どれも30年以上前の話です。
当時、山登りが趣味で日本各地の山に行き、そこで起きたこと、ちょっとしたトラブルを思い出しながらまとめてみました。
4位 前座の山で蚊に刺されて断念
東京から約600キロ車を走らせて岩手県の早池峰山(1,913m)に行きました。
早池峰登山の前日、足慣らしに薬師岳(1,645m)に登りました。
5,6人のパーティーの先頭を私が歩いて登りましたが、この山は、夏だったので蚊が多く歩いてい汗をかくと特に顔の周りに蚊が纏わりついて鬱陶しいのです。
何故か、トップを歩いている私のところばかり蚊が寄って来て、歩きながら追い払うのが大変でした。
結局、私だけが顔中、蚊に刺されてしまいました。
(この日は、他の登山客もおらず虫にとって私達は、いいカモだったのかもしれません)
虫に刺されて苦労して登った山ですが、樹林帯を抜けると灌木帯に混じった石楠花が丁度、満開で、薄く霧の掛かった中に石楠花の白い花が浮かび上がる様子は、とても美しかったです。
この日の夜は、東北らしく静かでとてもいい山に登ったとご満悦でしたが、時間が経つにつれ虫に刺された顔の箇所が痒みは治まったものの徐々に腫れてきました。
朝起きても顔の腫れは、収まらずさらに酷くなり痛みはないが瞼に刺された痕が腫れて目が開かなくなりました。
鏡を見るとおでこも大きく腫れて、でこっぱち状態
眉間や鼻根も腫れて3倍くらいの幅になり別人になっていました。
こんな顔になっては、本命である早池峰登山が出来ないので、断念して宿で一人、待機することにしました。
他のメンバーが早池峰山に出発した後、宿の人に聞いて地元の病院に行き飲み薬を処方してもらいました。
東京の蚊と違い毒性の強い蚊だったのか、私自身が東北の蚊に免疫がないからか?アレルギー体質でもあるのでこんなに腫れてしまったのでしょうか
もしかしたら、蚊ではなくブヨに刺されたのか?今でも分かりません。
蚊に刺されて、あれほど顔が腫れるものなのかと自分でも驚きましたがこのまま、一生この顔だったらどうしようとかなり落ち込みました。
東京に戻った頃には腫れは引いてきて、職場に出勤する頃にはでほぼ元の顔に戻りホッとしました。
腫れが引くと、今度は、東京から車で8時間掛けて行った早池峰山に登れなかったことを後悔するようになります。