どれも30年以上前の話です。
当時、山登りが趣味で日本各地の山に行き、そこで起きたこと、ちょっとしたトラブルを思い出しながらまとめてみました。
5位 利尻山は、桃の山?
夏休みに北海道の利尻山(1,721m)に登山に行きました。
鴛泊から登る往復11時間ほどの鴛泊ルートで、北海道とはいえ標高差1,500mの晴れた日の登りは暑くて頂上に着くまでに手持ちの2ℓの水を飲み干してしまいました。
祠のある山頂で、一緒に行ったメンバーと昼食を食べているとこちらからよく見える場所で、ザックから「桃」を取り出し皮を剥き始める違うグループの登山客ががいました。
桃が気になってチラ見をしていると何人かでで分け合って食べていて、水を登りで飲み干しお昼も水分補給なしの身で、水分をたっぷり含んだ桃がとても美味しそうで神々しく見え、礼文島や北海道本島、360度海のパノラマという山頂からの絶景でさえ霞んでしまいました。
水分なしの山登りは、脱水症状等とても危険ですが他のメンバーも暑さで、水分補給のペース配分が狂ったようで誰もが残り少ない水でやり繰りしている感じでした。
こんなに「桃」が美味しそうに見えてたのは初めてで、その桃を譲ってくれるのだったら1万円でも2万でも払ってもいいと思ったほどです。
下山は、皆、登り始めにある甘露泉(水場)を目指して、駆け足というくらいの速足で下りました。
(でも、甘露泉で水を飲んだかは記憶がないです)
時刻は、夕方になっていたけど夏の北海道は日没が遅いので、どうにか明るいうちに麓に着くことが出来たので、すぐに鷲泊の食品店に駆け込み、2ℓのコーヒー牛乳を購入しました。
コーヒー牛乳は、すぐにパックのままがぶ飲み
息もつかず2ℓ飲み干しました。
他のメンバーもアイスやジュース、スイカまで買っている人もいた(スイカは皆で、宿で食べました)ので、同じ気持ちだったのでしょう
後で聞いたら皆、山頂で桃を食べている人が羨ましかったそうです。
この体験で、私にとって利尻山といえば「桃」と「コーヒー牛乳」の山になり、そんなことも今ではいい思い出となりました。
でも、このときは、無事でよかったけれど山での「水」問題は、死活問題にもなりうるので水場のない山では、特に注意が必要だとこのとき学んだような学ばなかったような
(若い頃は、こんな教訓もすぐに忘れてしまいます)