10年越しで、ドラマ『glee(グリー)』(アメリカ)を見終わりました。
NHKのEテレで、シーズン1とBSでシーズン2を見て以来コメディミュージカル『glee』にはまり、ずっと続きを見たいと思っていました。
最近、ネットフィリックスに加入してやっと続きを見てシーズン6まで完走することが出来ました。
何といっても音楽がいい
このドラマの魅力は、何といっても「音楽」。
大勢の演者達の達者な「歌」と「踊り」だけでも見る価値があります。
全6シーズン全121話で、700曲以上カバーやオリジナル曲30年代から90年代のヒット曲や、最新のチャート曲、オリジナルソング、ミュージカルナンバーがレギュラー陣とゲストによって歌って踊ってパフォーマンスされます。
ドラマのサウンドトラックが「全米ヒットチャートナンバー1」になったもうなずけます。
ミュージカル系の映画やドラマが好きな私は、本当にツボのドラマで歌や踊りのクオリティーが高く毎回、毎回いい映画を見た気分になります。
キャストやゲストの歌唱力は、素晴らしく誰もが主役になれるほどので、アメリカのエンタメ業界の層の厚さを感じます。
レギュラー陣では、レイチェル役のリア・ミシェルは、どんな歌でも自分のものにして歌いこなしてし、猛者揃いの中でも主役を張れるレベルの高さです。
ちょっとだみ声交じりのフィンコリー・モンティース優しい歌声も好きです。
ホイットニー・ヒューストンの『I Will Always Love You』を歌えるのは、メルセデスだけだとアンバー・ライリーはソウルフルでパンチの効いた歌を披露します。
男性だけどカート役のクリストファー・コルファーの透き通ったハイトーンボイスも聞き入ってしまいます。
ゲストの往年の大スターシャーリン・マクレー』ン、オリビア・ニュートン・ジョン、ウーピー・ゴールドバーグ、リンジー・ローハン、アダム・ランバート、『アナと雪の女王』の『レット・イット・ゴー』を歌ったイディナ・メンゼルと超豪華で、皆、破壊力があります。
私のお気に入りは、ボーカル・アドレナリンのリードボーカルジェシーがクインの出産に合わせて歌ったクイーンの『ボヘミアンラプソディー』で、歌に合わせたダンスとパフォーマンスも鳥肌ものでした。
どれも甲乙つけがたいパフォーマンスばかりですが、やはりクイーンの曲が好きなのですね。
他のクイーンの曲もよかったです。
「クリスマスソング」は、毎シーズンといっていいほど歌われますが、シーズン3の劇中のクリスマスソングは10曲以上歌われて、どれもクオリティーが高くクリスマスソングばかりでも全然、飽きることはなかったです。
個性的なキャラクター
このドラマ出てくるキャラクターが、皆とても個性的です。
強烈に自己を主張するお国柄というのもあるのだけどファッションも個性的です。
ありとあらゆる人種、LG BT、障害を持ったもの、見た目の違いも全て個性の個性派集団のマッキンリー高校のグリー部。
皆ませていて、まるで大学のキャンパスいる学生に見えてこれが高校生?っていう感じだけど中身はティーンエィジャー。
登場人物の誰もがダメな部分を持ち、そこに自分や身近な相手を連想して愛着が持てます。
そんなグリー部やそれを取り巻く人達の中で気になったのが女性ばかりですがこんな人達
スー先生
個性的なメンツの中でも個性が際立っているのが、マッキンリー高チアリーダー部のコーチ、スー先生です。
日本のドラマではなかなかお目に掛かれないキャラクターでジャージがトレードマーク、チア部の目の敵であるグリー部をいつも邪魔していびります。
意地悪で感情的で、生徒に当たったり、校内の備品を破壊するような性格の悪さがあります。
でも、ツンデレっていうのか普段は悪態をついているがグリー部に助け舟を出したり、障害がある姉の面倒を見たり、寄付をしたりと肝心なところでは優くて憎めません。
姉がダウン症なので、特にダウン症の生徒の女の子にはとても優しく
好きだった男子に振られたそのダウン症の女の子に「こんなときは、アイスを食べながら卵巣にいい映画を見るのだ」なんて、言っていることは何?という感じですが、その後、手を握り共に乗り越えようと励ましたりしてとっても愛情深いところがあります。
とにかくダウン症の生徒に対する接し方や対応が、自然で素晴らしいです。
グリー部が強くなっていったのは、良くも悪くもこのスー先生のお陰というのもあって決して嫌いになれない何とも不思議なキャラクターです。
クイン
美人のクインは私の好みの顔で、どんなにやさぐれても、何を着ても可愛いです。
自己中さで言えば、クインはレイチェルを上回ってるので決して性格はよくないのだけど、それでも可愛い。
でも、本来のクインは純粋で頭もよくてとってもいい子なのです。
レイチェル
メンバーの中心的存在のレイチェルは、自己中心的な部分も含めてオーラがあって根っからのスターです。
自分の感情をストレートに出す分かりやすい性格のレイチェルは、図に乗って天狗になりやすく、人間の弱さみたいなものもまんま出てとっても人間的です。
誰にでもレイチェルのようなマイナーな部分ってあるなあとレイチェルを見ていると思ってしまいます。
エマ先生
エマ先生は、潔癖症だけどデフォルメされたメンバーの中では唯一まともな存在でエマ先生が出てくるとホッとします。
ある意味マドンナ的存在なので、ウィル先生も惚れてしまうのがよく分かります。
いつも清潔感ある清楚ないで立ちは、一服の清涼剤です。
メルセデス
グリーは、レイチェルの服のセンスが独特ですがそれぞれ個性的な衣装でキャラを引き立てています。
そんな中で、毎回可愛いなあと思うのがメルセデスの私服です。
彼女は、黒人で太目の体形ですが自分に似合うものがよく分かっていて、パンチの効いた歌にもよく合う服を着ています。
彼女だから着こなせる色使いも鮮やかで、ポップなファッションに大振りのペンダントなどアクセサリーも可愛いくて毎回、メルセデスのファッションをチェックするのが楽しみです。
ブリタニー
ブリタニーも私服になってからファーの帽子やサンタナとの結婚式のドレスなどよく似合っていてメルセデス同様毎回、彼女のファッションが楽しみでした。
ブリタニーは、おバカキャラですがキレキレのダンスを踊ったり不思議な能力を持っていたりしてそのギャップがキュートで魅力的です。
自分らしく
このドラマのテーマは、「自分らしく生きる」ということだと思います。
自分らしく生きるとは、自分のやりたいことを自分で決めって進むことと負に捉えていた多様な個性(ドラマでは、黒人、アジア人など人種、LG BT、車椅子やダウン症の障害者、見た目のコンプレックスや偏見、マイノリティー)を受け入れてそれをプラスにして生きていくことです。
ドラマでは、様々な障壁を乗り越えてそれぞれが、自分らしく生きる途を見つけていきます。
「普通は似た者同士が集まって仲間を作る。でも私達は、お互いを理解し受け入れる」
「グリーの仲間は、偏見はない。歌って踊れれば仲間だ!」
これはレイチェルのセリフですがこの言葉どうりグリー部は多様な人達がいて、多様だからお互いの個性を尊重して理解し合って絆が深くなっていきました。
こうして、どんどんバラバラだったグリー部員達がまとまり、グリー部が全国制覇を果たして部員達の精神もどんどん強くなっていきました。
そこは、歌って踊ってお互い励まし合える仲間がいたから、自分らしく生きるすべを身に着け強くなることが出来たのです。
自分らしく生きることで、スクールカーストの底辺にいた子達がどんどん輝き、同調圧力もどこ吹く風でファッションも体型なんか気にしないで自分の好きなものを着て皆、生き生きしています。
周りの目を気にせず自分は自分とありのままの自分でいること、鎧を脱いで色々なものを取り払うことで自由で楽しく生きれるのんですね。
悩みも多い年頃だけど、生徒達はそれ以上にはっちゃけて楽しそうで私が高校生の頃は、人の目や外見を気にして小さく生きていたから彼らが余計に羨ましいです。
(ただ、性に対してあけすけでハチャメチャな男女関係にはちょと引いてしまいますが。)
先駆的ドラマ
『glee』は、高校生の日常だけに終わらない人種差別、いじめ、LGBT差別と躍動感あるダンスエンターテインメントの中にもメッセージ性を織り込み、10年以上前に作られたドラマだけどこれだけ「多様性」を訴えたドラマは当時としては、先進的だったと思います。
『glee』は、凸凹だったグリー部が、全国大会も制覇して底辺から頂点に上り詰めたただの青春ドラマじゃないのです。
しぼり菜リズム
ドラマ『glee(グリー)』の魅力は、やはり音楽です。
全6シーズン全121話で、700曲以上カバーやオリジナル曲30年代から90年代のヒット曲や、最新のチャート曲、オリジナルソング、ミュージカルナンバーがレギュラー陣とゲストによって歌って踊ってパフォーマンスされ歌や踊りのクオリティーが高く毎回、いい映画を見た気分になります。
ドラマ出てくるキャラクターが、皆とても個性的です。
強烈に自己を主張するお国柄、ファッションも個性的。
ありとあらゆる人種、LG BT、障害を持ったもの、見た目の違いも全て個性の個性派集団のマッキンリー高校のグリー部の面々や彼らにかかわる人達のキャラクターが楽しいです。
このドラマのテーマは、「自分らしく生きる」ということ。
自分らしく生きるとは、自分のやりたいことを自分で決めって進むことと負に捉えていた多様な個性を受け入れてそれをプラスにして生きていくことです。
ドラマでは、様々な障壁を乗り越えてそれぞれが、自分らしく生きる途を見つけていきます。
『glee』は、高校生の日常だけに終わらない人種差別、いじめ、LGBT差別と躍動感あるダンスエンターテインメントの中にもメッセージ性を織り込み、当時としては、先進的なドラマだったと思います。