杉並区立「井草の森公園」(杉並区井草4-12-1)のヒマワリそろそろが咲いている頃だと思い7月下旬に行きました。
井草の森公園
井草の森公園は、西武新宿線井荻駅から徒歩8分ほどのところにある立公園で、面積は 39,503㎡と杉並区立の公園では一番広い公園です。
(私が、よく訪ねる善福寺公園は、その倍くらいの広さ80,264.47㎡のある公園だけど都立公園なので区立の公園では、一番大きな公園ということです)
一帯は、井草村の領主だった今川氏の御用野菜を栽培していて、「お菜園跡」との通称が昭和初期まで残っていたそうです。
子どもからお年寄りまで幅広く楽しめる憩いの場所であると同時に災害時に避難広場としても利用する「防災公園」として機能するようゲートシャワーやスプリンクラー、地下には非常時の備品が備蓄されているそうです。
公園は、森と水のゾーン、原っぱゾーン、多目的運動場ゾーンがあります。
森と水のゾーン
東側の入口から入って行くと樹木に囲まれた静かな佇まいの池があります。
池は中の島を配し、ほとりには東屋があり屋根があり日陰になっているので座りながら読書をしている年配の人がいました。
この日は、野鳥の姿は見えませんでしたが、案内板によるとヒヨドリ、ムクドリ、オナガ、シジュウカラ、カワラヒワ、メジロ、コゲラ、ツバメ、オナガガモ、スズメ、ハクセキレイ、カルガモなど水鳥が飛来するので、バードウォッチングが楽しめます。
池から続く一画には夏に水遊びの出来るスポットがあります。
夏場の公園は、子ども達が遊ぶのにあまりも暑いので夏休みにもかかわらず子どもが少ないが、こちらからは賑やかな歓声が聞こえてきます。
それは、渓流も模した滝があり水遊び出来る格好で子ども達が遊んでいました。
二つの穏やかな渓流があり一本は、小さな滝と滝壺、よじ登るような岩もありコンパクトながら渓流を体感出来ます。
もう一本は、水生植物や水辺植物が植えられ自然観察を楽しむことが出来ます。
大きな水鉄砲が流行っているのか、男の子は水鉄砲で水を掛け合いながら遊び、女の子達は上からそれを静観していました。
無料で、都内にもこんな野趣味溢れる水場があり子ども達の楽しそうに遊ぶ姿と夏らしい光景に出会うことが出来ました。
原っぱゾーン
公園の中央にある「原っぱゾーン」は、草地を思い切り走ったり、シートを敷いて座り憩える広場です。
暑い日だったので、原っぱで遊んでいる子どもは少なく、網を持って振り回し何かを捕えようとしている少年の姿が目立っていました。
広場の手前に公園管理事務所があり、誰でも利用可能なテーブルと椅子のある涼みコーナーがあって、飲み物とアイスの自販機がありました。
公園にこのようなクーラーが効いた「避難所」のようなところがあるのは、熱中症対策にもなるので地域の住民にも周知して活用して欲しいです。
広場の延長上に子どもが遊べる遊具があり、木陰にはベンチ、テーブルがあります。
滝が流れる水場からほど近い場所にデイキャンプが出来る広場があり、テントが何張りかありました。
テントの中で水場で遊ぶために着替えたり、子ども達がびしょ濡れになった衣類を着替えたりするのに使っていたり、荷物を置くのに使っているようでした。
夏休みにグループでデイキャンプをすれば、近場でも楽しい思い出が出来るでしょう
園内は、四季折々に花を楽しめます。
「井草の森公園」というだけあってこの公園は、樹木の多い公園で、木が多いから日陰がたくさんあり夏場でも過ごしやすいです。
この公園は、避難所として防災公園の役割もあるので樹木は、大地震の際の火災の延焼を食い止める役割があり公園の外周にアラカシ、イチョウ、サザンカなど燃えにくい樹木を植えているとのこです。
樹木が多いので、セミが盛んに鳴いています。
園内の道沿いにセミの亡き骸がありました。
多目的運動場ゾーン
多目的運動場ゾーンでは、全面天然芝のグランドになっていて、サッカーやラグビーなどに利用出来ます。
暑い日だったけど、小学生がサッカーの試合をしていました。
木陰で、保護者が観戦してますが、子ども達、熱中症にならないといいですね
グランドの反対側の「花の丘」は、この公園に来た目的のヒマワリ畑があります。
ところが、ヒマワリが全員、うなだれ下を向いているのです。
まだ、7月(下旬でした)なのに終わってしまったのか
後で、公園の「X]で確認すると今年は、7月の13日頃が見頃で私が行ったときは、既に咲き終わった後で情報収集不足を反省しました。
私もうなだれてしまいましたが、気を取り直してと畑を周回しているといくつか咲いているものがありました。
(あ~あなたに出会いたかった!)
その中でこのヒマワリ娘が、一番、美人さんだったので(正面から撮れなかったので)横顔をパチリ!
このヒマワリは、交流自治体である北海道名寄市から「種」で頂いたものを植え「ビッグスマイル」という草丈が約50㎝程の品種で、約1500本あるそうです。
(ヒマワリの大らかな笑顔は、来年のお楽しみかな)
ヒマワリは、終わってしまったけどほかにも夏の花が咲いていました。
この紫の花は、名前が分かりませんでした。
(エンドウの花に似ているけどマメ科の花かな?)
キバナコスモスが満開で、花の丘の主役は既にこちらになっていました。
杉並病(すぎなみびょう)
井草の森公園を調べている上で初めて知ったことがあります。
公園が造られる前は、旧通商産業省工業技術院機械技術研究所があり、研究所の移転後に収集した不燃ごみを江東区の処理施設に運搬する前に圧縮・積み替えを行うための不燃ごみ中継施設が建設されました。
不燃ごみ中継施設の操業開始以降、周辺で発生した異臭や住民の体調不良による健康被害が続出し住民達の申請により「杉並病」が認められ都は損害賠償を行い施設は、廃止になりました。
「杉並病」
杉並区に住んでいるけれど今まで、知りませんでした。
今回は、「井草の森公園」にヒマワリを見るために行きましたが、ヒマワリの見頃は、既に終わっていました。
しかし、代わりに夏休みの子ども達が遊ぶ渓谷を模したや趣味溢れる水場の光景が見れ夏気分を味わうことが出来たのでまあ、よしとするかな。
来年もヒマワリの咲く時期にまた、行ってみたいです。
しぼり菜リズム(まとめ)
杉並区立「井草の森公園」のヒマワリそろそろが咲いている頃だと思い行きましたが、7月下旬で終わ代わりにキバナコスモスが満開でした。
公園は、森と水のゾーン、原っぱゾーン、多目的運動場ゾーンがあり、夏休み、森と水のゾーンの渓谷を模した滝の流れで子ども達が元気に遊ぶ夏らしい光景に出会えました。
井草の森公園は、子どもからお年寄りまで幅広く楽しめる憩いの場所であると同時に災害時に防災設備の完備や火災で燃えにくい樹木を植えています。
<参考資料>
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- 「すぎなみ景観ある区マップ 西荻窪・上井草編」杉並区
- 「総集版 荻窪の記憶」 荻窪地域区民センター協議会
- 「杉並区}HP
- Wikipedia「杉並病」ほか