梅雨の時期から注意
東京も梅雨入りし、気温とともに湿度も上り不快な日が多くなりました。
まだ、真夏のように暑くはないけれど、暑さに慣れていないこの時期に「熱中症」が増えるので注意したいものです。
熱中症の原因の一つである、「脱水症」。特に脱水になりやすい50代以降の熱中症について書いてみたいと思います。
水分量の低下
高齢になるほど体重に占める水分量が減っていきます。下痢や嘔吐など、ちょっとしたことで脱水症状になります。
筋肉には、水分やミネラルを貯蔵する役割があります。
若い頃と比べて、年齢と共に筋肉の量が少なくなり、水分保持能力も低下します。
体重に占める水分量は、子どもが80%、成人になると60%に減少します。
高齢になると50%程度なり、積極的に水分を摂らないと脱水状態になりやすく、脱水を放置すると熱中症につながります。
脱水に注意
以前、80代の義母が「喉が渇かないから」と夏でも水分をほとんど摂りませんでした。家族が、心配して甘くて口当たりのいいバナナジュースなど作って飲ませていまいた。
高齢になるほど味覚を感じる細胞や、脳の機能も低下して体が発信する脱水予防のサイン「喉が渇いた」が認識出来なくってなってきます。
また、水分を含む食事の量が減ったりして、水分量の低下につながり脱水による熱中症のリスクが高くなります。
脱水を防ぐために
暑くなると食欲がなくなり食事の量が減ったりしますが、食欲が湧かなくても汁物を増やしたり、喉ごしがよくさっぱりとした味付けの物など自分が食べやすいものを選んで食べるといいと思います。
私は、スイカが好きで暑くなるとよく食べますが、このように水分をたくさん含んだ果物を食べるのもいいと思います。
きゅうりやトマト、冷たい玉子豆腐や冷奴なども食欲がなくても口当たりがよいのでお薦めです。
私は、夜中にトイレに何度も起きるのが嫌なので寝る前は極力水分を摂るのを控えますが、これも脱水を招く原因になるそうです。
そういときは、保水能力に優れた「経口補水飲料」がよく、寝る前に飲んでも尿意で目覚めることが軽減されるそうです。
熱中症になったら
もし、熱中症になってしまったら
- 涼しいところに移動する。
- 衣服を緩め、脇の下や太股の付け根など血管が皮膚に近いところを冷やす。
- 飲めるようであれば水分(スポーツドリンクや経口補水飲料やゼリーなど)を少しづつ、こまめに摂る
自宅にスポーツドリンクがない場合は、経口補水飲料を作るといです。
【経口補水飲料作り方】
水500㎖に砂糖20g(大さじ2杯強)、塩1.5gを混ぜる |
- 意識がない、反応があやふやなときは救急車を呼ぶ。
以前、主人が自宅でエアコンを使っていない部屋にいて熱中症になりました。
頭痛と「ハーハー」と息が荒くなる症状が出たので、冷房のある部屋に移動し、保冷剤を脇の下などに充てて冷やして寝ていました。
布団を掛けても悪寒がすると言うのでお盆で近くの病院が全て、休みだったのでタクシーで、救急病院に行きました。
軽度の熱中症で2時間ほど点滴治療を受けて、症状が治まったので歩いて帰りました。
主人は、若い頃熱中症になったことがあるので、自分の症状が熱中症とわかったのですが、この症状は、熱中症?熱中症になったけどどう対処していの?
救急車を呼ぶべきか迷ったときは、救急相談センター「#7119」に問い合わせるといいそうです。
緊急性が低い症状でも、病院への受診が必要かどうかのアドバイスや受診可能な病院を案内してくれます。詳しくは、東京消防庁HP(東京の場合)で。