タジン鍋
「タジン鍋」(料理)というものを食べたことがないので、食べてみたいと思っていました。
タジン鍋とは、北アフリカ、特にモロッコの料理「タジン」に使うお鍋です。
モロッコの砂漠の民(ベルベル人)が、水が貴重な砂漠で少ない水分でも上手く調理が出来るように作ったといわれています。
鍋の蓋がとんがり帽子のような独特なのは、温めることで食材全体から出た水分が蒸発し、蓋のてっぺんまで昇った蒸気が冷やされ、蓋を伝って鍋に戻るという合理的な構造のためです。
水を使わず具材の水分のみで蒸しあげるので野菜のうまみが凝縮され熱の通りがよいので、油の使用も控えられ、栄養も逃さないヘルシーな料理です。
ここまで書いて、「タジン」とは「鍋」のことか「料理」なのか疑問に思って調べたら、料理の名前も調理に使うお鍋自体のことも「タジン」と呼ぶようです。
近所にタジン鍋が食べられるモロッコ料理のお店があったので食べに行きたいと思っていましたが、いつの間にかなくなりお預けになっていました。
江古田に行くことがあったので、タジン鍋の食べられるお店を事前にチェックし食べに行きました。
そのお店が、江古田二又にあるモロッコ、スペイン料理の『アランダルース』です。
モロッコ、スペイン料理のお店
モロッコ、スペイン料理のお店『アランダルース』は、江古田駅から徒歩5分ほどでビルの2階にあります。
外観からして、イスラム風の装飾や文字の看板で異国情緒を醸し出しています。
アラベスク模様の装飾の階段に導かれて2階へと
店内に入るとバーカウンターがあり奥が厨房になっていて、店内は広くゆったりとテーブルの配置で、窓側はソファー席になっています。
店内の壁や柱は、エキゾチックな内装に、テーブルにあしらわれたタイルも異国情緒たっぷりです。
天井のクロスは、白い雲が浮かんだ青空で万国旗に囲まれた円形の照明のようなものも日本では見かけないものです。
窓が広く取ってあるので、明るく開放感もあります。
音楽はラテン系の音楽(スペイン語かな?)が流れていますが、でもアバの曲も入っているのが面白いです。
まだお昼前で、先客が一組しかいませんでした。
日本人ではない男性オーナーが一人でやっていて、厨房も掛け持ちしているので注文をすぐに取りに来ませんでした。
でも、メニューを見ながらじっくり何を食べるか考えることが出来ました。
どんな食材や調味料を使ってもタジン鍋で作った料理は、タジンなので肉や魚、卵や豆と色々なバリエーションがあります。
タジン鍋のランチセットは、1,500円で「イワシのタジン」を選びました。
タジン鍋のほかにパエリアのセット、1,400円があります。
今回は、タジン目的だったのですがパエリアも好きなので興味津々
ともにパンとサラダが付いてきます。
セットのサラダが先に運ばれてきて、次いでタジンにつくバゲットが登場。
モロッコ風サラダが色どり豊かで美味しかったです。
コーン、さいの目に切られたマリネしたパプリカ、きゅうり、ピーマンの下にキャベツの千切りがあって、酸味の効いたドレッシングで食が進みます。
タジン鍋
タジンは調理時間が掛かるので、10~15分程度待ち運ばれて来ました。
客席で、店員さんが、例のとんがり帽子の蓋を開けてくれます。
が、帽子のような蓋の写真を撮りたかったけど、すぐに蓋だけ取って持って行ってしまったので写真は撮れませんでした。
で、素材屋さんで借りた写真です。
実際は、蓋は無地で地味な色でしたが形はこんな感じ。
キュートで、飾りたいですよね。
イワシのタジンの蓋を取ると、グツグツ煮込まれた状態で熱そう!
イワシのタジンは、トマトベースの味付けでイワシの切身と、オリーブがのっています。
熱々なので、取り皿によそいます。
中は、ジャガイモ、グリーン豆を敷き詰めた上にパプリカ、ズッキーニ、グリーンピース、ナツメなどの野菜がたっぷり入っています。
よく煮込まれた柔らかい野菜に焼いたイワシの旨味が染み出し、野菜から出た水分も全て食材に戻るので野菜のそのものの旨味も凝縮しています。
オリーブの酸味がアクセントになっているのがいいです。
温かいうちに食べると、やはり美味しい。
トマトベースだからか本場の味といわれても癖はなく、誰でも食べらえる料理です。
スパイシーさもあまりない優しい味で、家庭料理のような何だかホッとします。
それにしても、量が多いので食べても減らないです。
バゲットも多かったけど、鍋の煮汁をソースにして頑張って食べました。
ボリュームが凄くてで、後半、同じ味だと飽きてきます。
(半分、違う味だといいなあ)
特にじゃがいもがごろごろとあって、食べきれませんでした。
今回、トマト味ベースの料理はタジン鍋料理の1つですが、タジン鍋で作れるバリエーションはたくさんあるようです。
蒸し物のほかにピラフやオムレツ、焼売、アヒージョなど煮たり焼いたり、オーブン料理にも使えるオールマイティーな調理道具で、和食も作ることが出来ます。
思っている以上使い道があって、具材と調味料を入れて作る「ほったらかし料理」を得意とし簡単で、ヘルシー、栄養価もあるので、自分でも欲しくなってきました。
ただ、我が家のキッチン、断捨離して新たに置き場所を確保しなくてはならないので難しい。
ときどきこうやってレストランに食べに行くのがいいのかなと思います。
ボリューム満点
私が食べたタジン鍋、ジャガイモや豆がゴロゴロと入って、パンも多かくとにかく量が多いです。
インドカレーの巨大ナンにしてもその国の方がやっているお店は、採算は度外視してないと思いますが大盤振る舞いみたいなところがあるような気がします。
巨大な「ナン」で、お腹一杯!西荻窪『シタル』にディナータイムにカレーを食べに行って来た
グラスの水も大容量で、もうお腹一杯!
12時前に行ったので、ゆっくりゆったりランチが楽しめました。
しかし、12時過ぎた頃から徐々に席が埋まっていきる、ご主人ワンオペで大変そうでした。
しぼり菜リズム(まとめ)
「タジン鍋」は、モロッコの料理「タジン」に使うお鍋で、水が貴重な地域で少ない水分で調理が出来るように作ったものです。
このタジン鍋を使った料理が「タジン」
タジンが食べたくて、江古田のモロッコ、スペイン料理の『アランダルース』へ
異国情緒たっぷりなお店で頼んだのが、ランチセットの「イワシのタジン」です。
色鮮やかなモロッコサラダを食べて待つこと15分くらいで運ばれて来たタジン鍋は、グツグツ煮込まれた状態で熱そう。
トマトベースの味付けでイワシの切身と、オリーブ、中は、ジャガイモ、グリーン豆を敷き詰めた上にパプリカ、ズッキーニ、グリーンピース、ナツメなどの野菜がたっぷり入っています。
よく煮込まれた柔らかい野菜に焼いたイワシの旨味が染み出し、野菜から出た水分も全て食材に戻るので野菜のそのものの旨味も凝縮しオリーブの酸味がアクセントになっています。
トマトベースだからか本場の味といわれても癖はなく、誰でも食べられる料理です。
スパイシーさもあまりない優しい味で、家庭料理のような何だかホッとします。
量が多く、味付けも飽きて来たので食べきれませんでした。
タジンは、色々な調理が出来、水を使わず具材の水分のみで蒸しあげるので野菜の旨味が凝縮され、ヘルシーで栄養価も高いので自分でも使ってみたくなりました。