地元蕎麦
蕎麦好き(特に挽きぐるみの田舎蕎麦好き)の私にとって、東北在住の頃は、蕎麦屋で安くて美味しい蕎麦を食べる機会が多くありました。
しかし、東京に戻ってからは量が少なくて値段も高く、田舎蕎麦があまりないという理由で蕎麦屋さに入ることもありませんでした。
以前、実家近くの『じゅうさん』で食べた蕎麦が芸術的な蕎麦で美味しかったけど、ほんの3,4口くらしかないイメージで東京の蕎麦は、お上品で量が少ないという図式が出来上がってしまいました。
東京の蕎麦イコール「更科蕎麦」(更科より田舎蕎麦が好き)という思い込みもプラスし、人気の美味しい蕎麦屋は行列覚悟というおまけ付きで今まで、積極的に行きませんでした。
ただ、地元に蕎麦の名店があり以前から興味があり一度訪ねてみたいということで行ったのが、西荻窪南口からすぐの所にある『鞍馬』です。
西荻鞍馬
平日の13時過ぎに待つことなく入店することが出来、すぐに着席
座席は4人掛テーブル席と石臼を挟んだ大きな相席のテーブル席もある後があり、後から客さんがひっきりなしでやって来るのですぐに満席になります。
客の出入りに途切れず、次第に外で待つ人も出てきました。
1984年に創業した店内は、木を基調とし新しくはないが、小ぎれいな内装で昔ながらの蕎麦屋の風情です。
テーブルに「玄蕎麦は、有機栽培の常陸秋蕎麦を茨城県の契約農家から直接買い付け、自家製粉石臼挽きの十割手打ち蕎麦を提供しています」
という説明書きが置いてあり、特におすすめは「箱盛そば」とありました。
私は、純粋に蕎麦そのものを味わいたいので、冷たい蕎麦にし箱盛そばも興味があるものの挽きぐるみの田舎蕎麦が好きなので、「甘皮そば」(1,030円税抜)にしました。
蕎麦だけでは、足りないと思い海老天(1,400円)を追加
天婦羅、厚揚げ、塩辛や海鮮の煮物と副菜も充実していてお酒のあてにもなるかと思いました。
このときの客層は、比較的年齢が高く店員さんとのやり取りで常連さんや地元の客が多いようでした。
お盆にお茶に猪口、徳利、薬味皿がセットされ、待つこと10分くらいで箱に入った甘皮そばが白紙の敷かれた空間に置かれます。
(徳利にはつゆが入っていて、薬味は、大根おろしのみです)
甘皮そば
甘皮そばというのはいわゆる「田舎蕎麦」のことで、「三番粉」と呼ばれる種皮(甘皮)の一部も挽き出されるため少し黒っぽい栄養価の高い蕎麦です。
野趣ある太目の平打ち麺は、固めなので啜って喉越しを楽しむというよりつゆに浸してから噛み締めるように食べます。
蕎麦の風味も豊かで、モチッとした食感に甘皮のほろ苦さも感じられ私好みの蕎麦です。
水を加えただけの十割蕎麦だけど粉っぽさはなく、舌触りは滑らか
何より蕎麦本来の味わいが絶品で、定期的に通って食べたい蕎麦だと思いました。
(東京で理想の蕎麦を見つけた。しかも、近場でと嬉しかったです)
汁は、どちらかというと辛口で醤油の香りが強めだけど返しの角が立っている訳でもなく太い蕎麦によく合っています。
こちらは、サイドメニューの海老天(車海老2尾と獅子唐)で海老の頭が揚げてからカットされています。
海老は、主人と1尾づつ分け合います。
天婦羅は、随分、強気の値段だと思いましたが車海老は、大きめのサイズで衣は軽く胡麻油が香ばしいサクサクの食感で海老も甘くて美味しかったです。
こちらは、主人が頼んだ「箱盛そば」で、一口味見をしました。
白目の標準的なかけ蕎麦で、つやつやと奇麗です。
甘皮そばに比べて、香りは少ないけどつるつると喉越しがよく爽やかな蕎麦です。
こちらの蕎麦の方が、店主おススメとなっていましたが、私はやはり趣味豊かな甘皮そばの方が好みかな
蕎麦湯は、白濁したややとろみのあるものなので、味はさっぱりとしています。
東京の質のよい蕎麦屋は量が少なめという印象があるが、ここのは、一見盛りが少なそうに見えてそこそこの量はあります。
が、やはり腹一杯食べる店ではないで
主人は、以前は、この店に食べに来たが、若かったので質より量というのもあり量の少なさと多少の強気の値段で再訪していなかったそうです。
しぼり菜リズム(まとめ)
西荻窪南口からすぐの所にある『鞍馬』へ行きました。
私の食べた「甘皮そば」(1,030円税抜)は、いわゆる「田舎蕎麦」で、種皮(甘皮)の一部も挽き出されるため少し黒っぽい栄養価の高い蕎麦で、野趣ある太目の平打ち麺は、固めなので啜って喉越しを楽しむというよりつゆに浸してから噛み締めるように食べます。
水を加えただけの十割蕎麦だけど粉っぽさはなく、舌触りは滑らかで蕎麦の風味も豊かで定期的に通って食べたい蕎麦だと思いました。
汁は、どちらかというと辛口で醤油の香りが強めだけど返しの角が立っている訳でもなく太い蕎麦によく合っています。
サイドメニューの海老天は、車海老の大きめのサイズで衣は軽く胡麻油が香ばしいサクサクの食感で海老も甘くて美味しかったです。
「箱盛そば」は、甘皮そばに比べて、香りは少ないけどつるつると喉越しがよく爽やかな蕎麦です。
蕎麦湯は、白濁したややとろみのあるものなので、味はさっぱりとしています。
東京の質のよい蕎麦屋は量が少なめという印象があるが、ここのは、一見盛りが少なそうに見えてそこそこの量はあります。
■西荻窪 鞍馬
- 東京都杉並区西荻南3-10-1
- 営業時間 月・火・木・金11:30~16:00(L.O.15:30)土・日・祝11:30~17:00(L.O.16:30)
- 定休日 水曜日