女優の広田レオナさんが肺がんの手術をして「術後の痛み」がひどく大変だったというブログの記事を読み同じ頃、私も膀胱がんの手術をしたので、私の場合どうだったか、術後の痛みについて書いてみました。
術後は、地獄か?
同じ膀胱がんの手術をした人のブログを読むと手術した当日の夜は、痛みで朝まで「地獄」ようだったと書いている方が多くいました。
私も術後の痛みを覚悟していました。
ところが、結論からいうと痛みはあまり感じず、手術当日の夜は、地獄というほどではありませんでした。
術後、目が覚めてしばらく、寒気が止まらなかったのと9度以上の熱で汗だくになり、浴衣が汗でびっしょりと濡れて気持ち悪かった記憶があります。
麻酔が、まだ効いていてうつらうつらと朝まで過ごしましたが、傷の痛みはあまり感じなかったです。
痛みより、体中管がついていて寝返りが打てなかったのと硬膜外麻酔で、胃の中に何もないのに吐き気があったのが辛かったです。
(吐き気は、吐き気止の薬を服用してから症状が緩和されました。)
手術から日数が経っても、「どこを切ったのだろうか」というくらい不思議と手術をした場所は、痛くなかったです。
それより、傷の痛みよりも腸にガスが溜まって苦しかったのとそのガスが通過するときの痛みがしばらく続いて不快でした。
痛みを感じなかったのは
このようにが術後、痛みをほとんど感じなかったのを私なりに推測すると
- ロボットによる腹腔鏡手術だったから
- 硬膜外麻酔がよく効いた
- 鎮痛剤を普段、服用しない
という3つが思い当たります。
そのことについて書いてみます。
ロボットによる腹腔鏡手術
手術後にお腹が痛いのは、開腹したことによるお腹の傷の痛みです。
しかし、お腹を大きく開ける「開腹手術」と違い、私が行った手術は、数ミリ~1センチ程度、何箇所か穴を開ける「腹腔鏡手術」だったので傷の痛みが少なかったと思われます。
全身麻酔の影響で、しばらく、咳が出ましたが咳をしてもそれほど痛みはなかったのも侵襲の少ないロボットによる腹腔鏡手術だったからだと思いました。
硬膜外麻酔がよく効いた
もうひとつは、麻酔がよく効いたからです。
背中から麻酔の管を入れ、継続的に麻酔を流して術後の痛みを緩和する「硬膜外麻酔」がよく効いて、3日後に硬膜外麻酔を外すまで、どこを切ったのかというくらい手術の傷の痛みはほぼ感じませんでした。
麻酔科の医師の話では、私のような痩せ型の人は、体型的に効きやすいということでした。
この麻酔の効きによって術後が左右されるように思います。
術後の痛みがひどかったという人の中には、硬膜外麻酔がよく効かなかったり、何らかの理由で体に管がフィットせずうまく入っていなかったようでした。
硬膜外麻酔を外してからは、ドレーンの入っている左腹部が寝起きするときや、立ち上がるときに少し痛かったですが、安静にしていれば全く痛くないので我慢出来る状態でした。
鎮痛剤を普段、服用しない
硬膜外麻酔の管を外してからは、「痛み止めの薬」を服用していたので起き上がるときなど動作を変えるときに多少痛むくらいでした。
それより、痛み止めの薬を飲むと吐き気がして食事が摂れなくなるので、思い切って薬を止めてみましたが痛みはあまり変わりませんでした。
私は、普段から痛み止めの薬をほとんど飲まないので「鎮痛剤」や「麻酔」がよく効いたように思います。
肺がんの手術をした広田レオナさんは、ブログで強い痛み止めの薬を常用していたとあったので、痛み止めの薬が効かない体質になって術後の痛みが激しかったようです。
痛みは、我慢しなくてもいい。
私が入院した病院では、痛みがあったら、すぐに痛み止めを処方してくれました。
10年くらい前に同じ手術をした人のブログを読むと「術後、痛いのは当たり前なので、我慢するしかない」というようなことを医療従事者に言われて耐えるしかなかった書かれていて、術後、痛みがあるのが当たり前から、痛みをコントロールして我慢しないようにするというようになってきていると思いました。
入院した病院では、「痛みは我慢しないで、どんどん言って下さい」と言われ「痛くて、当たり前」から痛みは、我慢しなくてもいい時代になってきたのだと思います。
「我慢しないで」という言葉は、例え痛くなっても精神的に安心出来る精神安定剤みたいな言葉だと思いました。
しぼり菜リズム
私が膀胱がんの手術をして、術後の傷の痛みで「地獄」を経験することがありませんでした。
私が、術後の痛みが少なかったのは
- ロボットによる腹腔鏡手術だったから
- 硬膜外麻酔がよく効いた
- 鎮痛剤を普段、服用しない
という3つが思い当たります。
ひと昔前までは、「術後、痛いのは当たり前なので、我慢するしかない」というのが普通でしたが、今では、痛みがあったら、すぐに痛み止めを処方してくれ痛みは、我慢しなくてもいい時代になりました。