日本初!ネアンデルタール人とクロマニョン人の本物の頭骨が見れる「氷河期展 」へ行きました。
の続きです。
ネアンデルタール人とクロマニョン人のことをばかり書いたけど氷河期の動物や氷河期の日本のコーナーもあり迫力ある巨大動物の骨格模型が見応えありました。
氷河期の動物

サブタイトルの「人類が見た4万年前の世界」ってことで、4万年前の世界が体験出来ます。
氷河期に生息していたヨーロッパの動物のマンモス、オオツノジカ、ホラアナライオン、バイソン等の大型哺乳類の骨格標本やリアルな復元模型が展示

アフリカのような温かい地にしかいないと思っていたライオンもヨーロッパにもいました。
(ヒトの祖先は、こんな風に槍を持って真っ向から立ち向かっていったのか)

人と比較して迫力満点のケガナマンモス
氷河期のヨーロッパ北部は、氷床に覆われ中央部に乾燥した草原地帯が広がりマンモスなどの大型の哺乳類が生きいていたが 、気候の温暖化で草原が縮小したことや人間などによる狩猟が原因で絶滅したのではないかと考えられています。
(氷河期は、マンモスのように3mも4mもある大型動物が多いのは、寒冷地域の個体の方が身体が大きくなるというベルクマンの法則によるもの)
ケサイ、ステップパイソン、ホラアナグマ、オオツノジカ…
今は、絶滅して化石でしかお目に掛れないけど4万年前の世界を生きた私達祖先は、こんな巨大動物が闊歩する光景が日常だったのですね

化石に触れるコーナーがあり子ども達に混じって、触ったのが↓

ケナガマンモスの歯
実物のケナガマンモスの歯で、歯だけでも大きい~
触ってみたけどザラザラとして硬いです。
氷河期の日本
日本にも氷河期があり、氷河期の日本は、現在とは大きく異なる自然環境と人類の生活がありました。
最終氷期の日本列島は大陸と陸続きで、マンモスやナウマンゾウなどの大型哺乳類が生息し人々は石器や骨角器を使って大型の獲物を狩ったり採集を行いながら移動生活を送っていました。
(ちなみに日本は大陸から分離して列島となったのは、温暖化が進み北極、南極や山岳の氷河の大量の氷が解け出して海面が上昇したから)
氷河期に棲息していた動物の中でも日本三大絶滅動物として知られている日本固有のナウマンゾウ、ヤベオオツノジカ、ハナイズミモリウシの骨格模型や化石を展示

ナウマンゾウ

ヤベオオツノジカ

ヤベオオツノジカの大腿骨

ハナイズミモリウシ
その頃の私達の祖先の暮らしぶりはというと
野尻湖遺跡などからは大型動物の追跡・解体跡が見つかっているので、これらを食べて(重要な食料源)生きていたようです。
その頃には、旧石器時代の人類が定住し始め石器文化を持つ人々が寒冷な気候に適応し、ドングリや栗などを使った食文化も始まり石皿などの道具も使われていました。
(ドングリは、そのまま食べるだけでなく、石皿とすり石で粉状にし他の食材と混ぜて焼いたりスープにしたりして食べられていた)
氷河期の日本の人々は、マンモスなどの日本3大絶滅動物と共存し、きっと子どもの頃見たアニメ(架空の原始時代を描いた)「はじめ人間ギャートルズ」(園山俊二原作)に描かれたような生活をしていたのではないかと想像します。
(主人公一家が、よくマンモスを食べていた)

グッツショップのマンモス
しぼり菜リズム(まとめ)

「特別展 氷河期展 ~人類が見た4万年前の世界~」(国立科学博物館)に行きました。
現在よりもはるかに寒かった氷河期に焦点を当て、絶滅したマンモスやオオツノジカ、ホラアナグマなどの動物や当時生きていたネアンデルタール人とクロマニョン人がどのように暮らしていたか、氷河期時代の日本についても展示しています。
ネアンデルタール人とクロマニョン人の実物頭骨と復元模型が展示され、両者の解剖学的な違いや身体構造や生存戦略の違いを比べ、何故、片方は絶滅しもう一方が残ったのかという問いアンサーに肉迫しています。
氷河期のヨーロッパでは、動物のマンモス、オオツノジカ、ホラアナライオン、バイソン等の大型哺乳類が棲息し、その骨格標本やリアルな復元模型が展示
氷河期の日本の人々は、日本三大絶滅動物の日本固有のナウマンゾウ、ヤベオオツノジカ、ハナイズミモリウシと共存していた様子が伺えました。
■特別展 氷河期展 ~人類が見た4万年前の世界~
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- 会場:国立科学博物館
- 会期:2025年7月12日(土)~10月13日(月)