「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」竹久夢二

生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界

「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」(東京都庭園美術館)へ行きました。

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庭園美術館

ミストシャワー 奥

庭園美術館は、夏になるとどこかにミストシャワーが設置され、今年は、庭園内の芝庭にありました。

美しいアールデコの建築は、かつて朝香宮邸(宮殿)として建てられ今は東京都の美術館として開放されています。

庭園美術館

「ドレスコード割引」があり、今回のドレスコードは、「きもの」で浴衣姿の女性がちらほらいました。

和装は、西洋の建物だけど旧朝香宮邸や夢二の世界ととても合っています。

庭園美術館

タイルの美しい玄関

竹久夢二

竹久夢二は、18歳で家出し上京、苦学して学校に通うも中退し独学で絵を初め、結婚、子どもの誕生、離婚を20代半ばで経験

最初の妻とはその後同居、別居を繰り返し、ほか、二人の女性との出会いと別れ(ほかにもいたという噂あり)、49歳で生涯を終えるという年表を見ると夢二は、早熟というかかなり生き急いだ印象が強いです。

画家としては、正規の美術教育を受けることなく独学で自身の画風を確立し中央画壇で認められるというより生涯在野の画家で、「夢二式」と称される叙情的な美人画によって商業分野活躍しました。

千代紙「桜草」「蔓草」「椿」「きのこ」

左から千代紙「桜草」「蔓草」「椿」「きのこ」(みなと屋版)大正前期

雑誌の表紙や広告、今風にいうとイラストレーター、グラフィックデザイナー、あるいはアートディレクターの先駆者として商業美術や出版の世界でも卓越した存在の夢二は、最近、見たトゥールーズ=ロートレックと重なります。

icon-arrow-right 卓越した線描の力・「ロートレック展 時をつかむ線」に行きました。

夢二もロートレックも画壇に属さず、版画やポスターを独立したジャンル、芸術の域まで高め時代の先端を読み取る卓越した感性を持っていたところも似ています。

封筒をデザインした「どくだみ」「つりがね草」「菜の花」

3点は、封筒をデザインしたもので左から「どくだみ」「つりがね草」「菜の花」です。

地味な花だけどどこか乙女チックで、当時の女性達の女心をくすぐるようなデザインだったのでしょう

雑誌婦人俱楽部

左「雪の嵐 雑誌婦人俱楽部 第1巻8号表紙」1924年 右「霜葉取る 雑誌婦人俱楽部 第3巻10号口絵」1926年

雑誌の表紙、口絵、挿絵から小さなカットまで描き、文字のデザインも行い、文章を書くこともあり雑誌に掲載された作品が当時の人々を魅了し、夢二人気はうなぎ登り

大衆のハートを鷲づかみします。

朝香宮家

朝香宮家の邸内の客室や小部屋に夢二の作品が飾られていて、アールデコの様式美とマッチした空間も見所となる贅沢な展覧会です。

夢二式美人

婦人クラブ

左「秋のしらべ 婦人クラブ1刊7号表紙」1924年 右「山・山・山 婦人クラブ4刊2号口絵」1927年

竹久夢二といえば、大きな眼、色白のうりざね顔、なで肩、華奢な肢体、それと手も長いかな

憂いを帯びた表情の美人さんを思い浮かべます。

これらは、「夢二式」と呼ばれる美人画で「大正ロマン」を象徴する絵です。

「宝船 やなぎや版」1920年 「一座の花形(みなとや版)」

左「宝船 やなぎや版」1920年 右「一座の花形(みなとや版)」1916年頃

夢二の妻・たまきを店主にした「港屋絵草紙店」では、夢二がデザインした千代紙、絵封筒、一枚絵の木版画が販売されました。

そこでで売られていた版画「一座の花形(みなとや版)」の引き幕から顔を出して視線を送る花形役者は、浮世絵版のシャープな輪郭線とは異なり強弱をつけた線は筆で描いたような柔らかな印象を与え、浮世絵の美人より現代風で親しみを持てます。

一枚絵は、「港屋版」のほかに大阪の柳屋書店が販売した「柳屋版」がありそこの「宝船(やなぎや版)」に描かれる宝舟は、お宝や七福神でではなく舟に乗るのは愛し合う男女

二人で乗るには、窮屈そうな小舟の船首のはハート(命)、帆には鎌(かま)と椀(わん)が描かれ、「お前と一緒なら命もかまわん(鎌椀)」というダジャレのような意味が込められ、こんな粋な計らいをする夢二は、素敵だなあと思いました。

湖畔舞妓図

湖畔舞妓図 昭和初期

上下に小花が散りばめられた夢二の千代紙が使われてる可愛い掛け軸です。

女性の「カワイイ」好きは今も昔も変わらなく、そんなツボを押さえているのも心憎いです。

で、この絵のように夢二の描く女性は、目が離れているのも特徴で、これも夢二の好みの女性だったのでしょう

モテモテのプレイボーイである夢二の理想の女性は、元妻・他万喜(たまき)、早世の恋人・彦乃(ひこの)、モデルのお葉?

写真で拝見する限りどの方も女優並みの美人さんで、夢二式の女性と重なります。

「憩い(女)」

「憩い(女)」部分 昭和初期

「心ここにあらず」というような物憂げな表情で頬杖をついた女性の顔が印象的で、夢二は女性である私以上に「女心」を熟知しているような

「憩い(女)」

葡萄棚の下に据えられた中央の十字架模様のテーブルクロスやティーカップなどから生活の中から美を追い求めた夢二らしいデザインへのこだわりが感じられ、女性が座っているのは夢二が東京に設計して建てた「少年山荘」のテラスと推測されます。

日本の伝統的な屏風絵に描かれたのは、当時「モダンガール」と称された最先端の流行ショートヘア―とモダンなワンピース姿でその対比が斬新です。

油彩画も描いた

竹久夢二

夢二は、日本画のイメージが先行しますが今回の目玉作品で幻の名画である「アマリリス」を始め油彩画も描いていて展示されていました。

夢二の油彩画を今回初めて見て、暗め重めの画風で顔と同じくらい大きなアマリリスの花(手も大きい)、珍しい外国人女性の大胆なヌードの絵は夢二の新たな一面を知ることが出来る貴重な作品でした。

でも、表現方法は違ってもどの絵もやはり夢二(式)でした。

亡くなる数年前には、アメリやヨーロッパを訪れていてその際に描いたのが「西海岸の裸婦」で、これを含めて夢二の油彩画は確認されているだけで20点、もう少し生きていられたならば油彩画を多く残していたのかもしれないと思いました。

朝香宮邸

邸宅のために作られた照明器具も素敵です。

芝庭庭園と美術館

ヒマワリ

近くの公園のヒマワリ

フヨウの花

同じ公園の顔の大きさほどあるフヨウの花

夢二の展覧会は、やはり女性比率高く、年配の方も多いのだけど若い女性も多く幅広い年齢層に人気があるだと思いました。

しぼり菜リズム(まとめ)

フヨウの花

「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」(東京都庭園美術館)へ行きました。

大正時代を代表する芸術家・竹久夢二は、「夢二式」と称される叙情的な美人画によって商業分野活躍し、雑誌の表紙や広告など商業美術や出版の世界でも卓越した存在の夢二は、フランスの画家トゥールーズ=ロートレックと重なります。

大きな眼、色白のうりざね顔、なで肩、華奢な肢体と憂いを帯びた表情の「夢二式」と呼ばれる美人画で「大正ロマン」を象徴する絵でお馴染みですが、これら日本画だけではなく油彩画も描いて今回、「アマリリス」や「西海岸の裸婦」が展示され、夢二の新たな一面を見ることが出来ました。

■生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界

    • 会場:東京都庭園美術館
    • 会期:2024年6月1日(土)~8月25日(日)
    • 巡回展 夢二郷土美術館2024年9月7日(土)~12月8日(日)、あべのハルカス美術館2025年1月18日(土)~3月16日(日)
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2017年現在57才 50代になって体に色々な変化が起きました。 アレルギー、腰痛、変形性膝関節症、脂漏性皮膚炎、手湿疹、眼精疲労、胃腸の不快感、開帳足等々一気に吹き出しました。 このほかに病気以前、未病のものもあるので 自分の体を見つめ直した生活を考えています。 健康、医療、病気、楽しいことも含めた日常生活を綴っていきたいと思います。 認定医療コーディネーター、ホームヘルパー びわの葉療法インストラクターの資格保有