科学博物館が誇る200体の哺乳類の大行進「大哺乳類展3」

大哺乳類展3

国立科学博物館の特別展「大哺乳類展3−わけてつなげて大行進」へ行きました。

[ad#co-1]
スポンサーリンク

大哺乳類展3

「大哺乳類展3」へ行ったのは、春休み前だったけど子どもも多く午前10時前でも人気があるのか展示物の前は、どこも人垣が出来ています。

まず、哺乳類とは

ヒトを含む哺乳の名前の通り、母親がお乳で子どもを育て、二心房二心室の心臓、3つの耳小骨などの特徴がある生物のことです。

私が知っているのは、乳で子を育てるといことだけで自分も哺乳類なのに意外と知らないです。

そんな地球上生息する哺乳類は、陸・水・空に6,500超の種類があるとのこと。

3回目の今回は、「分類(わける)」と「系統(つなぐ)」で、哺乳類を見た目や内部の特徴、DNAなどをもとにグループ分けしそれらの関係性をつなぐことで浮かび上がる哺乳類の不思議に迫ります。

分類

大哺乳類展3

分類というと見た目が似ていたり、生態が似ている者同士をひとつの分類群にまとめているかと漠然と考えていましたが、今回の展示で、似つかないもの同士が同じ分類だったり、見た目が似ているのにも関わらず異なる分類群に分けられたりというのがあり面白いです。

例えば、センザンコウとアルマジロはそっくりだけど、全然違うグループというもの

センザンコウとアルマジロ

下センザンコウと上アルマジロ

センザンコウと上アルマジロは、体の表面に殻のような装甲があり、体を丸めることで天敵からの攻撃から身を守るところが似ています。

ところが、アルマジロとセンザンコウは、構造が全く違い、アルマジロの装甲は皮膚の下に骨が連なっているのに対し、ゼンコウは、爪ののような角質化した分厚い皮膚で出来ていて骨はないのである。

だから、骨で出来たアルマジロの方のよろいの方が硬くて強い

(丸くなった姿は、アルマジロはぬいぐるみにもなるように可愛いけどセンザンコウは、ミニ恐竜みたいでちと苦手です)

同じように見た目はそっくりなのに全く別のグループに分類されるのが、カンガルーのようにお腹に子どもを育てるための袋があるフクロモモンガと袋がないニホンモモンガです。

逆にカバとイルカは見た目も生態も全然違うのに同じグループに分類されるものもあります。

イルカとカバは、鯨偶蹄目というクジラの一種で、クジラとイルカが同分類なのは納得出来るけど、イルカとカバは同じ水の中の生物だけどカバには、足は4本あるしイルカみたいにスマートに泳いだり飛び跳ねたりしないし、カバは、曲芸なんかしない…

(ビジュアル的にも違い過ぎて、同じ分類なんて受け入れられないな~)

う~不思議だ!

でも、これで驚くなかれ、DNA解析で、海を泳ぐクジラが、草原を走るキリンやウシのいる偶蹄類とまとめられて「クジラ偶蹄類」になりクジラとウシが同じ分類になったことです。

カバとクジラが祖先が同じ親戚なのは、分からないでもないが、クジラとウシが同じ?

と思って調べたら

多くの生物は水中から陸上へ進化したが、イルカやクジラは、陸上から再び水中へと生活の場を変えたと考えられ、祖先は同じでありながら、水中から陸上に適応しそのまま陸上生活を選択したのがウシ目、水中生活を選択したのがクジラ目

だそうで、ウシは、陸で暮らすことを選び、クジラは、いったん、陸に上がったものの海の方が居心地がよかったのでしょうか、再び海に戻ったということで元を辿れば同じ先祖だったというのが説得力があります。

面白いのが、クジラは、一度失った器官を取り戻すことは出来ないため水中でもエラではなく肺で呼吸をし、母乳で子育てをし水中で必要なくなった四本の肢は、ヒレへと進化を遂げたことです。

ということで、近年のDNA解析を使った分子系統学の発展によってこのようなことが分かってきて、歴史の教科書のように理科も生物も新たな発見で情報が更新され、私が習ったことが今では、常識ではなくなってきています。

(DNA解析恐ろしや)

ハーテビースト類

ハーテビースト類

↑これは、ハーテビースト類ですが、角の変異が著しいので、亜種から独立種として扱われるようになったとあり

分類は、人間がするものなので、研究が進めばこれらを亜種とするのはおかしいので、それぞれ分けて独立した種とした方がいいのではないかという見解になったとか想像します。

こういう議論が繰り返されて分類が進化していく学問も興味深いです。

ヒトも含めて生き物って奥深く、そんな視点ですぐ近くの上野動物園に行って生き物達を観察するの面白いだろうなと思いました。

分類の手掛かりとなる骨格や内臓も数多く展示されていました。

アジアゾウの心臓

アジアゾウの心臓

これは、陸棲哺乳類の中でも大型動物にあてはまる長鼻目のアジアゾウの心臓です。

アジアゾウもミリ単位のチビトガリネズミのも心臓は、哺乳類の特徴の二心房二心室

チビトガリネズミの心臓

チビトガリネズミの心臓

大きさが違うアジアゾウとチビトガリネズミの心拍数は、ヒトが1分間に70回拍動するのに対し、アジアゾウは30回、チビトガリネズミは1000回拍動するそうでゾウの寿命が70年、チビトガリネズミの寿命は1~2年で、生物の一生の心臓の拍動回数の総数は同程度というのを思い出しました。

アジアゾウの全身交連骨格

アジアゾウの全身交連骨格

バンドウイルカ

バンドウイルカ

海の哺乳類も体骨格の基本構造は、陸の哺乳類と同じでバンドウイルカも、首の長いキリンも哺乳類は頚椎の数が同数です。

アヌビスヒヒ

アヌビスヒヒ

哺乳類の大行進

大哺乳類展3

今回、楽しかったのが会場中央に大ステージが設置された200点もの国立科学博物館の哺乳類の剝製標本です。

大哺乳類展3

大行進をイメージしたレイアウトで、関係性の近いグループごとに配置されているため本展のテーマに沿った「分類」と「系統」を視覚的にとらえることが出来ます。

入口付近で、シロナガスクジラの心臓のレプリカを見て「博士ちゃん」並みに母親にレクチャーしている小学生の男の子がいたが、そんなオタクのように難しい知識や興味がなくてもこれだったら誰でも楽しめます。

(だから、子どもが多かったのかな)

これを目当てに来る人は、多いだろうな

科博がコロナ禍の入場料の減収で、クラウドファンディングで9億円集めて話題になったけど、バックヤード(主につくばの収蔵庫)のこういう剝製や標本の類の維持、保管、研究等には莫大な資金が必要だなのだろうと大迫力の動物の群れを見て思いました。

研究においては、標本を収集し保管しておくことはとても重要なのでクラファンだけでなく入場者がもっとお金を落とす工夫をしたり…何か、いいアイデアないのかな

(国が、もっと予算まわしてくれればいいのだけど)

今回の私の推しは

ラッコの親子

ラッコの親子

上ゴマフアザラシと下ワモンアザラシの子ども

上ゴマフアザラシと下ワモンアザラシの子ども

ごまちゃん!

ゴマフアザラシ産毛が白いのは、流氷の上で出産するため赤ちゃんがオオカミなどの敵から見つかりにくいようにするためだそうです。

カモノハシ

カモノハシ

哺乳類なのに卵を産み母乳で子どもを育てたり、くちばしがあってほかの哺乳類にない感覚器官をもっていったり、水かきがあって水中を泳いで餌を採ったり

変わり者のカモノハシだけど、惹かれるものがあります。

カモノハシの骨格標本

カモノハシの骨格標本

カモノハシなんて、日本の動物園では見られないので剥製を見るだけでも楽しめます。

剥製だと動きはないけど間近で見れ、どんな姿かたちの動物かが分かり生きた動物とは違う魅力があります。

不思議と口を開けて威嚇したりと表情豊かなものもいて、どうやって作ったのかと思いました。

しぼり菜リズム(まとめ)

大哺乳類展3

国立科学博物館の特別展「大哺乳類展3−わけてつなげて大行進」へ行きました。

3回目の今回は、「分類(わける)」と「系統(つなぐ)」で、哺乳類を見た目や内部の特徴、DNAなどをもとにグループ分けしそれらの関係性をつなぐことで浮かび上がる哺乳類の不思議に迫ります。

今回の展示で、クジラとウシのように似つかないもの同士が同じ分類だったり、センザンコウとアルマジロのように見た目が似ているのにも関わらず異なる分類群に分けられたり近年のDNA解析を使った分子系統学の発展によってこのようなことが分かってきました。

圧巻だったのが会場中央に大ステージが設置された、200点もの国立科学博物館の哺乳類の剝製で、大行進をイメージしたレイアウトし本展のテーマに沿った「分類」と「系統」を視覚的にとらえることが出来ます。

剥製だと動きはないけど間近で見れ、どんな姿かたちの動物かが分かり生きた動物とは違う魅力があります。

■特別展「大哺乳類展3−わけてつなげて大行進」

    • 会場:国立科学博物館
    • 会期:2024年3月16日(土)〜6月16日(日)
[ad#co-2]
[ad#co-2]
スポンサーリンク

ABOUTこの記事をかいた人

2017年現在57才 50代になって体に色々な変化が起きました。 アレルギー、腰痛、変形性膝関節症、脂漏性皮膚炎、手湿疹、眼精疲労、胃腸の不快感、開帳足等々一気に吹き出しました。 このほかに病気以前、未病のものもあるので 自分の体を見つめ直した生活を考えています。 健康、医療、病気、楽しいことも含めた日常生活を綴っていきたいと思います。 認定医療コーディネーター、ホームヘルパー びわの葉療法インストラクターの資格保有