非常食
大阪や北海道での地震、各地での豪雨による災害のニュースを見て急に気になり「非常食」を整理してみると軒並み期限切れ。
でも、缶詰やアルファ米など食べられるではないかと開けてみました。(そして、食べました!)
今回紹介するのは、非常食の「岡根谷」のシリーズの「パンの缶詰」です。
実は、岡根谷は2016年に倒産していました。知りませんでしたが、賞味期限5年の間に生産元がなくなっていました。
長い賞味期限の間に何が起こるか分からないですね。
岡根谷のパンの缶詰
非常食は、災害時にそのまま手軽に食べられることが一番ですが、被災せず買い替え時食べたときに美味しい方がいいのです。
「パンが焼き上がった後に缶詰の中にパンを入れるのではなく発酵から焼成まですべて缶の中で行っている」とあり、それを叶えてくれそうなのがこのパンの缶詰です。
これは、富士山の石清水・伏流水を使用したふっくらやわらかの生地をベースとした「富士山の水シリーズ」の『コーヒーのパン』です。
プルトップの蓋を開け、中のパンを出します。缶を逆様にしますが、するりと出てきません。
缶を上下に振ってもダメ。なので、パラフィン紙の部分を持って無理やり出してしまいました。
食べてみて
缶から出したパンの全容です。紙の付いたところを持って食べれば清潔で、お皿やフオークやスプーンがなくてもそのまま食べられます。
パンを横に輪切りにしました。ほんのりコーヒーの香りがします。そのまま食べると、期限が過ぎたからか少しモソモソします。
でも、レンジで、10秒程温めるとしっとりして食べやすく美味しいです。5年以上経てこの食感と味は、さすがだと思いました。
缶詰のパン1個では、100gとボリュームがあり一人では食べ切れませんでした。エネルギーは、357kcalで腹持ちも良さそうです。
食べた後の空き缶は、水を運んだり、火に掛けたり出来ます。コップや食器にもなりますね。
食べやすいように
やはりコーヒー味のこのパンだけでは、甘いので「おやつ」感覚です。
非常時に食べるには、「ツナ缶」などおかず系のものをパンに乗せて食べることで「食事」になり、炭水化物だけではなく、タンパク質などの栄養も補給出来ます。
汁気や塩気もあるので、味も付きモソモソせず食べやすくなります。
非常時は、ガスやレンジなどの熱源が使えない可能性が高いので、パンと共に食べられるおかずになるような缶詰を常備していればいいと思います。
しぼり菜リズム
賞味期限が3年という缶詰パンが多い中、これは「5年」保存と長いです。
賞味期限切れのものを食べましたが、5年以上保存したものとは思えないほど劣化もなく美味しかったです。
私にとって非常食といえば「乾パン」です。決して嫌いではありませんが、食事として食べるにはやはり味気ないです。
その点、パンの缶詰は、非常食を超える美味しさで「非日常」の中でささやかな「日常」を味わうことが出来ます。
災害時に、このパンの缶詰の一番のメリットは水やお湯、加熱が不要で食器もがなくてもこのまますぐに食べられることです。