どれも30年以上前の話です。
当時、山登りが趣味で日本各地の山に行き、そこで起きたこと、ちょっとしたトラブルを思い出しながらまとめてみました。
1位 八ヶ岳で、滑落した
5月連休の残雪のある八ヶ岳で、滑落しました。
八ケ岳縦走中、赤岳山頂から美濃戸口への下りでした。
その頃、20代でしたが不慣れな雪山登山で、すでに硫黄岳、横岳を超えて疲労がピークに達していたのかもしれません。
難所でもない踏み固められた雪道で、アイゼンも装着していたが(ただ痩せ尾根で幅があまりなかった)足を踏み外したのです。
(緊張を強いる場所でないので、気が緩んでいたのでしょう)
踏み外したと同時にズルズルと斜面を流され、こもまま谷まで落ちて行くのかと考えて…
考えてって
そう、流されながら不思議と頭は、冷静でこのまま「死ぬかも」「遺書書いてないな」みたいなことまで考えていました。
流れる風景は、何故かスローモーションで、登山道にいる仲間も慌てることなくこちらを見ていて
(見ているように見えただけ?)
体が回転することなく、うつ伏せのまま滑落していたのでピッケルを取り出して(何故か出せた)ピッケルを雪に刺し滑落停止
その場に止まり助かりました。
(滑落停止の訓練はしていたから、体が覚えていた)
(仲間の一人が、「○ちゃん(私)滑落停止!!」って叫んでいたよいうな気もする)
で、運のいいことにすぐ下が登山道だったで、態勢を変えそのまま登山道までお尻で雪の上を滑って下りました。
その登山道は、滑落した位置から下って通る「下山道」だったので、グループで一番早く到着するというおまけつき
登山道から滑落した斜面を見ると上から見るほど急斜面ではくなく、そのため滑り落ちるスピードも比較的遅く転がり落ちることなくピッケルで止めることが出来たので運がよかったと思いました。
クッション性のある雪で助かったけど、雪がなかったらどうなっていたのかな(打ち身くらいの怪我で済まないだろう)
残りの二人は、私が滑落しても騒がなかったのは、
リーダーは、過去に岳沢(上高地から見える)を何百メートルも滑落して助かったことのある強者だったのでこのまま順調に?滑れば登山道に降りると読んだそうです。
(騒いで、私がパニックになるのが一番怖いというのもあったみたい)