膀胱がんになった私が「がんの早期発見」について書きます。
膀胱がんの早期発見について、経験したことを交えて書いてみたいと思います。
症状が出にくいがん
膀胱がんなど尿路系のがんは、初期には痛みなどの「自覚症状」が出ないことが多く、症状が出てからは、がんが「進行」している可能性が高くなります。
がんは、「早期治療」が重要なので、そのためにいかに早期発見をすることが鍵になります。
今回は、尿路に出来るがんの中でも代表的な「膀胱がん」の早期発見するためのに自分でも出来ることを書きました。
健康診断
膀胱がんは「検診」で分かることがあります。
検診で一般的な「尿検査」と「腹部超音波検査(エコー)」で、膀胱がんが発見されることがあります。
ひとつは、「尿検査」における「尿潜血」の陽性反応となった場合です。
膀胱がんの代表的な症状は、「血尿」なので尿検査で潜血反応が出た場合はがんを疑ってみることです。
もうひとつは、「腹部超音波検査(エコー)」です。
腹部エコーは、プローブをあてながら肝臓・胆嚢・腎臓・膵臓・脾臓、膀胱、前立腺、子宮、卵巣などを見て病変があれば精密検査を受けます。
エコー検査は、痛みもなく、被爆もなく体への負担が少ないのがいいです。
検診の問題点
尿検査と腹部エコーは、気軽に出来る検査ですが、やはり、問題もあります。
私は、尿検査は、決して万能ではないと実感しました。
私の場合は検診での尿潜血は、「陰性」でした。
でも、7か月後の尿細胞診では「陽性」になり、その後、膀胱がんが発覚しました。
早期の膀胱がんの血尿は、血尿が数日続くことは少なく、多くの場合は次の日には消えます。
そして2~3か月後に再び血尿が出るということがしばしばあるので、必ずしも検診の日に採尿した尿から潜血反応が出るとは限らないのです。
腹部エコーでは「膀胱」のエコーを行っている検査機関は少ないです。
私が、がんと診断された直近の検診では膀胱は、診ていませんでした。
(私は、てっきり腹部エコーで膀胱の検査も一緒に行っていると思っていました。)
膀胱のエコーは、膀胱に尿を貯めた状態で行うのでそれがない検査は、膀胱のエコーを行っていないと考えて下さい。
自分で出来ること
膀胱がんの場合、検診だけではがん発見には万能ではありません。
では、早期発見のためにどうしたらいいのでしょうか。
トイレで、セルフチェック
膀胱がんには、他のがんとは異なり、比較的初期の段階から自覚症状が現れやすいのが「血尿」です。
これは、自分でも確認出来ます。
トイレに入ったときに尿に異常がないか、水を流す前にチェックをすることです。
自分の体から出るものは、病気のサインを教えてくれる大切なものです。
40歳を過ぎたら毎回、チェックする習慣を身に着けるといいと思います。
血尿=泌尿器科
もし、血尿があれば何らかの病気のサインですので、迷わず「泌尿器科」を受診して下さい。
目で見て分かるような血の混じった尿が出ることがあります。
しかし、通常の色に戻ったり、また茶色っぽいだけだったりすると「大丈夫だろう」と自己判断して放置してしまいがちです。
膀胱がんの血尿で怖いのは、このようにいったん消えることです。
次に血尿が出るのが2、3ヵ月後のこともあり、既に進行していることもあります。
私も下着やトイレットペーパーに僅かに潜血が付着することがありましたが、すぐにその症状がなくなったのでそのままにしていました。
しかし、忘れた頃に、排尿時に豆粒くらいの大きさの血の塊が出てきたので、さすがにおかしいと思いすぐに、定期的で通っていた泌尿器科の先生に相談をしました。
また、頻尿や排尿痛、残尿感を伴う場合は、「膀胱炎」の可能性がありますが、痛みや違和感がなく血尿がある場合は、膀胱のがんの可能性が高いです。
(私も痛みが全くなかったので、膣からの不正出血かなと思っていたくらいです。)
「尿の色」に違和感をあったら要注意ですので、症状が出たときは、自分に言い訳をつくらず兎にも角にも泌尿器科に駆け込んで下さい。
「血尿=泌尿器科」ですよ。
私の場合は、腎臓結石疑いの経過観察で、定期的に泌尿器科に通っていたのですぐに受診出来ましたが泌尿器科は、少しハードルが高くて、躊躇しますよね。
特に女性の場合は、羞恥心から受診の機会を逃してがんが、進行してしまったということが多々あるようです。
泌尿器科の患者さんは高齢男性が多いけれど、医師にとって診察は日常的なことなので、案外、淡々と診察をくれます。
だから、安心して受診して下さい。
何より、心配事や違和感を抱えて過ごすより精神的にいいと思います。
自分の体の不調に気付く
検診や人間ドックなど定期的に検査をすることは重要です。
検診に加えて、日頃の体調管理や何気ない体の違和感や不調に対して気付けることも大切かと思います。
何か気になる症状があれば、検診を待つのではなくて受診して欲しいです。
しぼり菜リズム(まとめ)
がんは、早期治療が重要なので、そのためにいかに早期発見をすることが鍵になります。
膀胱がんは、検診でも「尿検査」や「腹部エコー検査」で見つかることがあります。
どちらも、痛みもなく手軽に出来る検査なので定期的に行うようにしましょう。
膀胱がんの場合、検診だけでは万全ではありません。
早期の膀胱がんの血尿は、血尿が数日続くことは少なく、多くの場合は次の日には消えます。
そして2~3か月後に再び血尿が出るということがしばしばあるので、必ずしも検診の日に採尿した尿から潜血反応が出るとは限りません。
腹部エコーでは「膀胱」のエコーを行っている検査機関は少ないです。
検診の他に自分で、出来ることがあります。
トイレで、排尿後の尿の状態をチェックすることです。
血尿が出ていたり尿の色に違和感があった場合は、要注意です。
痛みや違和感がなく血尿がある場合は、膀胱がんの疑いがあるのですぐに泌尿器科を受診して下さい。
「血尿=泌尿器科」です。
日頃の体調管理や何気ない体の違和感や不調に対して気付けることも大切で、もし、気になる症状があれば、検診を待つのではなくて受診して欲しいです。