御座候
これ、回転焼、大判焼、今川焼、太鼓焼、どんど焼、おやき
色々な呼び名があるれど私は、「今川焼」が一番、しっくりくるような。
大阪を舞台にしたNHKの朝ドラでは、「回転焼」だったので、この関西の会社の商品は回転焼になるのかな。
姫路に本社のある「御座候(ござそうろう)」という店舗の回転焼きを実家でよく食べていました。
亡くなった母が好きだったのが、「御座候」でデパ地下に寄ると必ず買っていました。
だから、実家では回転焼きのことを「御座候」って言っていました。
この「御座候」を食べると母のことを思い出します。
母は、いつも池袋東武で買っていましたが、今回、新宿高島屋で購入しました。
このお店、主にデパ地下にありますが、最近、デパートもどんどんなくなってしまい寂しいです。
母は、デパートに行ったとき必ず買うのが、デパ地下の中華の点心とこの御座候です。
御座候は、実演販売をしているので、並んでいる間にガラス越しに職人さんが手際よく作っている過程を見るのも楽しいです。
そして、いつも店員さんの箱詰め、包装も素早く丁寧で、御座候のパフォーマンス自体も必見です。
焼きたての御座候が入った袋は、外からでもほのかに温かく袋に顔を近づけると独特の小麦のいい香りがします。
と、ふと思ったのですが、子どもの頃は、餡子が嫌いだっはず。
その頃、食べたのかな?
どら焼きも鯛焼きも皮しか食べなったので、餡子を残して皮だけ食べていたかもしれません。
「御座候」は、兵庫県姫路市の会社の名前つまり屋号ですが、ここの回転焼きを買うお客さんから「御座候下さい。」と注文されるようになったことから商品名も「御座候」に変更したといいいます。
「御座候」は、屋号であり商品名でもあるのです。
御座候の名前は、関西では、馴染み深いため、回転焼き自体を御座候と呼ぶことも多いそうです。
実家でも、回転焼きを御座候と呼んでいて、母が「御座候、食べたいね」と言えば、私も面白がって「御座候、食べようよ」なんて会話をしていました。
価格の優等生
御座候は、デパートに入っているのに1個95円で、今まで、95円という非常に良心的な価格で提供し続けよく頑張ってきたのだと思います。
(何十年も据え置きだったのかな)
(そういえば、大昔、50円くらいでした。)
御座候は、こんなに安くていいのかと思うほどでしたが、世の中の価格高騰の波を受け今年の1月に値上げをしました。
といっても、95円から110円です。
このクオリティーで110円は安過ぎで、もっと上げてもいいくらいです。
御座候は、値上がりしても安くて美味しく「価格の優等生」といったところです。
変わらぬ美味しさ
御座候は、「赤あん」と「白あん」の2種類あります。
御座候は、中身が外観から分からないので、赤あんと白あんの両方を買ったときは、箱の端に目印で、「白あん」のテープを付けてくれます。
白あんは、あまり好きではなく食べませんでしたが、最近、好んで食べるようになりました。
「絹てぽう」というインゲン豆を使った餡子のねっとりした食感は、小豆にないもので白餡の魅力です。
今まで、餡子と言えば、「小豆」でしたが白餡の魅力にもハマりそうです。
「白あん」の滋味深い上品な甘味も大人になってから分かるようになりました。
御座候の「白あん」ってこんなに美味しかったのか
もっと早くから食べていればよかった。
人生損した気分です。
北海道十勝産の小豆「てぽう豆」を使ったのが、「赤あん」です。
職人さんが餡子をたっぷり入れている実演を見ているので、ぎゅうぎゅうに詰まった餡子は想定内
1つ1つにボリュームがあります。
1個110円で、これだけ餡子が詰まっているのは奇跡的です。
ふっくらしっとり炊いた餡は、甘さも上品で豆の味がしっかり感じさせる絶妙な煮加減
皮もきめ細かく、焼いた小麦の香ばしさが感じられます。
昔からの安定の美味しさ
何度も書くけどあの価格でこの味は、やっぱり奇跡に近いと思います。
母と食べたこの御座候
夢でもなかなか会えない母を想いながら食べる御座候。
自分の全てを見てくれる人がいなくなってしまった寄る辺なさを感じる瞬間です。
↑これ、どこかの屋台で主人が買ったきたもの。
生地もはみ出して、餡もポロポロすかすか
御座候は、ショッピングモールの200円超えで売っている鯛焼きなど足元にも及ばないし、御座候の美味しさは他の店の回転焼きとは比べ物にならないくらい美味しいです。
比べると何より丁寧に1つ1つ作っているのが分かりました。
冷めてもしっとりとしておいしい御座候ですが、トースターで軽く焼くと、表面がパリッとして香ばしくとっても美味しいです。
しぼり菜リズム(まとめ)
会社名であり商品名の母が好きだで、デパ地下で毎回、買う回転焼きの「御座候」
実演販売の御座候は、並んでいる間にガラス越しに職人さんが手際よく作っている過程を見るのも楽しく店員さんの箱詰め、包装も素早く丁寧で、御座候のパフォーマンス自体必見です。
御座候は、今年に入って1個95円から110円に値上げしましたが、御座候は、値上がりしても安くて美味しく「価格の優等生」です。
御座候は、「赤あん」と「白あん」の2種類あり
最近、その魅力にハマった白あんは、「絹てぽう」というインゲン豆を使った餡子のねっとりした食感は、小豆にないものです。
ふっくらしっとり炊いた赤あんは、甘さが上品で皮もきめ細かく焼いた小麦の香ばしさがして、昔からの安定の美味しさです。
どちらもぎゅうぎゅうに詰まった餡子で、1つ1つにボリュームがあります。
母と食べたこの御座候
夢でもなかなか会えない母を想いながら食べる御座候。
自分の全てを見てくれる人がいなくなってしまった寄る辺なさを感じる瞬間です。