どれも30年以上前の話です。
当時、山登りが趣味で日本各地の山に行き、そこで起きたこと、ちょっとしたトラブルを思い出しながらまとめてみました。
番外編その2
これは、事件ではない話です。
雪の冬山・苗場山の近くの山で、「雪洞」を作って1泊しました。
単に遊びで雪洞作りをしたのではなく、雪山でのビバーク体験という目的だったと思います。
水上でイグルーを作って、泊まったことがありますがこのときは、横穴式の雪洞です。
「輪かんじき」を履いて入山するほどの雪深い山だったので雪洞作りには適して、日中は、スコップで雪を掘ったり掻き出したり、馴らしたり、ブロック状に切って並べたり…重たい装備を担いでの登山も含めて重労働でした。
雪洞の中は、快適で壁に穴を掘って棚を作りランタンや食料を置くと素敵な住環境となり何泊もしたくなります。
皆で、自分達で汗を流して作った雪洞での夕食のちゃんこ鍋も身も心も温まりこの上なく美味しかったです。
何よりも雪洞の中は、「0℃」以下にならないので温かく、夜もぐっすり眠ることが出来ました。
厳冬期の甲斐駒登山のときは、テントに泊まりで寒くて寝れなかったときとは違います。
(テントと違い、雪の中って、温かいのです)
たった1泊で苦労して作った我が家(雪洞)を壊して馴らして去るのは心残りでしたが、新雪に埋もれながらの下山は、楽しかったです。
山から下りると蛇口を捻る、スイッチひとつで明かりが灯る、屋根があって布団で寝れる有難さがよく分かります。
番外編その1
温泉での話です。
北海道のニセコアンヌプリ(1,308.2m)登山のために五色温泉に宿泊
宿の露天風呂が気持ちよく、一緒に入った登山仲間が出た後もしばらく一人でお湯に浸かっていました。
電気の光が届かない薄暗い露天風呂に後から数人が入って来て、その一人が隅の方にいた私を見て「アレっ」というようなリアクションをしてから「ビックリした~!男の子がいるかと思った!」みたいなことを言い「ゴメンナサイね」とも言われました。
一瞬、どう解釈していいのか分からなかったけど、薄暗いお風呂にポツンと一人で入って、髪の毛も男の子みたいなショートカットというのもあったのでそう思われたのかもしれません。
その方は、目が悪かったのかもしれないし…
(もしかして、暑くなって上半身お湯から出していたかなあ?)
このときショックでしたが、当時の山での写真を見ると確かに髪の毛が短く男の子みた顔しているので、喋らなければ「男の子」かなあと今なら笑えます。
もう一つ温泉でのアクシデントです。
山梨県の櫛形山(2,052m)へ行ったときに泊まった温泉宿で、私が入浴中に酔っぱらいの男性客が、一人、女性風呂に入って来ました。
(このとき、多くの女性入浴客が入っていました)
招からざる客です。
近眼の私は、眼鏡を取って入るのでよく見えなかったけど一緒に入った知人の話だと男性は、顔を洗面器で隠し、下は、隠すことがなく丸見だったとのことでした。
浴室に居た女性達で、騒いで追い出したのですが、その男性、勇気あるなあ