北欧展
北欧家具、テキタイル食器、北欧ブランドが好きなので日本橋髙島屋開店90年記念『ていねいに美しく暮らす 北欧デザイン展』(日本橋髙島屋本館8階ホール)に行きました。
椅子研究家で世界的椅子のコレクターである織田憲嗣が長年掛けて収集した「織田コレクション」(北海道東川町所蔵)を中心に展示しています。

北欧のインテリアや食器が好きで20年くらい前から少しづつ集めてきました。
以前住んでいたマンションは、白を基調とした部屋だったので照明や家具を北欧調にしていました。
本当は、インテリア雑誌に出て来るようなこんなダイニングルームにしたかったです。

展示では、北欧の建材メーカーによる窓枠や床材を使っています。
「日常生活の中に機能性を備えた美を求めることこそ究極の贅沢だ」のグレゴール・パウルソンの言葉が生きたこのような空間が北欧ライフの魅力です。
柳宗悦の「用の美」と通ずるものがありますね。
照明

北欧は、日照時間が短く特に白夜の長い冬を、いかに明るく楽しく過ごすかを大切にしています。
だからか、日本家庭の照明とは配し方も異なり、間接照明を人が座る場所にそれぞれ配置しています。
そして、ルイスポールセンのライトに憧れてマンションに住んでいたときは本物は高いので、ルイスポールセンPH5風のペンダントライトをキッチンに使っていました。
ライトだけでも空間が北欧風になり、不思議と食事も美味しそうに見えました。
椅子

「小さな建築」と言われる椅子。
椅子コレクターの織田氏も「椅子の魅力は、計り知れないものがある」と言っていて、椅子には色々な要素が凝されています。
椅子は、身近な道具であるととともに造形的な美しさを備えた日用品です。
北欧の人達は、そんな椅子を生活の中で長い人生をともにするパートナーとしてとても大切にしています。
でも、素敵な椅子ってすごく高くて手が出ませんよね。
だから北欧では、初任給をもらったときや結婚したときなど人生の節目に椅子を買ったりするそうです。
高価な椅子を買っても修理、メンテナンスしながら使い続け、何世代にも渡りヴィンテージとして受け継げば決して高くはないのかもしれません。
(日本もかつて、そんな持続可能な生活があったような。)
スツールとセットになったリビングルームに展示されているベント・ヴィンゲの椅子や世界に2点しかないハンス J・ウェグナーのもの、アルヴァ・アアルトの最初期モデルの貴重な作品が展示されていました。
北欧を中心とするデザイン家具や世界各国の調度品に囲まれた旭川の織田氏の邸宅も憧れます。

ハンス J・ウェグナーの椅子
こんなシンプルで飽きの来ない椅子が好きです。
このくらいの値段だったら手が出ないこともないです。
現行商品の名作椅子に座ることも出来ます。
実際に座ってみたのがこちら

名品と呼ばれるものは美しい。
それだけではなく、上からも美しいフォルムの椅子は、座り心地もこだわっているのがよく分かります。
もっと座っていたかったけど、後ろに次座るのを待っている人がいたので諦めました。
カラトリーや食器

ヘニング・コッペル
ヘニング・コッペルは、「ジョージ ジェンセン」でシルバーカトラリーの他、シルバーウェア、時計やシルバージュエリーをデザインしています。
どれもシンプルで美しいフォルムは、ジョージ ジェンセンならでは。
シルバーは、磨けばピカピカになるし飽きのこないデザインは、一生使えそうですね。
私が持っているジョージ ジェンセンのシルバーのイヤリングは、20年選手。
流行にも左右されないので、私が死んでも引き継いで使ってもらいたいもののひとつです。
北欧の食器も大好きで、インテリアに比べ値段が手頃なのでイッタラやマリメッコを集めて使っています。
使い勝手もよく、20年近く使っていても飽きずに今でも日常使いしています。

プレート ビルゲル・カイピアイネン アラビア
アラビアの食器も素敵ですね。

イッタラのデザイナー、タピオ・ヴィルカラのガラス作品
イッタラのカルティオシリーズも好きで、割れてしまっても同じものを買い足している程です。
シンプルな中にどこか有機的な温かさがあります。

日本の急須みたいで親しみが湧きます。
美しさがよい社会を生むという思想と、工業化が進む中でも手工芸品が守られた北欧の文化が世界中に愛される名品を生んだのでしょう。
男女平等社会である北欧では、デザイナーも日々の家事をこなす生活者である面が大きいから北欧の品々は、美しいだけではなく暮らしの道具として使いやすく機能的なのです。
しぼり菜リズム(まとめ)
椅子研究家で世界的椅子のコレクターである織田憲嗣のコレクションを中心とした『ていねいに美しく暮らす 北欧デザイン展』(日本橋髙島屋本館8階ホール)に行きました。
「日常生活の中に機能性を備えた美を求めることこそ究極の贅沢だ」のグレゴール・パウルソンの言葉が生きたこのような空間が北欧ライフの魅力で柳宗悦の「用の美」と通ずるものがあります。
北欧は、日照時間が短く特に白夜の長い冬を、いかに明るく楽しく過ごすかを大切にしているので間接照明を人が座る場所にそれぞれ配置しています。
「小さな建築」と言われる椅子も北欧の人達は、そんな椅子を生活の中で長い人生をともにするパートナーとしてとても大切にしています。
美しさがよい社会を生むという思想と、工業化が進む中でも手工芸品が守られた北欧の文化が世界中に愛される名品を生んだのでしょう。
男女平等社会である北欧では、デザイナーも日々の家事をこなす生活者である面が大きいから北欧の品々は、美しいだけではなく暮らしの道具として使いやすく機能的なのです。
■ていねいに美しく暮らす 北欧デザイン展
- 日本橋高島屋:2023年3月1日(水)~3月21日(火)
- ジェイアール名古屋タカシマヤ 10階特設会場:2023年4月20日(木)~5月7日(日)
- 大阪高島屋 7階グランドホール:2023年8月9日(水)~20日(日)