主人が、65歳を迎え「前期高齢者」の仲間入りをしました。
65歳になると鉄道や航空会社のシニア割引の対象になったり、何かいいことがありそうな。
いいこと、ありますよ。65歳のメインイベントはやはり、長年払い続けた「国民年金」が支給されることです。
この年金、「もらえるもの」ばかりではなく、実は「支払わなくてはならないもの」もあります。主人が、65歳になって、何か変化したことがあるのか。
主人が65歳の誕生日を迎えて、変化した我が家の「公的年金」の事情を書いてみたいと思います。
国民年金が、支給される
65歳になって一番大きいことは、老齢基礎年金こと「国民年金」がもらえることです。
40年近く、保険料を払い続けやっと自分の年金として受け取ることが出来るのです。ここまで、生きてきてよかったという感じです。
主人の場合は、60歳から「厚生(共済)年金」をもらっていたので、これに国民年金がプラスされます。
主人の誕生日が、11月なので(誕生日の1日前の翌月から支給)12月から支給されています。
国民年金をもらえることで、12月からの主な収入が、給料、厚生(共済)年金、国民年金の3本立てになりました。
配偶者が年下の場合、年金版「扶養手当」がもらえる
厚生(共済)年金の加入者に一定の条件を満たす家族がいる場合に、上乗せしてもらえる「加給年金」制度があります。
主人は厚生(共済)年金に20年以上加入していて、57歳の配偶者や17歳の子どもがいるので、支給される条件をクリアしています。
配偶者である私の年収が850万以下、厚生(共済)年金に20年以上入っていなかったので、この年金版「扶養手当」が65歳から上乗せされます。
配偶者である私が65歳になるまで、この加給年金を年額224,500円受け取れます。さらに特別加算額が、上乗せされます。
1960年生まれの私は、165,600円の特別加算額が上乗せされ、年間合計額390,100円の加給年金がもらえます。
この配偶者に対する加給年金は、永遠にもらえるものではなく私が65歳になった時点で停止されます。
その代りに「振替加算」という年金になり、永久に支給されます。(1960年生まれの私の場合は、年額20,860円です)
主人と年齢差が、8歳あるので7年以上も加給年金がもらえるので、お得感があります。年の差夫婦では、年金面でいいことがあるのですね。
子どもに対する加給も、18歳になる年度の末日まで224,500円支給され、これも65歳からもらえます。
65歳で18歳未満子どもがいるのは、珍しいと思いますが、我が家の場合はあと1年間支給されるので、少しでも教育費の足しになりとても有難いです。
4月から、厚生(共済)年金の支給額が上がる
主人は、今年の3月一杯で、再任用の期限が終了するため退職します。仕事を辞め、給与がなくなると今まで停止していた分の厚生(共済)年金が支給され、年金額が増えます。
60歳で定年退職後主人は、厚生(共済)年金を受給しながら、再任用(厚生年金保険あり)で働いていました。働いて給料がある間は、給料の金額に応じて年金が減額されました。
4月から無職になり給与収入がなくなるので厚生(共済)年金が、全額支給されます。
まあ年金額は、増えますが、給与の分が丸々なくなるので、全体的に収入は減ってしまい微妙な心境ですが。
私は、自分で「国民年金」を支払わなくてはならなくなった
主人が、65歳になると国民年金が、新たに支給されるといういいことばかりではありません。反対に支出が、増えたものがあります。
私の国民年金の「保険料」の負担です。主人が65歳になると妻の私に「第3号保険者」の資格がなくなるのです。
第3号保険者から「第1号保険者」になるので、今まで主人の厚生(共済)年金(全体で)で、負担してくれていた国民年金の保険料を自分で払わなくてはならないのです。
ちなみに第3号被保険者とは、「第2号被保険者」(主人)に扶養されている配偶者です。主人の誕生日の前日に私は、第1号被保険者になります。
主人が昨年11月24日に65歳の誕生日だったので、誕生日の前日の11月23日に第1号被保険者になり、11月から私は国民年金を自分で支払らわねばならず、その手続きをしました。
「3号」から「1号」になるときは、自分で手続きをして支払わなくてはなりません。知らずに何もしないと国民年金が、「未納」になってしまうので該当する方は注意が必要です。
手続きに必要なものは、印鑑、年金手帳、喪失年月日のわかるもの職場からの証明)です。私は役所(支所)に行って手続きをしましたが、直接、年金事務所に行った方が、振込用紙など早く送られてくるようです。
国民年金の保険料は、月額16,490円です(4月から月額16,340円)今まで、主人の厚生(共済)年金で負担してくれたのが、いきなりこの金額は高いです。
60歳まで、2年5ヶ月分これから支払わなくてはなりません。2年分前納すると2年で15,650円割引になるので、2年分前納する手続きをしました。
2年以上受給出来れば元がとれるので、国民年金の「付加年金」月400円に加入しました。これは、「200円×納付月数」分の金額が上乗せされます。
しぼり菜リズム
主人の65歳というのは、年金受給などの節目で、それにまつわる手続きも必要になります。
我が家のように「もらえるもの」ばかりではなく、「支払わなくてはならないもの」も、新たに出てくることもあり喜んでばかりいられません。
このため、家計の収支も変化しました。主人が65歳になり、そのバランスを考えた生活設計が必要となりました。