危ない不整脈【心房細動】による「脳梗塞」のリスクを減らすために行うこと。家族で、情報の共有も

心臓

前回、危ない不整脈と心配のない不整脈についての記事を書きました。

icon-arrow-circle-right 危ない不整脈を見極める。「不整脈」のチェックの仕方も

今回は、危ない不整脈の代表である「心房細動」についてです。

心房細動は、何故怖いのか

重篤な脳梗塞を引き起こす

心房細動が、何故、怖い不整脈なのか。ズバリ、心房細動が重篤な脳梗塞の原因になるからです。

私の84歳の母が心房細動で、母の弟である叔父も心房細動で脳梗塞を2回発病し重症化して亡くなる数年間は、寝たきりでした。

心房細動が危ない不整脈の代表と言われるのは、叔父のように重症の脳梗塞を発症する確率が高いからです。

細かく震える状態、細動が起きると心室に血液をうまく送れず、心房内の血液が淀みます。すると血の塊の血栓が出来やすくなり、この血栓が剥がれると流れて脳の血管が詰まります。

心房細動による血栓は大きく、脳の太い血管を詰まらせることが多く重症になりやすいのが特徴です。叔父も半身麻痺になり、寝たきりになったまま亡くなりました。

心不全のリスクも高い

心房細動で、リスクが高くなるのは脳梗塞の他に、心不全のリスクが高くなります。

心房細動のある母は、数年前に心不全になりました。母は、心肥大もあるので、心房細動が起こると心不全を発症しやすくなるのです。

心房細動を放置すれば心臓のポンプが疲弊して、全身に必要な血液を送り出せなくなり、母のように心不全になることがあるので気を付けなければなりません。

心房細動のある人で動悸や息切れなどの症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診します。

心房細動で、脳梗塞にならないためにすること4つ

心房細動で、重篤な脳梗塞になるリスクが高くなります。心房細動で、脳梗塞にならないようにすることが日常の生活で重要となります。

治療の基本は「脳梗塞の予防」です。脳梗塞予防のために行うことがあります。

血圧計

①毎日、脈拍を測り心臓の異常を知る

母のように1日1回、同じ時間に脈拍を測ることです。少しでも普段と違う脈拍、心臓の動きを感知したらそれは、心臓からの赤信号です。脈拍に異常があった場合は、医療機関を受診します。

ちなみに、心房細動の脈は弱い脈拍が不規則なリズムと回数で起こります。

母は、毎日血圧計で心拍数を、測って記録しています。

記録を見ると平均50~70回くらいですが、調子が悪いときは50回と脈拍が少なくなります。母の脈に触れてみましたが、この日は規則正しく脈打っていました。

②高血圧にも注意する

心房細胞になる要因に高血圧があります。母も高血圧で、ニューロタンという血圧を下げる薬を服用しています。母は、医師の指導の下、血圧も脈拍とともに毎日、測定しています。

母のように心房細動で、血圧が高い人は注意が必要となります。

⓷定期的に医療機関を受診する

自分で、脈や血圧などを管理していてもあくまでも素人判断の域を出ません。

症状の出なていなくても病状が進んでいることも。心電図や心臓のエコーなどの検査でしか分からないこともあり定期的な医療機関での受診は、必要となります。

④抗凝固剤の服用

・血栓予防

心房細動で、一番怖いのは心臓内に出来た血栓が飛んで、脳梗塞など重篤な病気になることです。心房細動そのものの治療というよりは、まずは「血栓」を作らないように予防することです。

血栓を作らない、脳梗塞の予防のためには、血液を固まらないようにする薬の服用があります。

一般的なのは、血液を固まりにくくして血栓の形成を抑制する薬、「抗凝固剤」を服用します。母は、『エリキュース』という抗凝固剤を服用して脳梗塞の予防をしています。

・抗凝固剤は、注意が必要

エリキュースは、出血やその他副作用が少ない安全性が高い薬と言われています。抗凝固剤は、それまで『ワーファリン』という薬しかありませんでした。

ワーファリンは、血液を固まりにくくする作用があるため、量が多過ぎると出血の危険があり、少な過ぎると脳梗塞の危険があり、きちんと量を調節しながら使う必要がありました。

また納豆や緑黄色野菜などビタミンKを多く含む食べ物や消炎鎮痛剤などの薬を控えなくてはならなかったのです。

以前の結婚で、義母がワーファリンを服用していて、大好きな納豆が食べられないと納豆を毎朝食べている皆の前で、嘆いていました。

血液がサラサラになる納豆が、ダメなのかと当時は不思議でしたが。

母は、食事制限のないエリキュースという新薬なので、納豆が食べられます。

しかし、ワーファリン同様、血液が固まらない薬です。血液をサラサラにして血栓を出来にくくしますが、血が止まりにくくなります。

日常生活でも、傷を作らない、怪我をしないようにするなど注意が必要です。特に転倒して頭を打って頭蓋骨内出血をすると命に関わる重篤な状態になる可能性があります。

母は、グラグラとして抜けそうな歯がありますが、出血のリスクを考えて歯科医で歯を抜いていません。

手術など出血の可能性がある歯の治療や内視鏡などの検査は、この薬で制限されてしまいます。最近は、抗凝固剤の中でも薬の効果を打ち消す「中和剤」が出てきています。

出血したときに中和剤を使うと止血しやすくなり、突然の事故や緊急手術の際に対処することが出来ます。エリキュースも近い将来中和剤が出るので、この欠点が解消されます。

家族で情報を共有することが大事

家族の話合い

もう一つ、心房細動に関して、重要なことがあります。それは、家族で情報を共有することです。

私の母がのように心房細動で梗塞の予防薬である抗凝固剤を服用している場合は、薬の名前や薬の効果や副作用、出血したときの対処法、その薬の中和剤について家族が知る必要があります。

実家では、母の薬の名前を誰でも分かるように冷蔵庫に書いた紙を張っています。

救急搬送されたときなど、まず救急隊員に薬の名前を伝えます。事故や病気で緊急に治療が必要になった場合に薬を服用していることで治療方法も変わるので、薬の服用を伝えることが先決だからです。

日頃から、脳梗塞の症状が出たときの病院選びも家族で話し合ってしておいた方が、いざというときに役立つと思います。

まとめ

重篤な脳梗塞を引き起こす不整脈「心房細動」がある人は、

  1. 自分で定期的に脈拍を測定して、異常があれば医療機関を受診します。
  2. 高血圧にも注意が必要です。
  3. 自己判断せず、定期的に医療機関を受診します。
  4. 脳梗塞を予防する「抗凝固剤」を服用いている人は、日頃から怪我などの出血に注意します。事故や病気で緊急に治療が必要となったときは、薬の服用を伝えます。
  5. 家族で、病気の状態や薬の名前、副作用、出血したときの対処法などの情報を共有することも大切です。

 

ABOUTこの記事をかいた人

2017年現在57才 50代になって体に色々な変化が起きました。 アレルギー、腰痛、変形性膝関節症、脂漏性皮膚炎、手湿疹、眼精疲労、胃腸の不快感、開帳足等々一気に吹き出しました。 このほかに病気以前、未病のものもあるので 自分の体を見つめ直した生活を考えています。 健康、医療、病気、楽しいことも含めた日常生活を綴っていきたいと思います。 認定医療コーディネーター、ホームヘルパー びわの葉療法インストラクターの資格保有