西荻窪六地蔵
善福寺川の原寺分橋から西荻4丁目の地蔵坂交差点までの坂を「地蔵坂」と呼んでいて、かって坂の途中に地蔵堂があり、 地蔵菩薩や庚申塔、馬頭観音などが祀られていたことが坂の名前の由来になっていて、現在では、今川の観泉寺に安置されています。
地蔵があった頃は縁日などがあり、大層賑わっていたそうなのでそのご利益を再び授かる意味で、六体の地蔵が西荻窪の各地に建てられ西荻窪商店会連合会が、まち歩きの一つとして2009年「西荻六地蔵」を設置しました。
六地蔵が六体なのは、地蔵菩薩が六つの世界へ赴くために姿を変えたもので、地蔵菩薩の像を6体並べて祀っっています。
「西荻六地蔵」は、西荻窪を中心に「子育て地蔵」「夢見地蔵」「幸せ地蔵」「縁結び地蔵」「延命地蔵」「釘抜き地蔵」が各場所に6体があります。
5体が西荻窪駅の南口にあるので、そちらを中心に巡ると回りやすいが、子育て地蔵が駅北口から900mほどあるので6体全て余裕を持って見るとなると半日くらい掛かりそうです。
私は、ウォーキングを兼ねて1日、1,2体づつ気が向いたときに見て廻りました。
①子育て地蔵
東京女子大学へ向かう途中の「そば処田中屋」の入り口に「子育て地蔵」があります。
以前、地蔵通りのお蕎麦屋さん(「やぶ平」)の角にお地蔵さんがあった記憶があったが、私の勘違いでこちらのお蕎麦屋さんでした。
シンプルなよだれ掛けや帽子が着せられていなお地蔵さんがひっそりと佇んでいます。
蕎麦屋さんに入って行く人が数組いましたが、知ってか知らずか皆、お地蔵さんには目もくれず
もしかしたら、日常風景の一部として気に留めていないのかな
でも、小銭が数枚置いてあるので、目を掛けてくれる人もいるようです。
子育て地蔵 西荻北4-30-2
➁夢見地蔵
「夢見地蔵」は、南口を出て西友の先の中央総武線の高架線下のレンタルスタジオの敷地にあります。
「赤」という色に「魔除け」の意味があると信じられ夢見地蔵は、「赤いよだれかけ」と「赤い頭巾」を着けていました。
よだれ掛けは、お地蔵さんが「子どもを守る神様」として信仰されてきたことから「自分の子どもが元気に育つように」という願いを込めて奉納するようになりました。
赤いよだれ掛けと頭巾で、よりお地蔵さんらしくなりますね
夢見地蔵 杉並区松庵3-41-1
③幸せ地蔵
雨の日のお地蔵さん
西荻窪駅南口から徒歩3分、西荻南郵便局の前にいる「幸せ地蔵」です。
雨に濡れていました。
台座に座ったお地蔵さん、どれも2頭身くらいで丸っこい体つきで可愛らしいです。
幸せ地蔵 杉並区西荻南2-22-9
④縁結び地蔵
神明通りの和泉屋酒店の横にある「縁結び地蔵」です。
雨が降っていたので、合羽を身に着けていました。
麦わら帽子がいい感じ
別の日に行ったら合羽を脱いで、フリルのついた毛糸のよだれ掛けをしていました。
縁結び地蔵 杉並区南荻窪2-6-8
⑤延命地蔵
「延命地蔵」は、関根橋の近くに東京都民互助会前(西荻北5-1-8)から引っ越して、乙女ロードの一角におりました。
手編みの毛糸の帽子が、目を引きます。
延命地蔵の後ろのプランターの花に蝶々が飛んで平和な光景です。
延命地蔵の近くに打ち出の小槌を持つ「大黒天」があり、この通りは縁起がよさそう
だからか、人を寄せる人気の食べ物屋さんが多くあります。
ブラックベリーの実がなっていました。
⑥釘抜き地蔵
五日市街道沿いにある松庵稲荷神社斜め前に「釘抜き地蔵」があります。
釘抜きが刺さっている?
と思って見たら釘抜きを手に持っているみたいでした。
お地蔵さんのある敷地の家の方がたまたま出て来て話掛けてきて、西荻窪商店会連合会のお地蔵さんをここに置いていて、その方は、板金屋をやっていたときに釘抜きとお賽銭入れを自分で作ったそうです。
釘抜きは、一度盗まれたそうで持って行けないように括り付けたので刺さったような姿になったとのことです。
背中のドクダミは、珍しい八重の花が咲くそうです。
「心に刺さった苦抜いてくださる釘抜地蔵」というお地蔵さんの可愛いイラストの入った立札も作ったそうです。
釘抜き地蔵の近くにこの方が作ったオブジェが飾ってありました。
釘抜き地蔵 杉並区松庵2-12-20
帰り道に咲いていた花です。
しぼり菜リズム
西荻窪の地蔵通りに昔、地蔵堂があり地蔵菩薩などがあり縁日のときなど賑わっていたことにそのご利益を再び授かる意味で、西荻窪商店会連合会が、まち歩きの一つとして「西荻六地蔵」を設置しました。
西荻六地蔵は、西荻窪を中心に「子育て地蔵」「夢見地蔵」「幸せ地蔵」「縁結び地蔵」「延命地蔵」「釘抜き地蔵」が各場所に6体があります。