「ル・コルビュジエ──諸芸術の綜合 1930-1965」

ル・コルビュジエ

「ル・コルビュジエ──諸芸術の綜合 1930-1965」(パナソニック汐留美術館)へ行きました。

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ル・コルビュジエ

ル・コルビュジエ(1887~1965年)は、スイスで生まれフランスで活躍した世界的に有名な建築家で国立西洋美術館を設計しています。

(ル・コルビュジエの西洋美術館を含む17の建築資産が世界遺産に登録されている近代建築の巨匠です)

昨年もフランク・ロイド・ライトの展示を見に行ったけどパナソニック美術館は、建築関連の展覧会に力を入れているのであろうか

今回の展示で、西洋美術館以外に日本に関係するものとして牡牛がモチーフの東急文化会館渋谷パンテオンの牡牛の緞帳がル・コルビュジエのデザインでした。

(現在は、再現したものが東急シアターオーブにあります)

ル・コルビュジエは、建築家として名前を知っていましたが一昨年、キュビズム展へ行って彼の絵を初めて見て絵も描くことを知りました。

icon-arrow-right キュビズム「現実にはあり得ない」表現方法が革命的だった?「キュビズム展」に行って

展覧会は、「諸芸術の綜合」とあるように建築以外にル・コルビュジエが手掛けた絵画や彫刻をメインに主に40歳以降の後期の絵画作品を展示しています。

ル・コルビュジエの絵画

彼は元々画家志望なので、創造活動は絵から始まり絵画を通じて建築をやっています。

ただ建築で名を馳せたので絵画でも注目を浴びたいというのがあったのかもしれません。

建築以外に絵画、彫刻、素描、タペストリーなど数多くのを手掛けて一連の作品を見ると表現は違えど根っからのクリエーターだと思いました。

絵は、女性をデフォルメした姿で描いていたり、牡牛や翼のある一角獣、開かれた手、イコンなど象徴的なモチーフを繰り返し描いていてリアリティーのない記号的で表面的な表現をたものが多く、キュビズムや抽象芸術のカンデンスキーのその先を描いているような絵が特徴です。

初期には、「ピュリスム」を自ら提唱して、機械が発達した近代に相応しい芸術を作ろうと 幾何学的で科学的な秩序を芸術の中にも取り入れていました。

ル・コルビュジエ

「生物」ル・コルビュジエ 1922年 (「キュビズム展」より)

若い頃は、絵画作品の「生物」のように日常的な瓶、水差し、グラスなどを選び描いていて、これらの工業製品に美を追求していましたが、徐々に幾何学的な構成から離れ自然界に関心を示した貝や骨、流木など有機的な形態を絵画に取り入れていきます。

ル・コルビュジエ

「手」ル・コルビュジエ 1967年

第1章で浜辺で採取した白い貝殻が展示されていたのは、ピュリスムから晩年は自然界にある有機的なものへと関心が向いたからからなのでしょう

ル・コルビュジエ

「牡牛XVI」ル・コルビュジエ 1958年

確かに初期の作品に比べ今回の絵画は、全体的に曲線的な表現のものが多くまろやかで生々しい印象を与えます。

ロンシャンの礼拝堂

ロンシャンの礼拝堂

そんな絵画を立体化した建築が「ロンシャンの礼拝堂」で、最初に展示されていた白い貝殻や絵のモチーフの流木とがこの建物と結びつき自然の有機的な形態を3次元的に表現しているように見えます。

(屋根は、蟹の甲羅をモチーフにしているようですが…)

曲面的な造形を取り入れた造形物は、ナチュラルで、シンプル

曲線美が美しく、周りの景色に溶け込んだ素敵な礼拝堂ですね

彼は「建築を実用的な機能を満たすだけでなく、人を感動させるものでなくてはならない」と言ったように彼にとっては絵画も建築も芸術の一つのジャンルと考えて優劣付けず同等に表現していたのでしょう

ル・コルビュジエ

ショーダン邸

コルビュジエが求めたのは絵画や彫刻作品と一体となった建築で、彼の建築の写真を見ただけではそれらが分かりにくかったが建築家と画家の「二刀流」は、多様な表現方法を生み活力になっているような気がしました。

最初は、国立西洋美術館を設計した人が、こんな絵を描いていたのかと以外だったが、ル・コルビュジエが創り出した絵画のフォルムや色遣いは、建築にも反映されているものもあり彼の建築には、画家としての視点、芸術的センスも生かされていて、それが今回のテーマである「諸芸術の綜合」に結びつくのかと思いました。

ル・コルビュジエ

「奇妙な鳥と牡牛」ル・コルビュジエ 1957年

絵を見ていると建築より絵画の方が縛りやしがらみが少ない分、自分の表現したことを絵を通して大胆に表現していたようで彼の違う側面を見ることことが出来ました。

ル・コルビュジエ

「牡牛XVIII」ル・コルビュジエ 1959年

今回は、建築に関するものより絵画作品が多く特に「牡牛XVI」「牡牛XVIII」未完の「牡牛」などの見応えの作品もあるので建築に興味のない人も必見

ル・コルビュジエ

「牡牛」ル・コルビュジエ 1963年

逆に絵画や彫刻に興味のある人が楽しめる構成になっていて、ル・コルビジェのマルチナ才能を絵でも確認することが出来ます。

今回、平日で混雑もなく、会場を担当したウルトラスタジオによる素敵な空間構成の中で、ゆったりと鑑賞出来てとても居心地がよかったです。

しぼり菜リズム(まとめ)

「ル・コルビュジエ──諸芸術の綜合 1930-1965」(パナソニック汐留美術館)へ行きました。

ル・コルビュジエは、近代建築の巨匠として世界に知られていますが絵画や彫刻なども手掛けています。

活動の後期には、建築と絵画などの芸術作品を結びつける「諸芸術の綜合」を試みています。

今回は、建築より絵画が多めの展覧会で、「牡牛」シーリーズなど見応えのある作品は建築に興味のない人も楽しめます。

■「ル・コルビュジエ—諸芸術の綜合 1930-1965」

    • 会場:パナソニック汐留美術館
    • 会期:2025年1月11日(土)~3月23日(日)
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ABOUTこの記事をかいた人

2017年現在57才 50代になって体に色々な変化が起きました。 アレルギー、腰痛、変形性膝関節症、脂漏性皮膚炎、手湿疹、眼精疲労、胃腸の不快感、開帳足等々一気に吹き出しました。 このほかに病気以前、未病のものもあるので 自分の体を見つめ直した生活を考えています。 健康、医療、病気、楽しいことも含めた日常生活を綴っていきたいと思います。 認定医療コーディネーター、ホームヘルパー びわの葉療法インストラクターの資格保有