逆流性食道炎で、目が覚める
10年近く、寝ているとき明け方に「胸やけ」の症状に悩まされてきました。
胃酸が逆流し胸やけを起こす「逆流性食道炎」で、チリチリとした痛みで目が覚めることがあります。
胃酸の分泌を抑える「H2ブロッカー薬」を服用しても効きません。
頭部を高くすると胃酸の逆流を防ぐということで、枕を自作して高くして、寝ていたことがありますが、首が痛くなりやめました。
寝るときの姿勢を横向き(左を下に)にすると、胃酸が胃に溜まると聞いて、横になって寝るようにしましたがいつの間にか仰向けで寝ています。
逆流性食道炎じゃないの!?
妄想逆流性食道炎
長年、胸やけに苦しんできたので、逆流性食道炎が進行しているかと胃や食道の内視鏡検査をすると「食道はきれいですね。」と意外な結果を医師から報告されます。
いつも内視鏡検査をするクリニックの様子は、こちらで
苦痛の少ない胃の「内視鏡検査」を受けてきた。検査の流れやクリニックも紹介します。
食道が、炎症していないということは、逆流性食道炎ではなかったことです。
でも、毎晩のように、寝ていると胃から胃酸が上げって胸やけが起こるのですが、それでも食道に、異常はなかったのです。
「妄想だったの?」
それでも、胸やけは続き、「妄想逆流性食道炎」の症状は、明け方になると出てきます。そして、毎年のように内視鏡検査をするのですが、やはり食道は異常はありません。
その代わり、胃にポリーブがあったり表層性胃炎やびらん性胃炎と胃の病巣が発見されることがあります。
ところがある日、テレビで逆流性食道炎を特集して、その中で症状はあるのに何も異変が見つからない「非びらん性胃食道逆流症(NERD)」というのをやっていたのです。
「非びらん性胃食道逆流症(NERD)」
それは「非びらん性胃食道逆流症(NERD)」というもので、非胃食道逆流症といわれています。
少ない逆流でも食道が過敏に反応してしまうために胸やけの症状が起きるということです。
でもどうして、食道が過敏になってしまうのかなど、詳しい原因はわからないとのことです。しかし、非食道炎は、「胃酸は逆流していない」ということは確かなのです。
私の場合は、これに該当し、自覚症状に納得がいきました。治療法として、非びらん性胃食道逆流症の治療は逆流性食道炎と同じで、H2ブロッカー薬などを服用します。
ところが私は、H2ブロッカー薬を知人から頂いて、服用していましたが全く効きませんでした。私のように効果が出ない人も多いとのことなのです。
治療法はないの?
胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカー薬が効かない。では、どうするのか。治療方法はないのか?
漢方や、ストレスを軽減するための抗不安薬を使う法もあるそうですが、何となく曖昧です。
非びらん性胃食道逆流症の場合、「ストレス」からくるものが多いということなので、精神的なものが根本原因ならば抗不安薬の治療ということもあります。
「胃酸の逆流がないにもかかわらず、逆流しているような症状が出る」とい医者泣かせの症状は、やはり治療が難しいようなのです。
脳の考え方のクセが原因?
精神的なストレスが原因ならば、それを取り除けばいいのです。
でもそれって、一番難しいですよね。ストレスといっても、何がストレスなのか。私の場合は、ストレスが色々とありますが、ひとつ思い当たることがあります。
どちらかというと、私は先々のことを考えてしまいます。あまりにも先のことを考えることがあるので、それがストレスになっていることが一つの原因だと思います。
現時点でのストレスと漠然とした未来のストレス。
現時点の仕事や人間関係、家事などのストレスは、ある程度問題を解決していけば少なくなる可能性はあります。しかし、遠い将来の不安は、考えても解決出来ません。
私の場合、必要以上にストレスを大きくしてしまっているというのがあるのです。
それは、「自分の考え方のクセ」というものでしょうか。
マイナス方向に考えてしまう、考え方のクセ、「脳のクセ」が過敏に反応してしまい症状に出てしまうのかもしれません。
特に明け方、徐々に覚醒していく意識の中で、胸やけの症状が酷いです。
不安を膨らませて、ろくなことしか考えない布団の中での憂鬱な気分が、逆流しているような症状を起こしている可能性があります。
布団から出て、起きてしまえば不思議とその憂鬱な気分は消え、活動している日中も非びらん性胃食道逆流症は全く出ないのです。
私の治療法
ストレスや不安はあるのですが漠然とした不安に対してはある程度、「なるようにならない」と割り切って考えるようにすることにしました。
主人には、「あまり先のことを考えてもしょうがない」とよく言われますが、私の考え方のクセを変えていこうと思いました。
そして、実際には「胃酸は、逆流していない」ということを知って気分が大夫、楽になりました。
逆流性食道炎が進むと食道がんになるという不安もあったので、そいういことなら気にしなくても大丈夫と思えるようになったのです。
それも「非びらん性胃食道逆流症(NERD)」という病気の存在を知ったからなのです。
すると何となくですが、今のところ胃酸が逆流することがなくなった、少なくなったような気がしました。
そんなことで症状が緩和されるなんて脳は、意外に「単純」なのかもしれません。それとも私が、単純だからでしょうか!?