息が臭いのは、歯周病が原因だった
歯と歯茎の間に先の細い金属製の棒を入れてつつきながら、「右上6番○○3、左下7番○○2…。出血あり…」
40代の頃、歯科医院で受けた歯周ポケット(歯と歯茎との境目の溝)を調べる検査を受けました。
これは、歯周ポケット(歯と歯茎との境目の溝)の深さを計測する検査です。先端に目盛りがついた器具を使って歯周ポケットの深さを測ります。
数字の2とか3は、2ミリ、3ミリと歯周ポケットの深さを表すものです。
全ての歯を調べたスコアの表を見ながら歯と歯茎の状態を説明してくれました。
10年以上前のことなのですが、歯周ポケットの深さが奥歯に9㎜と深いものもあり、3とか5㎜のものも結構あったように記憶しています。
ある日マスクをしたら自分に口臭があることに気が付き、その前より歯を磨くと出血もあり歯科医院に行ったのです。
やはり歯周ポケットに溜まったプラーク(細菌の塊である歯の汚れ)が原因で歯周病を発症していたのです。
当時は、虫歯もほとんどなく歯科に行くのは数年に一度で、歯石やプラークなどで口腔内が汚れていたのでしょう。
プラークが赤く染まる液をつけて磨き残しの状態を見る検査をしましたが、その時は、恥ずかしいほど歯が真っ赤に染まりました。
当時は、歯磨きは、口の中がサッパリすればいい位にしか考えておらず毎日のブラッシングは、いい加減でした。
検査中も出血し、スコアを見ると赤く塗られている所(出血の箇所)もいくつかありました。
歯周ポケットの深いところは麻酔をし、歯周ポケットの深い部分に付着した歯石を掻き出しました。
このときは、手と機械でガリガリ、キーンと歯茎がえぐられるようで気持ち悪く、歯茎がしばらく痛かったです。
歯ブラシ、糸ようじ、歯間ブラシ、スケーリングでプラークに嫌われる環境作りに励んだ
それから歯科医院で歯ブラシの正しい使い方を教わり、プラークを残さないように毎日丁寧に磨いています。
歯ブラシは歯磨き粉をつけずよく磨き、その後歯磨き粉をつけて磨きます。
歯ブラシでは取れない歯と歯茎の間の汚れは、糸ようじ、歯間ブラシも使って取ります。
糸ようじは、ピックについたもの、歯間ブラシ、Sサイズ(SSS~Ⅿまであります)を使用しています。
(100円ショップなどで購入)
歯磨き粉も200円台くらいの普通のものを使用しています。
歯周病の予防には口腔内を清潔に保ち、歯周病菌の塊であるプラークが住みにくい環境を作ることが歯周病を進行させないようにするのに大切なのです。
初診から1年間は1か月に一度。
以降3か月に一度、歯科医院で自分では取り除けないプラーク、歯石を取りにスケーリング(歯に付着したプラーク・歯石を取り除く処置)に通いました。
(私の場合、健診とスケーリングで保険適用2700円でした)
歯周ポケットは、改善する
歯ブラシ、糸ようじ、歯間ブラシでする口腔内のセルフケアと歯科医院でのスケーリング(今では、半年に一度)を続け10年経ちましたが、歯茎からの出血も口臭もなくなりました。
プラークは歯の表面に付着する習性をもっています。歯の表面に付着したプラークを徹底的に常に歯磨きで除去できるようになると、歯肉の炎症が軽減し歯肉線維群が改善し始め歯肉が締まってきます。そして歯周ポケット内の細菌群が顕著に減少し、歯周ポケットに変化が起こります。歯肉が締まり始めると歯周ポケットが浅くなり始めます。
と歯周ポケットが浅くなることがあり改善するのです。
歯周病菌の数はゼロにはできないのですが、減少させることは出来るのです。
私の歯周ポケットも5mm以上のものはなくなり、隙間が出来ていた歯茎も引き締まってきました。
歯科医院でのクリーニングにより、歯の表面の黄ばみもなくなりました。
美味しくものを食べたい
深いポケットをそのままにしておけば、いずれは歯を支える骨がなくなって歯が抜けてしまいます。
まだ、入れ歯で食事をしたくありません。
前の主人の義母がそうでしたが、入れ歯だと食事が美味しくないと言います。
やはり、美味しくものを食べたいのです。
自分で、メンテナンス、管理をすればある程度歯周病の進行は食い止められます。
逆に口腔内を清潔に保てないと歯周病は、進行してしまいます。
毎夜入浴中に習慣にしている歯ブラシ、糸ようじ、歯間ブラシの歯磨き。今では、これをしないと気分が悪く、どんなにお酒を飲んで酔っていても必ずこれをしてから就眠します。