若い頃は、山登りを中心に日本各地の温泉を訪ねました。岩手に嫁いでから、北東北の温泉を巡りました。
宿泊、日帰り、鉱泉などを含めてざっと数えてみたら120か所以上の温泉に入っていました。前回は、体が温まった、冷え性に効いた温泉BEST5でした。
今回は、「自分の肌にいいと思った温泉」BEST5を紹介します。
スベスベ!肌にいい温泉:第5位
十勝川温泉
北海道河東郡音更町十勝川温泉
(モール温泉)
豊富温泉「ホテル豊富」
北海道天塩郡豊富町字上サロベツ1510-2
(よう素-ナトリウム-塩化物温泉(弱アルカリ性高張性温泉)、炭酸水素塩冷鉱泉(弱アルカリ性高張性冷鉱泉))
富良野から知床へ向かう途中で宿泊したことだけは覚えていますが、どこの宿に泊まったのか覚えていません。火山が由来する温泉が多い中『十勝川温泉』は、十勝平野の湿原の地下に堆積する植物が熱源の「モール温泉」だそうです。
皮膚を刺激せず、天然保質成分が多いためか湯上がりの肌はしっとりすべすべ。いわゆる「美人の湯」ですが、20代の頃行った温泉なのでお湯もよく覚えていません。
ただ「モール温泉」が世界的にも珍しい温泉だと一緒に行った仲間が騒いでいた記憶があります。
『豊富温泉』も同じ頃、利尻山に登山に行く前日にサロベツ湿原を見て宿泊しました。
この温泉は、井戸からは石油や天然ガスとともに湧出してくるため僅かに油分を含んでいて保湿効果が高く、抗炎症作用を発揮するそうです。
アトピーに効く温泉で有名だそうで、ドーム型の浴場も窓が広く開放感があり、お湯が茶色っぽい色だったことは何となく覚えています。
スベスベ!肌にいい温泉:第4位 大沢温泉「山水閣」
岩手県花巻市湯口字大沢181
(アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉))
高村光太郎や宮沢賢治、相田みつをが愛した温泉です。高村光太郎はこの温泉を「本当の温泉の味がする」というお湯は無色透明でぬめりと、保湿効果がありそうです。
お風呂から上がってもいつまでも、肌がスベスベとしていました。「山水閣」、「菊水館」、「湯治屋」に全部で7つお風呂があり、湯めぐりを楽しむこと出来ます。
私が入ったのは、「豊沢の湯」と女性専用の「かわべの湯」です。5月に行ったので、豊沢の湯から見える豊沢川対岸の藤の花が、満開でした。名物の混浴の露天風呂「大沢の湯」は、周囲から丸見えで入る勇気がありませんでした。
この宿では、ちょっとしたハプニングがありました。私と両親の家族3人で、宿泊しましたが父がお風呂から出ると、脱衣籠に脱いだ父の浴衣や下着が一式なくなっていたのです。
宿の方に対応して頂き、浴衣だけ羽織ってお風呂から出て来ることは出来ましたが…。
後でわかったことですが、父より年配の男性が間違えて父の浴衣や下着を身に着けて部屋に戻ってしまったそうです。
この方、ご家族の話だと認知機能に少し衰えがあったそうです。私と母はてっきり、父が自分の脱いだものを入れた脱衣籠の場所を忘れてしまったのかと思っていたので、父には申し訳なかったです。
スベスベ!肌にいい温泉:3位 小安峡温泉「松葉館」
秋田県湯沢市皆瀬字湯元50-1
(ナトリウム塩化物硫酸塩水、アルカリ性単純温泉)
渓谷沿いのこじんまりとした宿ですが、いつか再訪したい穴場の宿です。館内は和の小物やお花が飾られ、清潔感や心遣いがさり気ないところに随所に見らます。
土地のものを生かした料理も食べきれないほど出て、どれも美味しくコストパフォーマンスが大変よかったです。
ここの露天風呂が気に入り、3回以上入りました。眼下は、渓谷で露天風呂から山の緑を眺めれば、体も心もリラックスします。お湯は透明で、何度も入ったので肌がピカピカになりました。
スベスベ!肌にいい温泉:2位 トピア温泉
岩手県二戸郡安比町
(低張性アルカリ性温泉、低張性弱アルカリ性温泉、ナトリウム炭酸水素塩泉)
年一度「ただ今」と帰る「我が家」だった安比高原の『トピア温泉』。閉館して10年以上経っていますが、私にとって名前のようにユートピア、第二の我が家のように落ち着ける宿でした。
温泉も清潔感がありよく管理されていました。館内は、スリッパを履きませんが裸足でも掃除が行き届いていて気持ちがいいです。
温かい湯と冷たい湯がある内湯が好きで交互に入ると、体がポカポカとしてきました。
露天風呂は、ナトリウム炭酸水素塩泉の「モルデンの湯」で、皮膚の脂肪分や分泌物を洗い流す作用があり、湿疹、アトピーなどに優れた美肌効果があります。
この泉源、お湯は『モルデンの湯 ラビスタ安比高原』に引き継がれて入ることが出来ます。
モルデンの湯のことはよく覚えていなのですが、幻の温泉になってしまったトピア温泉、思い入れもあるので肌にいい温泉でもランクインです。
スベスベ!肌にいい温泉:1位 伊豆多賀温泉「シーサイド いずたが」
静岡県熱海市上多賀12番地
(カルシウム・ナトリウム-塩化物泉 ・単純泉 (弱アルカリ性-低張性-高温泉ほか))
数年前、手湿疹に悩まされていて、洗い物や水回りの掃除のときは必ずゴム手袋をしていました。入浴するときも薄手のゴム手袋をし、手をお湯につけないようにしていました。
伊豆多賀温泉に以前、家族と行ったときに、お湯が無色透明で刺激もなく肌がスベスベして良かったので、この温泉なら手袋をしなくてもお湯に入れるかもしれないと思い主人と訪ねました。
久しぶりに手をお湯につけることが出来て、気持ちがよかったです。後からじっくりくるような感じのお湯で、2日間で3回温泉に入りましたが、手は湿疹も出ず大丈夫でした。
朝、海からの日の出をお風呂から見ることが出来るので、日の出の時間に合わせて入ります。元旦は、ここから「初日の出」を拝みました。
この温泉、熱海や伊東の間にありあまり有名ではないのですが、何か信頼のおける友のような存在でまた、近いうちに訪れたいです。