話題の「応挙」と「若冲」の合作が見れた円山応挙展

開館20周年特別展「円山応挙―革新者から巨匠へ」

円山応挙展

開館20周年特別展「円山応挙―革新者から巨匠へ」(三井記念美術館)に行きました。

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平日の10時半頃行きましたが、珍しく1階のエレベーター前から行列が出来ていて入場制限をしているようでしたが。10分程度待ってから入場することが出来ました。

これは、私も見たかった円山応挙と伊藤若冲合作の新発見の屏風絵が東京で初めてお披露目されるからかもしれません。

雪松図屏風

「雪松図屏風」 円山応挙 1786年頃

三井記念美術館での丸山応挙といえば、同館所蔵の国宝「雪松図屏風」です。

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三井記念美術館にこの絵があるのは、江戸に店を構え京を本拠地とした豪商である三井家は、応挙の活動を支援するパトロンでもあったからです。

雪松図屏風

今回は、前回と違い「雪松図屏風」の写真撮影が可能だったので何枚か撮りました。(全景は、人が入るので撮れませんでした)

近くで見ると松葉など筆のタッチが分かるように描いていますが、離れて見るとこれら単なる線の描写が、ボリューム感と立体感となって迫ってきてやはり、圧倒的なオーラがあります。

丸山応挙は、遠近法を研究していただけあって写実的で迫力があります。

遊虎図襖

「遊虎図襖」1787年

香川県の金毘羅さんにある障壁画「遊虎図襖」の虎もこの通りの大迫力で、つい一歩退いて見てしまいます。

金毘羅宮の障壁画の制作に丸山応挙のパトロンであった三井家が資金援助を行ったそうです。

遊虎図襖

どアップの虎なんか、さながらVRのようにリアリティーがあって江戸時代の人々を驚かせたに違いないです。

(こんな表現って当時はなかったものだから)

どっしりとした量感とふわふわとした毛の質感も同時にありさすが、応挙

遊虎図襖

虎なんて見たことがないから毛皮を見て描いたようですが、モフモフとした毛の質感が素晴らしい

怖い虎も静かに寝ていると、起こさないようにそっとそのモフモフを触りたくなります。

遊虎図襖

ちょっと猫みたいだけど

(実物を見たことがないからね)

近年は、伊藤若冲が人気が高いけど当時は、この虎のようにそれまでにないようなリアリティーある絵を描く応挙は、当時、革新的な画家として一世を風靡したのです。

雪柳狗子図

「雪柳狗子図」 円山応挙筆 1778年

無邪気にじゃれ合うコロコロとした子犬が何とも可愛い

雪の積もった梅は、絹地を塗り残して表現していて「雪松図屏風」の松の木と同じだと思いました。

青楓瀑布図

「青楓瀑布図」1787年

応挙が得意としている写実的な水の表現だけど、相国寺展で見た「大瀑布図」より装飾的な表現が加わっています。
若い頃の写実を突き詰めたような迫力ある滝も好きだけどこのような円熟期の彩色や構図の工夫で叙情性豊かな表現したものいいなあと思うのは、自分の年齢を重ねたからか

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応挙のこれだけ多くの絵を見たのは今回が初めてだが、「円山応挙—革新者から巨匠へ」のタイトルにあるように若年期の遠近法や写生の研究を土台にした革新的な画風から、晩年の写実性と装飾性を融合した表現で丸山派の「巨匠」として京都画壇のトップに昇りつめていった軌跡が分かる構成になっていて、応挙の「革新」と「円熟」どちらも楽しめたのはよかったです。

応挙と若冲

「竹鶏図屏風」伊藤若冲、「梅鯉図屏風」円山応挙

「竹鶏図屏風」伊藤若冲(1790年以前)、「梅鯉図屏風」円山応挙(1787年)

同じ時代に生き同じ京都で家も近かった円山応挙と伊藤若冲の二人は、接点があったのか否かずっと気になっていましたが、最近、この合作屏風が発見されたことにより初めて裏付けられ、ニュースでこれを知ったときは(ドラマの影響で)やはり、接点はあったのかと思い嬉しかったです。

富裕な商人などの共通のパトロンが、二人の人気絵師に制作を依頼した可能性があり、実際に二人の天才が同じ空間にいたことを想像すると(何故か)ニタニタ(?)してしまいます。

二曲一隻の屏風をそれぞれが一隻ずつ手掛け応挙の鯉、若冲の鶏とそれぞれの得意な画題で競い合っていて並べて見ると若冲の「奇想」を前面に出した生命感溢れる独創的な表現、応挙の「写生」を極め確かなデッサン力に裏打ちされた安定感と甲乙つけがたい魅力的があります。

秀逸な水の表現で、平明な美しさが際立つ「梅鯉図屏風」、鶏の力強い尾羽のしなりが強烈なインパクトを与える「竹鶏図屏風」

これを発注したクライアントは、きっと仕上がった二曲一隻の屏風絵を見て(120%の仕上がりに)ニンマリと笑えんだに違いないです。

しぼり菜リズム

開館20周年特別展「円山応挙—革新者から巨匠へ」

開館20周年特別展「円山応挙―革新者から巨匠へ」(三井記念美術館)に行きました。

応挙のこれだけ多くの絵を見たのは今回が初めてだが、「円山応挙—革新者から巨匠へ」のタイトルにあるように若年期の遠近法や写生の研究を土台にした革新的な画風から、晩年の写実性と装飾性を融合した表現で丸山派の「巨匠」として京都画壇のトップに昇りつめていった軌跡が分かる構成になっていて、応挙の「革新」と「円熟」どちらも楽しめたのはよかったです。

近年発見され、今回の目玉作品として東京で初公開された円山応挙と伊藤若冲の合作屏風の若冲の「奇想」を前面に出した生命感溢れる独創的な表現、応挙の「写生」を極め確かなデッサン力に裏打ちされた安定感と甲乙つけがたい魅力を堪能しつつ二人の天才が、奇跡的な接点をもって一つの作品を成した事実に感慨深く見入りました。

■開館20周年特別展「円山応挙—革新者から巨匠へ」

  • 会場:三井記念美術館
  • 会期:2025年9月26日(金)~11月24日(月)
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2017年現在57才 50代になって体に色々な変化が起きました。 アレルギー、腰痛、変形性膝関節症、脂漏性皮膚炎、手湿疹、眼精疲労、胃腸の不快感、開帳足等々一気に吹き出しました。 このほかに病気以前、未病のものもあるので 自分の体を見つめ直した生活を考えています。 健康、医療、病気、楽しいことも含めた日常生活を綴っていきたいと思います。 認定医療コーディネーター、ホームヘルパー びわの葉療法インストラクターの資格保有