義母が亡くなり築40年の今の家に越してから、洗面台、トイレ、浴室などの水回りのリフオームをしました。
そのときに、浴室の床、トイレの便器、洗面台を「器素材」のものから「樹脂素材」のものに変えました。
浴室は、TOTOの『システムバスサザナ』にし、トイレは、狭くて掃除がしにくかったのでタンクレスのパナソニックの『アラウーノ』、洗面台のボウルもTOTOの樹脂素材にしました。
TOTOシステムバスルーム「サザナ」で、清掃のストレスが減った
トイレの便器、洗面台ボウルなど今まで、陶器製のものを使っていたので不安がありましたが、樹脂製のものに興味があったので陶器製のものと比べてみた感想を書いてみたいと思います。
樹脂素材にしてよかったこと
パナソニックアラウーノ
リフオームをするにあたりトイレが狭いので、タンクをなくして少しでも広くしたかったので「タンクレストイレ」にしたいと考えていました。
タンクレスの他に便器と便座が一体成形で、つなぎ目が無い「スキマレス設計」と無印良品デザイナーの深澤直人氏デザインのスタイリッシュな見た目と掃除のしやすから気に入って『アラウーノ』にしました。
アラウーノは、特殊樹脂素材の「有機ガラス系新素材」というもので、アクリル素材をベースとした特殊な樹脂で、割れにくく耐久性があます。
また、電化製品と同様に、精密な寸法で形成出来るため、全体的に見て余分な隙間がないのです。
これにより、便座と便器の隙間がピッタリ閉じられ、ホコリが溜まりにくいです。樹脂を使うことによってこのような形が可能となったのですが、陶器だとそれが出来ません。
樹脂素材だと「撥水性」が高い素材で、汚れを含んだ水滴ごとはじくため、水アカが便器表面に固着しにくくなります。
私は、現在は使っていませんが市販の食器洗い洗剤で、便器そのものを自動で洗浄する機能を搭載しているため便器の掃除に手間が掛かりません。
新型アラウーノやアラウーノSⅡの「トリプル汚れガード(ハネガード、タレガード、モレガード)」の「タレガード」は便器のフチが3mm立ち上がっていて、便器の外に垂れ出るのを抑えてくれます。
「モレガード」も便器の特殊な形状で、漏れ出すのを防ぎます。
このタレガード、モレガードの形状は、「樹脂」だから実現出来たそうなのです。
確かにアラウーノにしてから、尿などの床の汚れも気にならなくなりました。
洗面台、浴室
洗面台も樹脂製だと成形がしやすいので、カウンターとの継ぎ目のない一体型が可能となり、手入れが面倒だった隙間をなくすことが出来ます。
洗面台ボウルが樹脂製だと陶器より、ヒビ(割れ)が入りにくくなります。樹脂の方が、物を落とした時の破損は少ないので、私は、化粧水などの瓶をたまに落としてしまいまうので、陶器より安心です。
浴室は、システムバスのサザナにしましたが床が「ほっからり床」というもので、陶器のタイルより冬などひんやりしません。
陶器より柔らかな感触で温かみがあり、タイルに比べて乾きやすいので気に入ってます。
樹脂製の欠点
樹脂製の欠点ですが、陶器の利点とともに、樹脂製と比較してみます。
陶器の利点
陶器製品は、耐久性や強度があります。硬度が高いので汚れてもごしごし磨けば、綺麗になるし、傷もつきにくい。
色々なブラシ等掃除用具が使え、薬品に強いので、汚れても掃除によって劣化を防ぐことが出来ます。
頑丈で清潔を保ち水を吸収しない、流水する仕組みが作りやすいので浴室、トイレ、洗面台等の水周りには、陶器製品はもってこいなのです。
長年、水回りに使われているのは、やはりこのような陶器の利点が勝っているかかといえるのではないでしょうか。
樹脂の欠点
樹脂は、陶器に較べて硬度が低いので傷がつきやすいです。
傷がつくとそこから汚れてきたり、色がつきやすくなり、経年劣化で汚れて来る可能性があります。
基本的に表面はコーティング保護されていますが、日々の掃除のときにブラシの摩擦などで剥がれていくため、使用期間が長いと汚れがつきやすく、目立っていく可能性があります。
家のトイレや洗面台は購入して2年なので、まだ綺麗ですがこれから経年劣化が心配です。
トイレのアラウーノは、「中性洗剤」を使用し、研磨剤入りの洗剤・ブラシや、ナイロンブラシを使うと表面の傷の原因となります。
アラウーノは、台所洗剤を専用タンクに入れておけば洗剤の泡で、「自動洗浄」してくれますが私は、これを使っていません。
普通にトイレブラシで、トイレ用洗剤(中性洗剤)で掃除していますが、あまりごしごし擦らないようにしています。
陶器より力を入れて擦ると、傷がつきやすくなるので掃除の手加減を気にする必要があります。
使用するブラシも選ばなくてはなりません。
アラウーノに使えるのが、PP(ポリプロピレン)製ブラシです。
私は、アラウーノ推奨品の『マーナ』のブラシを使っています。
このように、掃除の際に使用する洗剤やブラシなどの掃除用品の素材の表示を確認して選ばなくてはなりません。
まとめ
樹脂素材のトイレの便器や便座が樹脂製は陶器製では造れない形状で造られていて、アラウーノは便座と便器の間の隙間がないので埃が入らない、「ハネ」を防ぎ汚れにくいので掃除の手間が少なくなる。
水垢がつきにくいので陶器に較べて手入れが楽です。
自由設計が可能ので、タンクレスなど狭いトイレを少しでも広く使えます。
見た目もすっきりとして、お洒落です。
浴室の床は、陶器のタイルに比べて足に優しい感触とひんやりとした冷たさがないです。
TOTOのサザナの「ほっからり床」は、タイルより乾くのが早いです。
また陶器に較べて、ヒビが入りにくいなどの利点があります。
樹脂製品の欠点は、傷がつかないように掃除用具に気を使う。
陶器に較べて、傷がつきやすく変色しやすい。
導入して2年なので、今のところ樹脂製品の欠点は出ておらず気に入っていますが、今後どのような経年劣化があるかが不安です。
パナソニック 全自動おそうじトイレ アラウーノSⅡ ホワイト 床排水 標準タイプ 便器+配管セット タンクレス 節水型 XCH1401WS (CH1401WS+CH140F)