50代網膜(目)の病気に要注意

眼鏡

55歳のとき区の眼科健診(40歳・45歳・50歳・55歳・60歳対象)をしました。

検査内容は、問診、眼圧測定、眼底検査・細隙燈(さいげきとう)顕微鏡検査(視神経、緑内障、加齢黄斑変性や網膜剥離の原因となる硝子体(しょうしたい)や網膜の状態を検査)です。費用は、300円。

目の異常はなかったのですが、強度の近視(視裸眼で右0,1左0,1)で網膜が薄いので網膜の病気に気を付けるように言われました。

主人は、4年前に「黄班前膜」という加齢が原因となる網膜の病気で左目を手術をしたこともあり網膜の病気について調べてみました。

網膜の病気

網膜の役目

網膜は視覚的な情報を神経信号(電気信号)に変換、視神経を通して脳へと信号を伝達します。要するに瞳から入ってきた映像を、脳に伝える働きをします。

網膜の代表的な病気

  • 網膜静脈閉塞症
  • 糖尿病網膜症
  • 網膜剥離
  • 網膜前膜、黄斑前膜
  • 黄斑円孔
  • 中心性漿液性網脈絡膜症
  • 加齢黄斑変性

がありますがこの中で、50代以降の人に多い加齢が原因の病気、網膜剥離加齢黄斑変性症黄班前膜について書いてみたいと思います。

目の構造

網膜の病気の原因、症状、治療

網膜剥離

眼球の内側を覆う薄い膜「網膜」が剥がれいう、若い人にも多い病気ですが、50代以降の人がなりやすい症例です。

【症状】

  • 飛蚊症(ひぶんしょう)
    視界に黒い点や虫のようなものが飛んでいるように見えますが、それが急大きく見えたり、数が増えて見えた場合は注意です。
  • 光視症(こうししょう)
    暗い場所や、目を閉じた時に、閃光が見える。
  • 視野が欠けたり、視力が低下する。

【原因】

硝子体の液化

眼球の中のゼリー状の硝子体という組織の液化が、50代以降急激に進み、硝子体液に変化します。それに伴い網膜が眼球の前に引っ張られ、小さな衝撃でも網膜が破れてしまいます。さらに、網膜の穴から硝子体液がどんどん流れ込み、網膜を剥がします。

私のような強度の近視の人は、眼球の奥行きが長いため、網膜が薄く伸ばされ、小さな穴があきやすく、そこから網膜が剥がることがあるようです。50代以降に多い硝子体の液化による網膜剥離は、急激に進行し、症状が進むと失明する可能性があります。

【治療】

硝子体手術

眼球に穴を開け、網膜を引っ張っている硝子体を切り取り、吸引します。さらに、ガスを注入し、ガスの浮力を利用して剥がれた網膜を元に戻します。

加齢黄斑変性症

【症状】

  • 視野が欠けたり、視力が低下する。
  • 視界の中心部が、歪んで見える。
  • 視界の中心部が暗い。

【原因】

加齢で、網膜色素上皮の下に老廃物が蓄積し、黄斑部に異常が起きます。

黄斑に新生血管という悪い血管が発生し、盛り上がる「滲出型」と、黄斑の視細胞が萎縮する「萎縮型」があります。萎縮型の加齢黄斑変性には、現在のところ治療方法がないそうです。

滲出型の場合、主に新生血管を叩く治療となります。

【萎縮型治療】

・抗VEGF薬の投与

目に直接注射をし、新生血管を成長させる体内物質(VEGF:血管内皮増殖因子)の働きや発生を抑えます。最も多く行われている治療です。

・PDT治療

光に反応する薬品を静脈注射し、レーザーを照射します。これによって、新生血管を詰まらせて、発達を止めます。

・レーザー光凝固術

新生血管が黄斑の中心から離れた場所にある場合には、レーザー光線で病変を凝固し、破壊します。

黄班前膜

【症状】

  • 視力が低下する。
  • 物が歪んで見える。

軽いうちは症状が出ません。主人も少し景色が歪んで見えることはあったようですがあまり気にしていなかったのです。

たまたま新聞に載っていた加齢黄斑変性症の「チェックシート」で見て真ん中の網線が歪んで見えたので、気がついたのです。

【加齢黄斑変性症のチェックシート】

A4程度の大きさの紙を用意し、定規を使って1センチ間隔のタテ線、ヨコ線(各10本程度)で、格子を描く。格子の真ん中に直径2ミリ程度の黒丸を1つ描く。
⇒ 格子を描いた紙(または自己チェックシート)を30センチほど離れた場所に置き、片方の目で真ん中にある黒丸を見る(左右交互に)。中央付近の格子がゆがんで見えたり、黒丸付近が暗くぼやけて見えたりしたら、加齢黄斑変性の可能性が高い。

黄斑前膜の主人が、このチェックシートでどのように見えたのか、主人の症状を書いてもらい、それを元に作ったのがこちら。

左が、正常の人の見え方で、右が主人が見えたもので真ん中の網目が歪んでいます。こんな風に見えた人は、網膜の病気が疑われます。

加齢黄斑変性症チェックシート

正常

中央部が歪んでいる

主人は、こんな風に見えた


【原因】

加齢とともに硝子体が網膜から離れ、網膜の表面に残った硝子体に細胞が増殖して薄い膜が張り、黄斑がそれに遮られてしまいます。

【治療】

硝子体手術で黄斑前膜を除去する。

主人は、30分くらいの手術で、一週間の入院でした。費用は30万円位(領収書がないのでこれ位だったかと)で、高額療養医療費がおりたので実質87,000円の自己負担でした。

目だけの局所麻酔だったので、痛みはなかったのですが手術の様子がわかったそうです。50代以上の人は、硝子体手術をするとはほぼ白内障になるので、同時に白内障の手術を行います。黄斑前膜の手術で、主人も白内障の手術を同時にしました。

花

網膜の病気は痛みを感じないので、健診を

年齢が進むにつれ目の病気の人が増えています。中でも網膜の病気、特に網膜剥離、加齢黄斑変性症は50代以降の失明原因の上位を占めます。

ともに共通するのは、視野が欠けたり、歪んだりと症状が出るのですが、痛みを感じないことです。痛みを感じないので、診察せず進行してしまうことがあります。

主人も加齢黄斑変性症のチェックシートを見なければ、眼科に行っていなかったかもしれません。黄班前膜の手術をした主人は、今は定期的眼科で検診し、今は歪んで見えることはありません。

生活習慣(目を酷使しない、睡眠を十分に取る、近視を予防するなど)に気を付け、健診やセルフチェックで早期発見し、適切な治療を受ければ症状の悪化を遅らせられることも出来るのです

ABOUTこの記事をかいた人

2017年現在57才 50代になって体に色々な変化が起きました。 アレルギー、腰痛、変形性膝関節症、脂漏性皮膚炎、手湿疹、眼精疲労、胃腸の不快感、開帳足等々一気に吹き出しました。 このほかに病気以前、未病のものもあるので 自分の体を見つめ直した生活を考えています。 健康、医療、病気、楽しいことも含めた日常生活を綴っていきたいと思います。 認定医療コーディネーター、ホームヘルパー びわの葉療法インストラクターの資格保有