白醤油
「白醤油」って知っていますか?
一般的な濃い口醤油の原料は「大豆5:小麦5」ですが、白醤油は「大豆1:小麦9」か「大豆2:小麦8」で圧倒的に小麦の割合が多いです。
小麦は、大豆に比べ色が着く原因となる旨味の成分(アミノ酸)の量が少ないので醤油に比べて淡い色となります。
白醤油は、愛知県碧南地方で生まれ、薄口醤油よりもさらに淡い琥珀色の醤油です。
味は淡泊ながら甘味が強く、独特の香りがあります。
白醤油は、薄い色なので素材の色彩を生かした料理やだしを加えた料理に最適です。
私も煮物を書油の色を付けず薄い色に仕上げたい
出汁巻き玉子を焦がさず黄色く作りたい
うどんやそばの汁を関西風にしたいときなど使います。
特にイカ、大根、里芋、蓮根、長芋のような白い食材を、煮汁の色がつかないように煮ることが出来るので食材の白さを生かした料理に重宝します。
同じようなものに「白出汁」というのがありますが、白出汁は、白醤油や淡口醤油に出汁と甘みを加えたものでそのまま万能調味料として使え便利なものです。
盛田の白醤油
今回紹介したい白醤油は、「盛田の白醤油」(株式会社盛田)です。
醤油や味噌、調味料、日本酒を作っている「盛田」という会社は、1665年(寛文5年)に清酒の醸造を始めた歴史ある会社です。
ソニーの創業者である盛田昭夫の実家で、ソニー創業期に資金が苦しかった頃、資金提供を行い、一時期はソニーの筆頭株主であったそうです。
盛田の白醤油で作った料理です。
白醤油は、醤油として使うのでみりんや出汁の調味料も一緒に使います。
濃い口醤油より見た目の淡い色比べ塩分があるので、注意が必要です。
煮物
普通の醤油で、色をつけて田舎風に煮るのも好きですがお節料理なんかに使うときは、白醤油で煮るととたんによそ行きの顔になります。
盛田の白醤油は、アミノ酸等の調味料を加えていない本来の白しょうゆの風味が味わえるということで色の割に旨味があります。
白醤油が一番活躍するのが、お節料理です。
人参の煮物、里芋の煮物、出汁巻き玉子、お雑煮の汁と昨年のお節に大活躍
前々年度のお節、蓮根も色白上品に仕上がります。
来客用に煮しめも素材ごとに煮て、気合を入れて何日も掛けて作ったお節。
このときの白醤油は、違うメーカーだったかな。
今は、子どももお節自体喜ばないし、家でももうこんなの作らないです。
うどん
紅白の可愛いうどんを見せたくて、白醤油を使いました。
滋味ある汁で、ホッとします。
ラーメン
乾麺のラーメンを買ったので、ウエイパー、白醤油、ニンニク油を入れて作ってみました。
ウエイパー小さじ2、白醤油小さじ1、塩小さじ1
見た目の薄い色に騙されないで、入れ過ぎないように。
透き通ったスープがいい感じです。
炊き込みご飯
お昼によく作るのが炊き込みご飯。
市販の炊き込みご飯の素を使い、具が少ないときは野菜や肉など冷蔵庫にあるものを適当に入れ嵩増します。
嵩増しして具が多くなると味が薄くなるので、醬油を足しますが、濃い口醤油だと色が濃くなり底が焦げてしまうのでこんなとき白醤油を使うと便利です。
しぼり菜リズム(まとめ)
「白醤油」は、一般的な濃い口醤油の原料の小麦の比率の割合が多い淡い色の醤油です。
この色の薄さを生かした白い食材を使った煮物やうどんやそばの汁を関西風にしたいときに重宝します。
同じような「白出汁」は、白醤油や淡口醤油に出汁と甘みを加えたものです。
今回の白醤油は、醤油や味噌、調味料、日本酒を作っている歴史ある会社の「盛田の白醤油」(株式会社盛田)です。
お節料理で活躍した盛田の白醤油は、アミノ酸等の調味料を加えていない本来の白しょうゆの風味が味わえ色の割に旨味があります。
うどんやラーメンの汁ものに使えば、透明なスープになり味は淡泊ながら甘味が強く、独特の香りがあります。
炊き込みご飯も濃い口醤油のように焦がさず炊けます。