最近、84歳の母が、体調が思わしくないこともあり頻繁に実家に行きます。実家に行くたびに食品や日用雑貨が増えています。
母は、要介護2の87歳の父の介護をして母自身も神経痛などで調子が悪く、買い物に出れないため週1度の生協の宅配で、大量買いしてしまうようです。
生協の宅配で、買ったもの
このように実家にある備蓄品は、生協の宅配で買ったものです。食品類や日用雑貨などの消耗品がどのくらいあり、どんな状態なのかを書いてみたいと思います。
生協の食品類
食料品は、1週間分をまとめて生協の宅配で注文しています。それ以外の買い物は、ほとんどしません。生協の宅配の日は、冷蔵庫や冷凍庫が閉まらないくらい満杯になります。
調味料や乾物、缶詰、レトルトや常温保存出来る飲料水は、棚に入らないので、台所や廊下の床に置いています。野菜も冷蔵庫に入りきれないものは、廊下の床に置いてます。
今年の夏も、頻繁に床に置いた野菜を腐らせてしまったようです。先月も、玉ねぎが一袋、異臭を放つほどドロドロに腐ってしまいました。
私や妹が、実家に行ったときは冷蔵庫に入りきらない肉や魚、野菜を貰って帰ります。多いときは、60リットルのキャスター付きショッピングバック一杯になるほど貰います。
実家は、父、母、弟の3人暮らしですが、仕事が忙しい弟は家でほとんど食事をしません。実質父と母の2人分の食料、食材とは思えないほどたくさんあります。
私が、ときどき調味料や乾物、ペットボトルなど見ると賞味期限が過ぎているものもあるので、処分します。期限が近いものは、私が貰うようにしています。
備蓄する量が、ざっと見て必要量の3倍以上あり、それも、年々増えていくようです。
生協の日用雑貨
ティッシュペーパー、トイレットペーパー、洗剤、石鹸、タッパー、歯ブラシ、ラップなど生協で買った日用雑貨がたくさんあります。棚に入りきらないものは、部屋の隅や椅子の上に積んであり、下のものを取るのが大変です。
台所の上の収納棚はすでに、ぎっしりものが詰め込まれていて、開けるとラップやごみ袋、スポンジなどが落ちてきます。
少しでも減らそうと洗剤や石鹸、ラップなど貰いますが、次に行っても減った感じはしません。また購入したのかもしれません。
何故、生協でたくさん買うのか
まず生協(実家は、コープ東京)は、肉・魚・野菜などの生鮮食品から、お菓子・冷凍食品・惣菜・弁当、飲料、日用雑貨・衣類・化粧品・園芸・ペット用品まで、生活必需品が一通り揃い、1週間の買い物を、まとめて済ませられます。
重いものを持てない、買い物に出るのが大変な母にとってそれらのものを毎週決まった曜日と時間に自宅まで配達してくれるのは、便利なものなのです。
肉や魚などの半調理品、冷凍品、加工食品、ドライパックや缶詰など加工品が豊富で、食事の支度が大変な高齢な母には重宝します。
母は、生協の宅配で食品、食材料、日用雑貨から衣類に至るまで生活必需品のほとんど買っています。
生協の宅配は、私が子どもの頃から利用していて、長年の習慣で、母にとって慣れ親しんで使い勝手がいいのです。
生協の注文は、カタログに付いてくるマークシート式の注文票に記入し配達時に渡します。購入したい商品の下に注文する数字を入れいくだけなので、ネットが、出来ない母にも簡単に買い物が出来ます。
そんな、高齢な母にとって、便利な生協ですが、買い過ぎてしまうという弊害があります。母が、このように生協の宅配で、食品類や消耗品を何故、たくさん買うのか生協の宅配(東都生協)を利用している私なりに考えてみました。
生協の配達は、週1度、1週間分を買う
生協の配達は、1週間に1度なので、1週間分をと買い過ぎてしまう。
2重買いをしてしまう
注文してから商品が届くまで丸一週間空くので、注文したことを忘れて同じものを買う2重買いをしてしまうことが生協の宅配を利用している私もよくあります。
母も、2ℓのペットボトルの麦茶を1ケーズ注文したのを忘れて、また注文してしまったりしているのです。
毎回、同じものを無意識に注文する
豆腐、納豆、牛乳、卵、ヨーグルト、食パンなどは、献立に関係なく毎回、注文しています。
このように、よく使うものは在庫があるなしに関わらず無意識に注文して、無駄買いにつながっていることがあります。
父が、体調によって、それらのものが食べらず消費出来ないまま、次に同じものが来てしまうこともよくあるようです。
定期便で、注文
生協で「牛乳、卵、豆腐」など商品を登録しておけば、毎週届けてくれる「おまかせ定期便」も利用しているので、卵や牛乳など使い切らないのに次のものが来てしまうことがあります。
カタログの誘惑に負ける
生協は、食品だけでなく衣服、化粧品、雑貨など何でもあるので、カタログ見てると欲しいものが出てきてしまい注文してしまうようです。
この間も顔のシミにいい、イボにいいからと美容液などを買っていましたが、効かないのか使いかけで放置してありました。
お金を払って買っている意識がない
生協は、口座引き落としで、現金で支払いと違い、お金を払って買っているという概念がありません。
生協は、注文時に商品単価は分かりますが、自分で計算しないと購入金額の合計が分からず、たくさん注文しても、買い過ぎている意識がないのです。
たくさん買っている意識がない
スーパーならたくさん買えばかご一杯になり買い過ぎたとわかりますが、紙の上に注文なので買い過ぎの意識がありません。
私と妹の分も購入
私と妹が実家に定期的に行くので、私や妹用にとその分を余分に買うようです。実家に行くと「今日(私達が)来るから、これ買っておいたわ」と生協で買ったお菓子や食材をくれます。
グルメ、特産品を買ってしまう
生協は、ご当地グルメ、特産品なども豊富にあり、あまり出掛けられない母は、珍しい食べ物やお菓子を買ってしまうようです。最近は、豆乳おからクッキー、芽吹き屋の団子をよく買っています。
健康にいいものに目がない
納豆、ヨーグルト、甘酒、ココア、紅茶しょうがなど○○は健康にいいとテレビなどで聞くと、自分なりにいいと思うものを大量買いします。
母は、「体にいい」という情報に弱いので、妄信的に買ってしまうようです。甘酒の次にはまっているのは、R1ヨーグルト、高カカオチョコレート、黒ニンニクです。
生協の安全神話に妄信的?
「生協=安全」という生協の安全神話があり、いいものだからたくさん買ってもいいというように考えているようです。
ストレス発散
「生協で買うことが、唯一の贅沢」と母が言うように、買い物がストレス発散になっているようです。「旅行に行くわけでもないし、これくらいの贅沢は、いいでしょう」とよく言います。
貴金属やブランド品を買うような罪悪感がなく、食べる物、必要なものを買うのだからと「免罪符」となっています。要介護2の父の世話や家事のストレスもあり生協の買い物で、ストレスを発散しているのです。
買いだめしてストックしておく事に慣れていので、そのストックがないと不安になる
食材をたくさん買って、家に食材がたくさんあると安心するようです。無くなったときに、買い物に行くのが大変なのと買い物に行きたくないというのがあるようです。
ものがなくなる経験をしている
戦争やオイルショックなどものがなくなるという経験しているので、買いだめしてしまう。過去にものがなくて困った経験をしていると何かあったときに備えて、必要以上に買いだめしてしまうようです。
ものがなくなると不安で、怖いという、一種の強迫観念があるかと思います。
子育てしている時の買い物感覚が、そのままあるのもしれない。
両親、私、妹、弟の5人家族でした。子ども達が独立した今でも、そのときの買い物の感覚が抜けていないのかもしれません。
冷蔵庫が、1台減ったが…
最近まで、400リットル冷蔵庫が2台ありました。老齢の両親2人の食材や食料を入れるには1台で十分なので、1台処分しました。しかし、注文する量は、どうも以前のまま変わっていないようなのです。
まとめ
実家の84歳の母が生協の宅配で、食品類や日用雑貨の買い置きが年々増えてしまう、買い過ぎてしまうことの思い当たる原因です。
高齢者でも注文しやすい、加工食品が豊富、1週間に1度の配達、2重買い、カタログの誘惑、口座引き落とし、買い過ぎの意識がわからないなど生協そのもののシステムに関係あるとのだ思います。
年々、母は健康志向に拍車が掛かり、それらに関連したものが増えています。また、子育てている頃の買い物の感覚が抜けていない、私や妹の分まで買う、冷蔵庫を減らしても同じ量を買ってしまう。
買うこと自体が、ストレス発散になっている。戦争やオイルショックを経験し、ものがなくなるという体験しているので、必要以上に買い置きをしてしまうようです。
高齢な母は、買い物に出ることが億劫なのもあり、ものを切らしてしまうのが不安なので多めに買ってしまうのではないかと思います。