アルコール度数14度のお酒だった
私達の世代やそれ以上の世代に馴染みのある養命酒ですが、子どもの頃養命酒がいつも家にありました。瓶もラベルも赤い箱も当時と同じで、養命酒を見ると懐かしく、子どもの頃が蘇えります。
家では、母が飲んでいたと思いますが、養命酒を子どもの私も飲んでいました。食が細く、虚弱体質だった私に母が飲ませていたと思われますが、養命酒はアルコール度数が14度もあります。
「14vol%」とラベルにありますが、医薬品におけるアルコール分の表示方法でお酒の14%や14度と同様の意味だそうです。ワインや日本酒と同じくらいのアルコール度数のものを子どもに飲ませていたなんて、随分大らかな時代だったのです。
体がポカポカとして、相性がいい薬
養命酒は、飲むとすぐに胃の辺りがポカポカするので、体に効きそうな気がしました。子ども心に、体に合う、とても相性のいい薬だと思いました。
子どもには、重たい瓶の養命酒を専用キャップに次ぐと、ドクドクと洋酒を注ぐときのような音が出て、何か秘密めいたことをしている。このお酒みたいな薬を飲んで、大人になったような気分になりました。
メーカーHPを見ると、アルコールを含んでいるので養命酒は20歳未満の場合には服用してはいけないとあり、子どもには飲んではいけない薬だったのです。
ロングセラー商品の養命酒ですが
赤褐色の濃い色の液体は、薬用酒ならではの独特の臭いと、甘い味で主人は、漢方臭くて不味いと飲みません。私は、複雑な味のなめらかなその液体が、子どもの頃から好きで食前酒気取りで服用していました。
「大人の(飲む)お酒は、きっとこんな味で、体がパカパカして気持ちがいい。」と。
薬種なので嗜好品のお酒とは違いますが、食前酒代わりに服用したり、寝る前にときどき服用します。ナイトキャップとして、寝る前に服用すると寝つきがいいような気がします。
冷え性対策には、毎日服用しないと効果が出ないと思いますが、20mlほど服用しても胃の辺りから体全体へ血の巡りが良くなり温まる感じがします。
養命酒は慶長年間から信州伊那郡の庄屋・塩沢家に伝わる薬用酒をルーツとし、徳川将軍家に献上されたり、かの赤穂浪士も飲んでいたとされる。法人化して大量生産を始めたのは1923年。以来90年以上の歴史を有するロングセラー商品です。
と養命酒は、歴史のあるものです。
しかし現在は、養命酒の顧客層の高齢化が進み養命酒を知らない世代が増え、売り上げも低迷しているそうです。重たくてごみの処理に困る瓶を改良したり、飲み切りサイズなどを作れば、栄養ドリンクやエナジードリンクを日常的に飲む若い世代にコストパフォーマンスもいいので、案外受け入れられるのではないかと思うのです。
- 冷えを改善
- 胃腸の働きを整える
- 疲れ・体力の回復
未病を改善し、滋養強壮のための薬用養命酒。夏の「疲れ」や冷房による「冷え」にもいいので、夏のダメージを溜めないよう続けてみたいと思います。