初めて、本格的な北欧の絵画の展覧会へ行きました。

『北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画』
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北欧絵画

北欧の美的センスと言えば、機能的で洗練されながら温かみのあるカラトリーやテキスタイル、家具といった日用品を思い浮かべるけど北欧絵画は、ムンクしか知らないし全く意識したことがなく、デザイン展や現代美術のオラファーエリアソン展に行ったことがあるも絵画のみの展覧会は、初めてです。

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icon-arrow-right 大巻伸嗣・オラファー・エリアソン。問いかける現代アート

それもそもはず、今回行った、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北欧の作家に焦点を当てた美術展『北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画』(SOMPO美術館)は、意外にも国内で初めて本格的な開催ということです。

北欧絵画は全く知識がないので、勉強しながらブログを書いています。

今回の作品は、19世紀から20世紀初めこれまで長らくイタリア、フランス、ドイツの芸術に追従から北欧独自の芸術を追求するようになったあり、雄大な自然を題材にした風景画や北欧神話に題材を得たものなどやはり西欧の絵画とは一線を画した作品に目新しさを感じました。

その中から私が気になった作品を紹介したいと思います。

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北欧の自然や神秘

北欧といえばやはり、森と湖、フィヨルのある風景が連想され、地続きである西ヨーロッパとは異なる北方独自な気候風土を題材した絵画を紹介

「フィヨルドの冬」エドヴァルド・ムンク 1915年

「フィヨルドの冬」はムンクの絵で、代表作の「叫び」のように全体的に単純化された筆致で、どこかムンクらしさが感じられます。

冬の風景だけど明るくて温かみを感じさせる絵ですね

「河岸」ペッカ・ハロネン 1897年

ペッカ・ハロネンの「河岸」は、川幅のある平滑に吸い込まれそうで、見入ってしまいます。

第2章の客観的にそのまま描いたフィヨルド、山岳風景、森、激流、湖、滝などの風景画は、画家が感動した目の前の自然の美しさがダイレクトに伝わります。

第3章では、モンスターや魔女、妖精などが住むと考えられた深い森は、神話やおとぎ話の舞台になり、北欧画家達の手によって盛んに表現されています。

「トロルのシラミ取りをする姫」テオドール・キッテルセン 1900 年

自然には人の手の及ばない力や魔法があり、中でも見えない不思議な力の象徴である怪物「トロル」は、北欧の神話や民話に度々登場します。

キッテルセンが、トロルを絵に描いてビジュアル化したことで、トロルのイメージが定着し、宮崎駿監督の「となりのトトロ」のトトロもこのトロルから発想を得て生まれたキャラクターなのかと思いました。

「トロルのシラミ取りをする姫」やキッテルセンの作品を映像化したとトロルは、不気味なんだけどこの姫のようにシラミを取ってあげたくなるような妙な親近感があります。

「帰還するオースムンと姫」ガーラル・ムンテ  1902~1904年

「帰還するオースムンと姫」は、主人公オームスンがモンスターのトロルを倒し、さらわれた姫を救い出すという物語を描いたもので、全10点のうち4点を展示

つい最近見た日本の絵巻物は、右から左へと時間が進行するのに比べ、この物語は、左から右へ進行していて、日本の漫画のコマやページが右から左へと進み、西洋の漫画は、逆というのを思い出しました。

(ムンテのトロルも漫画チックで愛嬌がある)

「素晴らしい花」フーゴ・シンベリ 制作年不詳

「素晴らしい花」は、あり得ない花の大きさにアンリ・ルソーの絵を思い出してしまいました。

フリチョフの誘惑

「フリチョフの誘惑」(『フリチョフ物語』より)アウグスト・マルムストゥルム 18880年代

「フリチョフの誘惑」は、モノクロームのような暗い絵なのだけどとても細密な絵で、このような北欧の深い森は、架空のトロルや妖精が生まれるような神秘を感じさせます。

街を描く

第3章の19世紀末に発展した北欧の都市風景を描いた作品です。

街

「街」アウグスト・ストリンドバリ 1903年

「街」というタイトルの絵だが主題であるはずの都市は、画面を3分の2を占める重く垂れこめた空と浜辺との水平線の境界に申し訳程度描かれているのみで暗い色調の荒い筆致は、絵という言語で作者のどろどろした心のうちを表現してようです。

作者のストリンドベリは、スウェーデンの小説家で劇作家として知られ執筆に行き詰ったときに絵を描いてそうで、街または人という現実世界から少し距離を置きたいときにこの絵を描いたのだと想像します。

これらの風景画は、国木田独歩の「武蔵野」のように何気ない風景の描写を通じて自らの孤独の内面を表現したように画家は、風景の描写を通じて内面を託しているようです。

工場、ヴァルデマッシュウッデからサルトシュークヴァーン製粉工場の眺め

「工場、ヴァルデマッシュウッデからサルトシュークヴァーン製粉工場の眺め」エウシェン王子 制作年不詳

気になったのが、スウェーデンのエウシェン王子の絵があったことです。

絵は、王子の道楽かと思いきや本格的にパリで絵を学び風景画家として活躍し美術品の蒐集もして芸術に精通してようです。

エウシェン王子は、王になることはなかったけど権力の代わりに芸術を愛し生涯独身だったそうで、「王位は、短し。芸術は長し」で100年以上経った異国の地でもこうして多くの人に自分の絵を見られる未来を考えていたのであろうか

ストックホルムの入り江を望む邸宅から、工場の灯りや行き交う蒸気船を描いた絵は、夜のとばりが落ちる寸前を抒情的に捉えて、風景はそのまま描いているようでありながら一瞬を切り取った絵は、作者の何らかの心象風景を表しているのかもしれません。

ムンクしか知らない北欧絵画って私にとって全くの空白地帯で、その空白地帯を埋めてくれたのは、これらのはじめましての画家さん達でしたが、彼らの絵は、遠い異国の風景を描いているだけどどこか親近感を感じさせる不思議な魅力がありました。

しぼり菜リズム(まとめ)

ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北欧の作家に焦点を当てた美術展『北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画』(SOMPO美術館)へ行きました。

北欧といえばやはり、森と湖、フィヨルのある風景が連想され、地続きである西ヨーロッパとは異なる北方独自な気候風土を題材した絵画を紹介

第2章の客観的にそのまま描いたフィヨルド、山岳風景、森、激流、湖、滝などの風景画は、画家が感動した目の前の自然の美しさがダイレクトに伝わります。

第3章では、モンスターや魔女、妖精などが住むと考えられた深い森は、神話やおとぎ話の舞台になり、北欧画家達の手によって盛んに表現されています。

第3章の19世紀末に発展した北欧の都市風景を描いた作品で、これらの風景画は、国木田独歩の「武蔵野」のように何気ない風景の描写を通じて自らの孤独の内面を表現したように画家は、風景の描写を通じて内面を託しているようです。

■「北欧の神秘─ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」

    • 会場 SOMPO美術館
    • 会期 2024年3月23日~6月9日
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2017年現在57才 50代になって体に色々な変化が起きました。 アレルギー、腰痛、変形性膝関節症、脂漏性皮膚炎、手湿疹、眼精疲労、胃腸の不快感、開帳足等々一気に吹き出しました。 このほかに病気以前、未病のものもあるので 自分の体を見つめ直した生活を考えています。 健康、医療、病気、楽しいことも含めた日常生活を綴っていきたいと思います。 認定医療コーディネーター、ホームヘルパー びわの葉療法インストラクターの資格保有