私は、クラッシック音楽のことはよくわからないので、クラッシック音楽に精通している主人の力を借りてクラッシック音楽の効能について書いてみます。
音楽療法として、モーツアルトが選ばれる訳
以前、藤沢皮膚科の藤澤重樹先生のステロイドに頼らない『アトピー性皮膚炎』の講演で、モーツアルトの音楽の話を聞きました。
アトピー性皮膚炎の治療にはストレスが大敵で、ストレスを緩和させるための方法として「音楽療法」もあるということでした。
その中で、3500ヘルツの高周波音、和音が豊富な「モーツアルト」を聴くと自律神経のバランスがよくなり「癒しの効果」、「リラックス効果」あるということでした。
音楽療法には高音域、高周波の曲が多く聴き手を選ばない、誰にでも親しみやすいモーツアルトが選ばれることが多いということです。
主人は、特にバイオリンは高周波数帯域の音に富んでいるので誰にでも効き目があり、活力が出て、リラックス効果があるのではないかと。
反対に一般的にバッハ、ベートーヴェン、ブラームスは聴き手を選ぶので、音楽療法には敷居が高いのではということでした。
藤澤先生の話に戻って、モーツアルトは、どの曲も効果のある万能薬といえるほどキャパシティが広く、日常生活から切り離されるので、心身の安らぎが得られる。
アトピー性皮膚炎の治療には音楽を聴くことで、「神経を皮膚に集中させないこと」がいいということなのです。

まずは、クラッシックのCDを1000枚近く持っている主人にクラッシック音楽を代表する音楽家の魅力を聞いてみました。
ベートーヴェン
生の人間の苦しみを曲に投影しているので共感しやすい。ベートーベンは、心が高揚する。
モーツァルト
耳障りがいい。生活に染まっていないから日常から離れられる「癒し」の効果ある。
バッハ
歴史上、一番偉大な音楽家だと言います。
バッハはドイツ語で「小川」を意味しますが、ベートーベンは、バッハは、小川のような小さなものではなく限りなく底が深い「海」のほうが当てはまると称したそうだ。
数学的で、緻密に計算した曲構成。膨大な曲数を誇り、芸術家の中の芸術家だそうです。
シューマン
断片的で、構成力のきちっとしたものがない。
きまぐれで、文学的。主人と相性がいい曲は『ダビット同盟舞曲集』で、シューマンの個性が出ていて、「心が躍る」曲。
ブラームス
音楽性において、ブラームス好きではないが『ドイツ・レクイエム』は最高の曲で感動の嵐が渦巻く。主人の至極の1曲だそうです。
好きな曲を連想して言っていると思いますが、クラッシック音楽を聴くことで往々に気分やモチベーションがアップするようです。
音楽は脳の「報酬中枢」に働きかけそれによって快楽物質の「ドーパミン」が増えて快感情やモチベーションの向上にもつながということです。
曲を聴くとドーパミンがが増えて、明るい気分になれるのです。

「ボーズオーディオコンポ」は、コンパクトな割には、音がいいそうで、主人はいつも畳の上に寝っころがりながらこれでクラッシックを聴いています。
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癒しの一曲
主人にリラックス効果のある癒しの一曲選んでもらいました。
「不眠症に悩む」カイザーリンク伯爵ために作った曲『ゴールトベルク変奏曲』です。
1時間くらいの曲なので触りを聴いていますが眠くなる曲というより、心が澄んでいくようです。いい夢を見そうな曲でした。
脳科学者の茂木健一郎がこの『ゴールトベルク変奏曲』を、魂が、癒される完璧な作品と称し、脳科学的に言うと「引き込み現象」という脳が心地よさを覚える仕組みが使われているそうです。
主人も何回、いや何百回聴いても飽きない曲だと言い、快適な気分になるそうです。
クラッシック音楽の効能
「1/fのゆらぎ」
クラッシック音楽は、最低でも10回は聴かないと良さがわからないと主人はいいます。
その複雑な構成や豊かなハーモニー、美しいメロディを持つクラッシック音楽は、人の心身の心地よさにマッチしたゆらぎがあるといいます。
それは、「1/fのゆらぎ」というものです。人間の体のリズムは、「1/fのゆらぎ」で出来ていて、自然の中にある川の流れや、風など、「1/fのゆらぎ」を感じると快いと感じます。
クラシック音楽のゆらぎは、ちょうど、自然界の草木が揺れる振動に似ていので心地いい気分になるというです。
「α波」
リラックスしたとき、安静時に出るのが「α波」です。クラシック音楽を聴くと、その「α波」が誘発され緊張を和らげてリラックス状態になるようです。

クラッシック音楽は、「ドーパミン」、「α波」、「1/fのゆらぎ」、「引き込み現象」という「脳」に与える影響の大きくこれらが、心や体に作用しているのです。
昨晩は、バッハの『ゴールトベルク変奏曲』を主人が掛けてくれました。
あまりにも心地よくて途中から意識がなくなりました。きっと、質のいい眠りにそのまま入っていったのかもしれません。
そういえば、ピアノを習っていた子どもが中学の頃、発表会でベートーヴェンの『月光』を弾きましたが、気分が高揚したのか突然涙が、溢れ出てしましました。
クラッシック音楽には何か、そんな「力」があるかと思いました。