自分の実感から、50歳くらいから急に体の老化が始まります。
もちろん、じわじわと40代くらいから老化を感じていましたが、50代に突入するとカクンと折れ線グラフの行き先が「0」に向かって急降下するような感じです。
見た目はもちろん、目に見えない体の老化もきます。
女性は、50歳くらいから自分の体の老化を意識する人が多いと思います。
それは、卵巣機能が低下して、女性ホルモンの「エストロゲン」が分泌されなくなることが一番の原因なのです。
私が、実感したこと
閉経後私が、実感したことがあります。特に実感、経験したことを書いてみますね。
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潤いが、なくなる
肌は、張りが失われて乾燥するようになりました。冬、以外でもですよ。
全身の保湿成分が減少して、乾燥しています。いくら保湿成分を補っても踵などヒビが割れるほどガサガサします。太股が粉を吹いたようになります。
髪の毛も潤いがなくなり、パサパサしています。目は、少し長い時間パソコンをすると目が開けていないくらい痛くなり、ドライアイになります。目も潤いが、なくなってしまったということなのです。
口の中も潤いがなくなります。唾液の分泌が少なくなり(特に寝ている間)口の中が乾燥します。口の中が乾燥すると悪玉菌が繁殖しやすくなるので、歯周病が生じます。
歯周病が原因で年末には、歯茎に膿が溜まりました。このように、50歳を過ぎた頃から全身に「潤い」がなくなったと実感するようになりました。
ピチピチ、サラサラ、ツルツルからカピカピ、ゴワゴワ、ザラザラと情けなくなるような響きが、付きまとうようになったのです。
張りがなくなり、たるんでくる
バストやヒップに張りがなくなりたるんできます。お腹もぽっこりとして、ウエスとも曖昧になってきます。
お尻などは、若い頃より下がってきているような気がします。瞼や頬も緩み、これが老け顔の原因になってきています。
内臓も老化する
外見だけではなく、体の中も老化していきます。
検診で血液検査を毎年しますが、閉経後コレステロールが、急に高くなりました。特に「悪玉コレステロール」が上昇しました。
今までと特に食事を変えた訳でもなく、不摂生な生活をしている訳でもありません。むしろ、体はよく動かしています。
私の母は、50代で急に「低血圧」から「高血圧」になり降圧剤を服用するようになりました。私は、血圧は低いですが女性の血圧が、高くなるのもこの時期なのです。
骨密度が、減る
私は、ここ最近、急激に骨密度が下がりました。もう、腰椎の骨密度が、「骨粗しょう症」レベルまでいっていて、「いつのまにか骨折」になりかねません。
もともと骨密度が少なかったのですが、昨年、久しぶりに大腿骨と腰椎の骨密度を測定してその「乱降下」ぶりにびっくりしました。
記憶力が、低下する
喉の奥まで出掛かっているのに、人や物の名前が出てきません。最近、物忘れが激しくなり、自分は認知症になってしまったのではないかと思うことがあります。
記憶力も低下し、新しいことを覚えても3歩歩くと忘れてしまいます。砂に水が染み入るように次から次へと新しいことを覚えられたあの頃が、遠い彼方になってしまいました。
エストロゲンが、少なくなるとどうして老化するのか
女性は、閉経後、潤いやはりがなくなったり、体全体がたるんだり、コレステロールが上がったり、骨密度が減ってしまったりします。
これは、閉経により卵巣機能が低下して、エストロゲンの分泌が減ってしまったからなのです。
女性ホルモンであるエストロゲンが少なると、どうしてこのような「老化現象」が出てしまうかです。
コラーゲンが、少なくなる
エストロゲンが減少すると「コラーゲン」の生成が減少し、弾力や水分、油分の保持能力が衰え、肌の衰えが進みます。
閉経後の女性は、女性ホルモンの代わりに副腎から男性ホルモンのアンドロゲンが分泌されます。そう、閉経後の女性の体は、急激に男性化するのです。
男性化の現れは、潤いがなくなります。若さの象徴の潤いがなくなれば、あらゆるところが乾燥します。本当にありとあらゆるところです。
バストやヒップがたるみ、下腹も出くるのは、皮下脂肪が減り、エストロゲンの減少で表皮、真皮が薄くなり、皮膚の弾力が失われるからです。
エストロゲンが減少するということは、コラーゲンを作るための働きかけが減るということ。結果、コラーゲンが少なくなり、弾力のない肌や体のたるみの原因となるのです。
血管の柔軟性が、低下なども
エストロゲンが減りだすと、「血管」の柔軟性が低下し、血圧も次第に上がっていきます。
エストロゲンは「善玉コレステロール」の生産を促し、「悪玉コレステロール」の生産を抑える働きをしています。
私が、50歳を過ぎて、あッと言う間に悪玉コレステロールの値が200を超えたのは、エストロゲンが減ったからなのです。
コレステロールが高くなれば、動脈硬化が進行し心臓病や脳卒中にもなりやすくなります。
閉経後にエストロゲンの減少で、骨粗しょう症が進みます。詳しくは、こちらで
閉経後の女性は、骨を壊す働きを止めて「骨粗しょう症」を予防するといい
最近、骨密度が、急激に減ったのは、やはりエストロゲンの影響があったからだと思います。
エストロゲンは、記憶を助ける働きもあります。
だから更年期に入ってエストロゲンが減少すると、記憶力が低下してしまうため私のように新しいことを覚えてもすぐに忘れてしますのです。
しぼり菜リズム
肌の潤いや張り、張りのある体にしなやかな血管、丈夫な骨などは、「エストロゲン」なくてはあり得ないのです。女性ホルモンのエストロゲンは、「若さ」の象徴だったのかと思いました。
50代から動脈硬化による心臓病や脳卒中、骨粗しょう症、認知障害のリスクが高くなります。若さを保つためのエストロゲンは、病気からも体を守ってくれていたのです。
卵巣機能が低下する50代になり、若さの後ろ盾「エストロゲン」を失い、急激に老化を実感しました。
自分の体を守ってくれた女性ホルモンのエストロゲンを失って改めてその存在の大きさに気付いたのでした。