃から体に色々なこと(症状や病気)が、降りかかってきました。
このことから50歳は、年齢の節目である実感しました。
改めて今までの生活を見直したり、筋肉を鍛えたりすることで、病気の症状が緩和しているものもあります。
50歳はとうに過ぎていますが、残りの人生を快適に過ごすためにも人生の節目に、生き方の偏りを見直すことは必要だと感じました。