ケララバワン
年齢ともにこってりしたカレーにナンという北インドやネパールの料理よりもう少しマイルドな「南インド料理」が好みになりました。
その南インド料理が食べられるというので、練馬の「ケララバワン」で訪れました。
店名は、「ケララの家」という意味で、オーナーの出身地であるインドのケララ州の料理が食べられます。
南インドの最南端にあるケララ州は、1年を通して温暖で降雨量が多いため米をはじめ多種多様な野菜と豆類などがよく育ち沿岸部では漁業も盛んなため肉、魚、シーフードなど豊富な食材の宝庫です。
また、昔からスパイス貿易の中心地であったことから料理にはスパイスがふんだんに使われています。
主食のコメに合わせたバラエティに富んだ食材を使った料理は、日本人にも親しみやすくオイル控えめ、野菜と豆多め、スパイスも辛み控えめで胃にも身体にも優しい料理です。
ケララバワンの野菜は、契約農園に委託し無農薬・化学肥料なしで栽培したものを使っています。
12時過ぎに入ると残り4席空いていたのでいたので、そこに通されるも、入れ替わり次々とお客さんが入りすぐに埋まります。
近隣にオフィスや役所があるので、昼食時、常連さんも多いようでインド人店員さんとフレンドリーに会話したり注文も慣れた様子です。
スタッフは、皆、インド人のようです。
ケララバワンのランチセット
11時から15時までは、ランチメニューになり、平日は、スープカレーとビリヤニを中心とした20種類以上のセットメニューでサラダとドリンクが付きます。
私は、ともに食べたことがないので
「ドーサ&ビリヤーニセット」1,800円(税込)にしました。
(マサラドーサ、ライス、サンバル、チャツネ、パパドゥ、サラダ、ドリンク)
店員さんが陽気な人なのか、つられて大きな声で喋っているお客さんが多い
ランチを食べに来ている役所の職員は、食べたらすぐに席を立つので次から次へとお客さんが来るもあまり待たずに入れるようで回転は早いです。
しばらくして、サラダが運ばれて来ました。
キャベツの千切りに酸味が強めのドレッシングです。
先に提供されたサラダを写真を撮るために食べずに待っていて、しばらくしてから料理が運ばれ店員さんが食べ方をざっくりと説明してくれました。
手前のドーサは中のジャガイモを包んで、ナイフとフオークで器に入ったサンバルやチャツネを付けて食べ
ビリヤニは、真ん中に乗ったパパドゥをちぎって混ぜ混ぜしサンバル、チャツネも加えながら食べるみたいな説明でした。
これは、Y子さんのAセット(カレー1種類、ナンまたはライス、サラダ、飲み物)800円
ナンを試食させてもらいました。
注文毎に釜で焼いているのか、熱々でサクサク、モチモチ
数百円プラスで、ナン食べ放題ランチもあるけど結構、大きく食べ出があるようで1枚食べれば十分とのことです。
マイルドなシーフードカレーは、辛過ぎずこってりしていないのがよかったみたいです。
豆と米を発酵させたクレープのような薄い生地をパリッと焼き、カレー味のマッシュポテトを挟んだ「ドーサ」です。
こちらのドーサは、筒状ではなく二つ折になっていました。
(写真は、めくったところ)
こんがりと焼かれているけど焼き過ぎで焦げている部分が結構多い
モチモチ、パリパリなのだけどちょっと油っぽい
まあ、期待していたほどではないが、サンバルやチャツネを付けて食べると南インドっぽくなりそれなりにいいかな。
ビリヤニ
以前、NHKの「ドキュメント72時間」でパキスタンのアフガニスタン料理お店が舞台で放映されており、そこの名物肉入り炊き込みご飯「プラウ」が美味しそうでした。
少数民族の男性や迫害された人、難民として人隣国パキスタンに逃れて来た人が故郷の味を求めて国民食であるプラウを食べていて
少ない貯金をやり繰りしたり、健康を害しても(脂が多い)食べたいというアフガニスタン人が愛してやまない故郷飯・プラウはどんなものだろうかと興味を持っていました。
ただ、日本で食べられる料理店はほぼなくて、勝手に近いイメージを持ったのが「ビリヤニ」で、このお店に行ったらビリヤニを注文しようと思っていました
運ばれてきたビリヤニセット
ビリヤニのお供「パパドゥ」にお椀に入った「サンバル」と「チャツネ」もあります。
豆粉の煎餅パパドゥ は、手でパリパリちぎってにして ビリヤニと食べます。
多分、ぐちゃぐちゃに混ぜてもいいと思います。
パパドゥの心地よいパリパリ感が、楽しい
手前のカレースープのようなのが「サンバル」で、酸味と適度なスパイス感に豆やニンジンやナス、オクラの野菜野菜の入ったトマト風味のあっさりとした優しい風味です。
白いのは、ココナツの「チャツネ」で隠し味に生姜が入っている?少しピリっと辛味があります。
これをビリヤーニに掛けたり混ぜたりして食べます。
初めて食べるビリヤニは優しい味で、スパイスも控えめなのでとても食べやすかったです。
味はカルダモンとコリアンダー、クミン?の香りが立つもそう辛くはない
けど、後半はじんわりスパイスが追いかけてきて辛みが増し、パクチーも入ってたかなエスニック感満載です。
パパドゥを粉々にして振りかけて食感の変化も楽しめます。
インディカ米で炊いたご飯は、とにかくパラパラ、サラサラ、ふわふわも錦糸卵を食べている軽い食感でジャスミンライスとも違う独特のものです。
塩気は少な目だけどチキンやら色々な旨味を吸っていたけど
肝心のチキンの肉は1片だけで、味が沁みで柔らかく美味しかったからもっと食べたかったです。
最初は何も掛けずノーマルに食べ、サンバル、チャツネと加えて味変を楽しみ最後は、ごちゃ混ぜにして食べたのが美味しかったです。
ごちゃ混ぜスタイル、テレビドキュメンタリーのアフガニスタンの人が、プラウを手で混ぜながら手掴みで食べていたのが美味しそうで、こういうの料理は、絶対、手で食べた方が美味しいのだと思いました。
ここのビリヤーニは、他のインド料理と違って油分が少ないせいかさっぱりとしてもたれないし辛いのが苦手な私でも食べられます。
ビリヤーニだけでもまた食べに来たいです。
「南インド」のカレーは、北インドやネパール系のこってりしたカレーにナンといった油と塩分が多いものとは違いますが、さらにこちらのお店は油控え目、パイスも弱目で辛いのが苦手な私向きです。
もっとスパイスの香りが立った方が好き、辛いものが好き、こってりインド料理が好きな人には物足りないです。
セットメニューは、炭水化物多めで量的にもかなりなボリュームがあります。
ドリンクのホットチャイは、香り高めるため目の前で高い位置から注ぐエアブレンドをやってくれるパフォーマンス付きです。
だから泡が立っている
熱々なのだけど甘さが半端なく、シナモンの香りもあまり感じないので残してしまいました。
スパーシーなカレーに甘いチャイが合うのでしょうが、無難にコーヒーにすればよかった。
それにしても、店員さんの陽気さに引っ張られてお客さんの会話のボリュームが大きく店内が賑やかというか煩くてこの日は、ゆっくり会話するのには向いてなかったです。
しぼり菜リズム(まとめ)
「ケララバワン」は練馬にある南インド料理のレストランで、オーナーの出身地であるスパイスや食材豊富なインドのケララ州の料理を提供しています。
ランチメニューでは、スープカレーやビリヤニを含む20種類以上のセットメニューがあり、平日にはサラダとドリンクが付いています。
店内は陽気なスタッフにつられて賑やかで、昼食時には近隣のオフィスや役所の職員も多く回転が速いようです。
「ドーサ&ビリヤーニセット」
インド人店員が食べ方の説明通り、ドーサはクレープのような薄い生地で中にカレー味のマッシュポテトを包んでいて、サンバルやチャツネと一緒に食べます。
ビリヤニはインディカ米の炊き込みご飯で、パパドゥやサンバル、チャツネと一緒に楽しむ料理です。
ビリヤニは優しい味わいで、スパイスは控えめでご飯はパラパラ、ふわふわで、味の沁みた鶏肉も美味しく食べやすかったです。
ホットチャイは、甘過ぎて残しました。
ケララバワンの料理は、油分が少なく胃もたれしない、スパイスが控えめな優しい味で日本人でも食べやすいです。
セットメニューは、炭水化物多めで量的にもかなりなボリュームがあります。
■ケララバワン
-
- 東京都練馬区豊玉北5-31-4 松村ビル 1F
- 定休日:火曜日 年末年始
- [月~金] 11:00~15:00 17:00~23:00(L.O. 22:30)
[土・日] 11:00~23:00(L.O.22:30)