体温以上に暑い日があり、とにかく暑い今年の夏。
「熱中症」で搬送されたり、亡くなる「高齢者」が多いです。
熱中症になりやすい高齢者
このように高齢者は、熱中症になりやすいのです。
何故、高齢になると熱中症になりやすいのか。
体の機能が低下
熱中症は、高温多湿の環境で、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温を調節する機能がうまく働かなくなったりして、体内に熱が溜まってしまう状態のことを言います。
高齢者は体温調節機能が低下しているため、体に熱が溜まりやすくなります。
暑さや喉の渇きに気付きにくい
高齢者は、自律神経の働きが低下して「暑さ」や「喉の渇き」を感じにくく体がが発している「SOS」に気付きにくくなっているのです。
脱水を起こしやすい
また、高齢者は、体内の水分量も少なく「脱水」を起こしやすい傾向があり熱中症を起こしやすいのです。
高齢者の熱中症予防対策
室内で、亡くなる高齢者が後を絶ちません。
高齢者は、特に室内での熱中症に気を付けなければならないのです。
そこで、高齢者の熱中症予防対策として
温度湿度計を置く
高齢になると暑さを感じにくく、室内の温度が上がっても気が付かないことがあります。
そこで、湿度計のついた「温度計」を見えるところに置いて常に温度をチェックするといいでしょう。
温度が、28度を超えたらエアコンのスイッチを入れるようにしましょう。
実家にあった温湿度計。
この日は、外は35度以上ありエアコンを付けました。
エアコンを付ける
エアコンを付けない室内で亡くなる高齢の方がとても多いですね。
高齢になると暑さを感じにくくなるので、エアコンを付けていなかった人もいたと思います。
85歳の母は、冷房が嫌いで今までどんなに暑くてもエアコンを付けませんでした。
今年は、家にいるときにはエアコンを掛けるようにさせました。
(暑くなりそうなときは、電話をしています)
母はエアコンの冷えが苦手で、体がだるくなるというので、エアコンの温度を28度から29度と高めにして併せて『マイナスイオン扇風機』を掛けています。
この『マイナスイオン扇風機』、実家で使ってみましたが風が心地よくて癖になりそうです。
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熱中症は、夜間も室内で起こるので熱帯夜(25度以上)の日は寝るときも母は、エアコンを付けて寝ています。
高齢者は、24時間危険だと考えた方がいいのです。
こまめな水分補給
体内水分量が少ない高齢者は、喉が渇かなくてもこまめに「水分補給」をしないと「脱水状態」になりやすいです。
成人の場合、1日500ml~1000mlの水分補給が目安になります。
1回の水分補給で胃が吸収出来る量は200~250ml程度(コップ1杯程度)で、喉が渇いたからとがぶ飲みしても吸収出来ません。
高齢者は、喉の渇きを感じにくいので定期的(例えば、寝起きや就寝時、食事時、食事と食事の間にコップ1杯程度)に水分を補給するといいです。
水分は、食事からも摂れます。
例えば、ごはん100gには52.1gの水分が含まれているので、食事も3食きちんと取るようにしたいです。
緑茶や紅茶などは「カフェイン」を含んでいるため尿が出やすくなります。
特にトイレが近くなると水分を控えがちになる人は、麦茶や水などカフェインがない飲み物がいいです。
運動や入浴後に汗を大量にかいたときは、スポーツ飲料のような塩分や糖分の含まれたものが吸収を速めるのでお勧めです。
しかし、糖分が多いものは飲み過ぎないように注意します。
スポーツドリンクの飲み過ぎで、糖尿病になる人は結構多いそうです。
実家では、『経口補水液OS-1』を脱水状態になったときのために買い置きしています。
飲んでみましたが、美味しくないです。
(健康なときは、美味しくないそうです)
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軽い運動を
高齢者は、暑いと家に籠りがちになりますね。
7月からの猛烈な暑さが9月まで続けば、長い期間、外出せずじっとしていることで「高齢者不活発」になります。
体を動かさないと痰や尿が排出しにくくなり、肺炎や尿路感染症の原因になります。
少し涼しくなったり、気温が30度未満の時間帯に散歩など適度な運動をするといいでしょう。
母は、涼しい早朝に木陰のある公園に体操をしに行きます。
日中の暑い時間帯は、なるべく出歩かないようにしています。
どうしても出掛けなくてはならないときは、日傘を差して木陰のあるところを歩くようにしているそうです。
水も必ず持ち歩きます。
「日傘」は自分で日蔭を作ることになるので、あるとないと感じる暑さが全然違い(実感)お勧めです。
いつもと違うと感じたら
母は、猛暑の日、体の調子がいつも違う
頭も痛いと感じたことがありました。
その日は、エアコンを付け『経口補水液OS-1』を飲んで体を休めていたら症状が収まりました。
こんな症状が出たときは熱中症の「初期症状」を疑い涼しい場所で水分を摂るなどするといいです。
主人は、2度熱中症を経験し「頭がフラフラした」、「息が上がる」、「歩けない」などの症状が出ました。
こうなったときは、こちらの対処方法や病院で応急処置をしてもらうようにして下さい。
高齢の親に気を遣う
暑い日が続いている(真夏日、熱帯夜など)ときは、離れて暮らす親がいるならばまめに連絡を取り異変はないか、エアコンを付ける、水分を摂るなど気を付けるように「熱中症予防対策」をアドバイスし声掛けをしてあげて下さい。
同居している場合でも、いつもと変わりがないかなど気を遣うようにするといいでしょう。
「熱中症予防情報」で用いられる「暑さ指数」(WBGT値)は、健康な成人男性を基準にしています。
熱中症予防情報の「暑さ指数」が注意レベルでも、高齢者にとっては「警戒レベル」となることがあります。
なので、高齢者の場合は、一段階上のレベルでみておいた方がいいです。
しぼり菜リズム
頑張り過ぎたり、無理をする人ほど「熱中症」になりやすいと言われています。
高齢者で暑いのを我慢してエアコンを付けなかったり、今まで付けなくても大丈夫だったとからと今までの生活スタイルを変えないこともあります。
でも、以前より真夏日や熱帯夜が増えて夏は暑くなり、今までと同じような夏の過ごし方では対処出来なくなっています。
高齢の親や家族、知人がいる場合は、殊更に気を配ってあげることで最悪の事態は防げるのです。