リハビリ病院へ
脳梗塞で要介護5になった母が、発症後7ヶ月で「リハビリ病院」に転院しました。
リハビリ病院に転院するには、医師がリハビリで治療可能と判断した場合です。
リハビリの効果の出る発症から3か月くらいで転院を希望していましたが、このときは本人のリハビリ意欲もはっきりせず、生活機能の改善もあまり見込めないような状況で、医師から勧められませんでした。
治療の効果や有効性がないと判断していたのでしょう。
基本、リハビリ病院への転院の対象となるのは、「在宅への復帰」のためのリハビリで、リハビリを行えばなんとか自宅で生活出来るようになりそうで、自身もリハビリの意欲の高い場合です。
急性期病院で、症状が安定してくると次の支援先を探して欲しいと言われダメもとでリハビリ病院に転院したいことをソーシャルワーカーに伝えました。
何故、リハビリ病院を希望したのかは、「嚥下機能」の向上を期待したからです。
それは、脳腫瘍の術後、経鼻栄養だった父が、リハビリ病院で嚥下機能が向上しペースト食が食べられるようになったからです。
「嚥下」のスペシャリストであるST(言語聴覚士)がいるリハビリ病院でも、「完全側臥位御法」を実施している病院へは入れれば、経鼻栄養の母も父のように口から食べられるようになるかもしれないと思ったからです。
「行儀が悪い」なんて言わないで!寝ながら食べることで元気になれた父
口から食べられるか否かで、次の支援先の選択肢が決まってきます。
加えて、少しでも麻痺側の手足の拘縮などが改善されればと思ったからです。
発症から60日以内という転院要件も撤廃されたので、約6か月後にソーシャルワーカーを介してリハビリ病院に転院出来ることになりました。
脳腫瘍の術後、父はリハビリ病院に転院。転院した事情やリハビリ病院で行うことなど
母の場合、「リハビリを行うことで劇的な変化は望めない」状態だったのと自立した生活を望みませんでしたが、主治医のOKが出たのです。
(どうして、転院が可能になったのかなど詳しいいきさつは主治医と会って話をしていないので分かりません。)
父が入った希望するリハビリ病院は空きがなく、「完全側臥位御法」を実施している第2希望の病院に1か月待って転院しました。
現状
7か月急性病院に入院し、1か月待ちでリハビリ病院入院すること出来ました。
急性期病院での母の病状がよく分からなかったのですが、本人にも会えやっとどういう状態か分かるようになりました。
これまで、母とのリモートでの面会、15分程度、直接本人と会っての面会がそれぞれ1回づつありました。
母は、脳梗塞の後遺症で左半身麻痺、認知機能の低下、集中力低下があります。
話はよくするも会話が嚙み合わないことがありますが、話を聞き取れます。
呂律も少し回らないかな。
看護師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、ソーシャルワーカーとの面談がありました。
今の状況と今後、どうするか。リハビリをするのに方向性を決めておくためものです。
急性期病院では、あまりリハビリをしておらず時間が経ってしまったので右手、右足は上げられますが、左手と左足は動かず筋肉が固まっています。
さらに関節の運動が制限される「拘縮(こうしゅく)」により、手首やひじや手の指が曲がったまま伸びず動かきません。
拘縮に関しては、6か月以上経過しているので、固定化してリハビリをしても元に戻らないということです。
母は、麻痺のある左手、左足そのものがあるという認識がなく、左手、左足使うことも頭にないようです。
さらなる拘縮予防のために寝たまま手をほぐしたりというマッサージをしているそうです。
急性病院では、ときどきゼリーは食べていましたが、「経鼻栄養」をメインに栄養を摂っていました。
リハビリ病院で、嚥下の造影・透析検査をして嚥下機能は良好と水分に強いとろみをつけたものやペースト食が食べられるようになりました。
ただ、ベットから車椅子に移乗するとき薬カルベサルタンの影響で血圧が急激に下がるので、ベット上でベットをジャッキアップした状態で食べています。
食事中、集中力が散漫になることがあり、口に食べ物が入ったままおしゃべりをしてしまったり舌を上手く使えず噛まないまま飲み込んでしまうことがあるので、「誤嚥性肺炎」を予防するために噛まなくていいものを中心に食べています。
食欲もムラがあり、完食するときもあればほとんど食べられないときもあるそうです。
でも、栄養ドリンクなどを含めて1日1000キロカロリー摂取しています。
リハビリ病院に入ったのは、口から食べることが、1つの目標だったので、これは達成しているのかと思いました。
母は、要介護5の全介助なので、基本、ベット上の生活で「褥瘡」予防のため体位を交換しますが、そのとき、寝返りなどは協力はしますが自分で、楽な姿勢にするが難しいそうです。
ベットから起きて座ると覚醒がよくなり、家族のことや皆に気を遣う言葉を掛けたりよく喋るそうです。
2日に1回、調子がいいと40分くらい車椅子で過ごし、外に出ることもあり桜の下で撮った写真を見せてもらいました。
私が送った絵葉書の絵や子どもや孫達の写真を見て喜んでいるみたいです。
父のように痰の吸引は特にないもののやはり、寝たきりなので体力、筋力の低下は見られるということです。
これから
1回目の面談で、母のリハビリは伸びしろがなくこれ以上効果が期待出来ない維持期に入っているとのことで、病状が安定しているこの時期に次の支援先を探すといいということでした。
この期間で獲得した機能で、今後の生活が決まります。
「療養」の比重が高い病院も視野に入れていましたが、経鼻栄養がなくなり、「胃瘻」も作らなくてよく施設を探す選択肢が広がりました。
情報を集めソーシャルワーカーの方と特養や介護療養病棟などこれから探していきます。
特養は、こちらで情報を集めますが、介護療養病棟は、病状やリハビリの情報をもとに話を進めるのでリハビリ病院を介してコンタクトを取ってもらいます。
(直接、自分でコンタクトを取っても相手にしてくれない可能性があります。)
退院まで血圧の関係で座位は難しいけど、当面は、リクライニング車椅子で食事をすることになりました。
母との面会は、2週間に1回、リモートで行えるので、母の状態も分かるので安心です。
入浴は、週に2回行っていて、以前あった口臭がなくなり、「口腔ケア」も上手くいっているようです。
しぼり菜リズム(まとめ)
脳梗塞で、急性病院に入院していた母が、リハビリ病院に転院しました。
リハビリ病院への転院の対象となるのは、「在宅への復帰」のためのリハビリで、患者がリハビリの意欲の高い場合です。
母の場合は、どちらも該当しませんが、主に経鼻栄養から口から食べれるように嚥下のリハビリを期待して転院しました。
転院して、数週間後の看護師や各リハビリの担当者との面談で、
拘縮には、6か月以上経過しているので、固定化してもとに戻らない、さらなる拘縮予防のために手をほぐしたりマッサージをしている。
嚥下機能は良好と経鼻栄養を止めて、水分に強いとろみをつけたものやペースト食が食べている。
ただ、血圧が不安定でベット上での食事で、食事中、集中力が散漫になることがあるので、誤嚥性肺炎を予防するために噛まなくていいものを中心に食べている。
痰の吸引は特にないが、寝たきりなので体力、筋力の低下は見られる。
2日に1回、調子がいいと40分くらい車椅子で過ごし、家族のことなどよく喋る。
ということで、リハビリにこれ以上の進展は期待出来ず、現状維持出来ればいいということでした。
リハビリが頭打ちになったので、次の支援先を探して欲しいということで、ソーシャルワーカーの方と介護療養病棟や特養を中心に探すことになりました。