善福寺川の原寺分橋から南西に西荻北4丁目の地蔵坂交番前までの坂「地蔵坂」にお地蔵さんがあったような気がしてカメラを持って見に行きました。
お地蔵さんは、現在は、観泉寺(今川二丁目16番1号)に安置されていて替わりにいたのがこの子
縁結び童子
荻窪中学校の前の防災倉庫の前にあるこのお地蔵さんみたいな像は、「縁結び童子」(杉並区善福寺1-8)でした。
この辺りに昔、庚申塔、馬頭観音、地蔵菩薩: 地蔵堂があったようです。
座台に書いてあるプレートを見ると「縁結び童子 籔内佐斗司」とあり
「今は知らないあなたとあなた ぼくが繋いであげようか ご縁のいとの両端を結べばできるえにしのわ」
と書いてあります。
何かこの新しい「童子」が気になり、家に帰って調べると昔、地蔵坂にあった「北向地蔵」は、今川の観泉寺に移され現在は、「縁結び童子」が置かれているということです。
「縁結び童子」は、六童子の一つで、2009年に西荻窪商店街が町おこしのために道沿いや駅の周辺、公園にブロンズの彫刻の六童子 (花の童子、おすもう童子、龍神童子、大朝露童子、縁結び童子、上向き童子) を設置しています。
西荻窪六童子
六童子の一つ「縁結び童子」を見たので、ほかの童子も調べて見に行きました。
花の童子
西荻窪駅南口にある「花の童子」(杉並区西荻南3-25)です。
ここは、よく通る場所で花壇があるなあくらいに思っていてこんな像があることは今まで、気が付きませんでした。
(いつも、どこ見て歩いているのだろう)
「象の背中に揺られつつ、あなたにお花を届けます。少し沈んだこころにも希望の花が咲きますように」
とプレートに書かれていて、この童子は、お花を届けるところだというのが分かりました。
駅前なので、人が頻繁に通りますが一組だけカップルがが童子を見ていましたがほとんどは気が付いていないのか関心ないのか目もくれません。
(花壇に入れなので、望遠レンズ越しで見ると像も童子もちょと怖い顔してました)
大朝露童子
「大朝露童子」があるのは、「縁結び童子」のある場所から東へ150m行った井荻公園内(杉並区西荻北4-38−17)です。
全体像を撮ってから童子に近づいて写真を撮っていると「このキモかわいい感じどこかで、見た顔だなあと」と既視感を覚えました。
それもそのはず
後で分かったのが、これは、奈良のイメージキャラクター「せんとくん」を生んだ彫刻家・藪内佐斗司氏の作品で、そう「せんとくん」に似ているからです。
藪内佐斗司氏の名前は、書いてあって見ていたけど「せんとくん」の作者だとは知りませんでした。
なんか、可愛いのか可愛くないのか
でも、ちょっとクセになる容姿ですね。
プレートには
「不老長寿の仙薬は早寝、早起き、朝の露 日の出とともに飲み干せば精気横溢、回春萬歳」
児童公園らしからぬ言葉が書いてあります。
青梅街道沿い、西荻地域区民センターの入り口脇にあるのが「上向き童子」(杉並区桃井4-3−2)です。
「おっとうつむきゃ涙がこぼれる いつでも楽観上向き童子」
台座のプレートに書いてあり、見ているだけで微笑ましい、この子達が一番のお気に入りです。
(皆、身長15㎝くらいで案外、小さい)
ここも何度か来ていたが、今まで彼らに気が付かなかったです。
龍神童子
「龍神童子」(杉並区西荻北3-25-3)は、西荻窪駅北口か350m西へ行った西荻北中央公園にあります。
この公園も行ったことがあるけど童子の存在は、知りませんでした。
「我何日踰龍門(我いつの日か龍門を踏む)」とプレートにあります。
それにしても、見れば見るほど「せんとくん」に見えてくる
体は、子どもなんだけどやんちゃなおじさん顔、インパクト強し!
おすもう童子
西荻窪駅南口から東へ350m行った西荻南児童公園(杉並区西荻南3-4−5)にあるのが「おすもう童子」です。
「八卦よいい、のこったのこった おいこまれても押し返し 艱難辛苦もうっちゃりうちゃり かってもまけてもうらみっこなしさ」
と台座のプレートにあります。
一番最初に「縁結び童子」を見たとき、まだ新しく歴史もなさそうだしあまり可愛くないなあと思っていました。
でも、いくつも見ているうちにちょっと攻めたその存在に親しみが湧ようになり、育ち盛り元気いっぱいの男の子達に心解きほぐされていつしか力が湧いてくる気になりました。
だから、一つだけ見て「あまり可愛くないじゃない」と思ったあなた、この六童子を6作品をワンセットで見てればその魅力にはまるかも
しぼり菜リズム(まとめ)
彫刻家・薮内佐斗司の作品「六童子」が西荻窪のあちこちに設置されています。
六童子は、2009年に西荻窪商店街が町おこしのために道沿いや駅の周辺、公園にブロンズの彫刻の六童子 (花の童子、おすもう童子、龍神童子、大朝露童子、縁結び童子、上向き童子) を設置しています。
童子は、奈良のイメージキャラクター「せんとくん」の生みの親である薮内佐斗司氏の作品でどこか「キモかわいい」ところがあります。
でも、いくつも見ているうちにちょっと攻めたその存在に親しみが湧ようになり、育ち盛り元気いっぱいの男の子達に心解きほぐされて湧いてくる気になりました。