現在の「病院」は、役割分担されている。高齢の父も、元気になるまで転院を繰り返さなくてはならない

病院

世の中一般に言われる「病院」は、大きく分けて「診療所」と「病院」に分けられます。

ここでは、病院について書きますね。そして、「病院」は機能によってさらに「急性期」「回復期」「慢性期」のに分類されます。これらは、どこも同じというわけではありません。

一般的なイメージは、病院はどこでも救急車を受け入れてくれて、手術も出来て、リハビリも出来て、元気になったら退院するというのがあるかもしれません。

ところが、実際には手術、リハビリ、療養と「何でも出来る病院」はないのです。

急性病院で、手術

父は、「脳腫瘍」の手術のため「急性期病院」に入院して、手術を受けました。ここでは、手術のための準備と調整、手術、術後の治療のために入院しました。

 icon-arrow-right 父の入院時に「必要なもの」と「提出書類」。書類にサインするときに、トラブルにならないように注意すること

救急救命センターがあって、24時間医師が待機している病床は「高度急性期病床」といいICU(集中治療室)やHCU(高度治療室)などもあります。

短期間に濃密な医療を提供出来るよう、治療室には専用の機器が備え付けられていて、看護師も他の病床に比べて倍以上と手厚く配置されています。

父は、急性期病院で手術、ICUを経て、術後2か月後に退院しました。急性期で、脳腫瘍の治療、緊急を要する治療を終えたということです。

ところが、実際に退院の話が出たときには『え、こんなに早く退院!?』とびっくりしたものです。術後、安静状態、絶食状態が続いたため寝たきりになりなっていたからです。

以前は、病院に入院すると元気になるまで、治療をし続けていた記憶があります。

急性期病院は「命を救うこと」を大きな使命としており、症状が安定すると退院の必要があるのです。現在の病院は「元気になるまでいられる場所」ではなくなっています。

入院で父のように寝たきりになり、身の回りのことがままならないまま次の病院へ行かなくてはならないのです。

回復期リハビリテーションでのリハビリ

リハビリ日程

「回復期リハビリ病院」は、急性期治療が終わって病状が安定した患者に対し、リハビリを提供したりして、家に帰るための訓練をする病床です。

 icon-arrow-right 脳腫瘍の術後、父はリハビリ病院に転院。転院した事情やリハビリ病院で行うことなど

急性期病院でもリハビリは行っていましたが、1日に受けられるリハビリの時間は短く術後の後遺障を軽減することを目的としていました。

父の場合、寝たまま足や手の曲げ伸ばしの訓練が中心で、1日1回平均約20~30分で、土日祝日は休みでした。

回復期リハビリテーションでは、1日最大3時間、退院後の生活を想定した集中的なリハビリプログラムが組まれていました。

急性期病院より1日のリハビリ時間や入院期間も長く、リハビリスタッフが充実しているため、手厚いサポートが受けられます。

父の場合は医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ケアワーカー、ソーシャルワーカーの専門家が「チーム医療」を展開します。

1日3回、土日祝もリハビリがある場合がほとんどでした。私が、面会に行くとリハビリの方が来てリハビリを行っているこることが多く、父も忙しそうでした。

このようにきめ細やかにリハビリをやってくれるリハビリ病院ですが、疾患によって異なりますが、最大180日しか入院することが出来ません。

父は、3月の下旬に退院しなくてはならないと医師との面談で言われました。(面談は、家族が出席したので録音した音声で私は、聞きました)

退院時期は、専門職がカンファレンスを開いて決定します。その人の病状やリハビリの目標、経過、退院後の生活準備などによっても入院期間は長くなったり短くなったりします。

病院によって医師が決めるところあるので、リハビリの効用がない、あるいは一定の目標を達成したということであれば退院とされることがあります。

しかし高齢者の場合は、機能回復に長い時間がかかります。父の場合、口から食べられず、嚥下機能の回復の見込みがあればもう少し長く、リハビリをしてもらいところです。

しかし、医学的な所見を家族が判断したり抗論出来ないので、病院の指示に従い次の転院先を考えなくてはならないのです。

慢性期病院で、療養

呼吸訓練器

呼吸訓練器

回復期リハビリテーション病院を退院すると、次の受け入れ先を決めなくてはなりません。次の受け入れ先の病院は、どんな病院かというと「慢性期病院(療養病棟)」というところになります。

「慢性期」は、長期にわたって療養が必要な患者が入院するための病床です。

急性期の治療が終わって病状が安定していて、これ以上治療は必要ないけれども、生活上は医療的な配慮を必要とする(療養)人を対象とします。

つまりは長期療養型の病院というのは極端にいえば医療措置やリハビリなどのサービスを提供しますが、「治療」を目的とした医療機関ではないのです。リハビリも回復期よりも単位が、少なくなります。

面談での医師の話だと慢性期病床は、リハビリは積極的にはやってくれないのでリハビリで効果の出る患者の入院はあまりお勧め出来ないという話をしていました。

また、要介護認定を受けた高齢者を対象とする、「介護型」の療養病床も存在しますが、介護型の療養病床は2017年度末で廃止され、3~6年の経過措置期間があります。

長期入院向けの「慢性期病棟」なら、通算入院日数の限度もないので長く入院することが可能なので、高齢化が進むとともに需要が、高まる病院であるといえます。

その代り、「医療区分」と「ADL(日常生活動作)区分」の組み合わせによって、入院基本料が違ってきます。病状が重くて、寝たきり状態の人は、入院基本料が高くなります。

しぼり菜リズム

春の花

家族が面会に行きやすいので、自宅の近くに病院があるからそこに入院、転院したいと考えることがあるでしょう。しかし、転院するための様々な条件が揃わないと転院出来ない場合があるのです。

いざという時のために、希望する病院は「急性期病院」なのか「回復期リハビリ病院」なのか、「慢性期病院」なのか。どの病床があるのかなどを知っておくと、検討するときに役に立つと思います。

病院に入院出来る期間は、限られています。特に高齢の父の場合、病院で治療を受けている間は、次を考えて決定するまでの期間であると実感しました。

次のことを念頭に、準備や手続きにも時間が掛かるので、出来るだけ早い段階から退院後の生活をイメージしておかなくてはならないのです。

父の退院後に向けてのことは、自分なりに情報を集めていますが、一般的にまずは病院内の「ソーシャルワーカー」に相談するといいと思います。

 

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2017年現在57才 50代になって体に色々な変化が起きました。 アレルギー、腰痛、変形性膝関節症、脂漏性皮膚炎、手湿疹、眼精疲労、胃腸の不快感、開帳足等々一気に吹き出しました。 このほかに病気以前、未病のものもあるので 自分の体を見つめ直した生活を考えています。 健康、医療、病気、楽しいことも含めた日常生活を綴っていきたいと思います。 認定医療コーディネーター、ホームヘルパー びわの葉療法インストラクターの資格保有