膀胱腫瘍
病気は想定外でなると実感しました。
私は今年になって「ほぼ膀胱がんに間違いない」という状況に置かれました。
年が明けて、数年前から通っている「泌尿器科」を訪れました。
ときどきトイレットペーパーや下着に僅かにつく血尿が、気になっていていたからです。
泌尿器科で、「尿細胞診」をすぐに行ってくれ1週間後の結果で「陽性(クラスⅢ)」と判定され、近くの総合病院の「紹介状」を書いてもらいすぐに受診しました。
総合病院での「膀胱鏡」(内視鏡)の結果、「膀胱にいくつも腫瘍があります。」と言われ、翌月1日に入院して2日に手術することになりました。
「経尿道的切除術(TUR-BT)」という、膀胱に内視鏡を入れ腫瘍を採り「病理検査」を兼ねた手術です。
膀胱がん
「経尿道的切除術(TUR-BT)」で採った細胞は、がんかどうかがんだった場合「グレード」やどの程度の「浸潤」があるかを調べます。
7日間の入院を経て、3週間後の病理の結果で「膀胱がん」と診断を受けこの日から私はガン患者になりました。
あらかじめネットで、情報を集め膀胱の腫瘍に「良性」というのはほとんどないということが分かっていたので「膀胱がんです」といわれても冷静に受け止めることが出来ました。
ただ、父も母もがん経験者で親族にもがんを患った人もいて私のとってがんは、とても身近でいつか自分もなるのだろうと思っていましたが「膀胱」という場所にがんが出来ることは想定外でした。
術前の血液検査、エコー、造影剤CTの結果ではリンパ節や遠隔転移がなく、がん細胞の深達度は「粘膜層」までいったもの「筋肉層」まで浸潤したものはなく(T1)とりあえず「ステージ1」というところです。
ただし、グレードが「G3」で、これは、がん細胞の顔つきが悪いで「再発」は、高確率で起こるとのことでした。
取り残しがないかどうか、「筋肉層」まで浸潤したもがないかどうかを調べるため主治医から再度内視鏡の手術(2回目のTUR-BT)を提案されました。
(私のような「T1G3」では、 膀胱がんの全体の広がりを内視鏡では把握することが困難なことがあり、1回の TUR では総てのがんを切除出来ずに、比較的高確率で腫瘍が残ります。)