10年以上前にアロマの講座を受けて、石鹸を作ったり、アロマオイルのブレンドを作ったりしてからアロマの魅力にはまりました。
はまったといっても「アロマオイル」を買ってきて、アロマディフューザーで香りを楽しむだけですが。
好きな香りは
アロマオイルは、そんなに多くの種類を試したわけではないけれど以下が、私の好みの香りです。
ラベンダー
中学生のとき、「ラベンダー」が重要な役割を果たすNHKドラマ『タイムトラベラー』(原作筒井康隆『時をかける少女』)を見てからラベンダーが気になっていました。
主人公が、理科の実験室でラベンダーの香りを嗅いで意識を失う、ラベンダーの香りでタイムスリップしてしまう。
当時は、ラベンダーの花も一般的ではなく、神秘的な名前の響きとともに主人公の芳山和子が嗅いだ「ラベンダーの香り」ってどんなもの?と思い続けていました。
ラベンダーが一般的になり「ポプリ」などで、香りに接することが多くなりましたが、どちらかというと私には癖があり苦手な香りでした。
アロマの代表格であるラベンダーが、好きではなかったので講座を受けるまで、アロマ自体に興味がありませんでした。
アロマの講座で、ラベンダーのオイルを使用したのをきっかけに使うようになり、使っているうちに馴染んできて、今では、「夜の定番」になりました。
夜の定番。
ラベンダーを使うのは寝る前で、寝室に香らせます。昼間のラベンダーの香りは、今でも少し違和感がありますが、夜使うとしっくりと来ます。
ラベンダーは鎮静効果があるので、交感神経を抑えてリラックスした状態で入眠するのに最適です。
この間、鼻が詰まっていたので、ラベンダーを数滴たらしたマスクをつけて寝たら、息苦しい感じがしました。
やはり、アロマディフューザーを使うか、テイッシュに数滴たらして枕元に置いて使うのがいいかと思いました。
グレープフルーツ
グレープフルーツは、柑橘系で、いや、アロマオイルで一番好きな香りで、私に合っています。
フレッシュな香りは、さっぱりとして、明るい前向きな気分になります。
同じ柑橘系でもオレンジのような甘ったるさが少なく、適度な苦みがエッジを効かせて香り全体を引き締めます。
「グレープフルーツ」のアロマを使用するまで、果物のグレープフルーツの香りがこんなに好きだったとは今まで気付かず、アロマで潜在的な嗜好が発掘出来ました。
ラベンダーとは反対に、1日のスタートである朝や午前中に使うのが好きです。
グレープフルーツの香りは、他に浮気をしたいとは思わないほど気に入り、他の香りを開拓出来ずにいます。他のものがあっても、まずグレープフルーツを使ってしまいます。
その他
「ブラックペッパー」を興味本位で買ったことがありますが、黒コショウそのものの香りは、部屋に拡散させるような香りではなく、ひと瓶使いきれませんでした。
ブラックペッパーの香りは、嚥下障害や誤嚥性肺炎の予防になると介護の現場などで使われて、将来、「医療」や「介護」の現場でも「アロマテラピー」の活躍が期待されます。
アロマ講座で、最初に使ったのがラベンダーともう一つ「イランイラン」です。
マリリンモンローが愛した「シャネルNo.5」に使われるイランイランは、濃厚なフローラルな香りだったことは覚えていますが、これも一本使い切れていません。
イランイランは、血圧を下げる作用があるようですが、下の数値が40代のときもある「低血圧」の私にはしっくりこなかったのかもしれません。
ただ、イランイランは、ホルモンバランスを整える作用があるので、女性ホルモンが減少した今使えば、ストンと落ちる香りかもしれません。
ローズ、イランイラン、ジャスミン、ゼラニウムなどフラワー系の甘い香りが年配の女性に人気があるのは、女性ホルモンバランスを整えてくれるからのようです。
私が好きだとイメージした静謐な寺院を連想する「サンダルウッド(白檀)」、「ヒノキ」や「森林系の香り」(ブレンドしたもの)を試してみましたが、香りの記憶が曖昧です。
アロマテラピー
アロマの香りに親しむようになってから、「合成香料」のニオイ、人工的な香料が受付けなくなりました。
トイレの消臭剤やシャンプー、洗剤、柔軟剤などの芳香がダメになり無香料のものを買うようにしています。
心と体が求めている香りが、そのとき必要な香りかと思います。
嗅覚は、正直です。本能と後天的に与えられた知識やイメージによりいいと思い込んだ香りとは、私の場合好みが少し違いました。
食欲や睡眠欲、○欲ほど切羽詰まった本能的ものではないもの、「(あの)香りを嗅ぎたいの」と脳や体が欲する第二の食欲です。
音楽を聴きたいと同じ程度で、香りを楽しみたいたいという、少しゆるいものです。
アロマの探訪
「サンダルウッド」は、子どもが小学生のときに「(サンダル=足)足臭い臭いなの?」と唯一興味をした香りですが、子どもは香りを覚えていないといいます。
そういえば香りの記憶で、忘れていた昔の記憶が蘇ることってありますよね。
フワッと香ってきた「におい」で、「懐かしい」と感じる。
情緒的な思い出ほどニオイと密接な関係がある
というように脳に刻み込まれた心地いい香りは、同じ香りを後日嗅ぐことで心地よい情況とセットで思い出されます。
香りが他の記憶を思い出すきっかけになるならアロマで、自分に心地よい香りを見つけて活用するのもいいと思います。
5年~10年前に色々な香りを試しましたが、当時と好みは変化していると思います。
体調も加齢とともに変化して、今どんな香りを求めているのか、色々なアロマを試して「香りの探訪」を再開したいです。また、新しい発見が、あるかもしれません。
今使っている無印良品のディフュザーは、良心的な値段で使いやすいです。