特別障害者手当
月月2万7千円支給される「特別障害者手当」は、介護保険の要介護4、5の人が受け取れる可能性があります。
「要介護」でも【特別障害者手当】が出る可能性がある。「障害者手帳」がなくても月2万7千円支給される
どんな人が特別障害者手当に当てはまるのか「認定基準」を5つにまとめました。
参考:赤旗日曜版5月2日・9日合併号
1腕や脚などが不自由
1つ目は、肢体不自由の障害です。
障害基礎年金1級程度の中の「3 両上肢(腕)」「4 両下肢(脚)」「5 体幹」のうち1つに当てはまることが必要です。
その上で「日常生活評価表」が、10点以上であることが求められます。
全部で8項目あり、杖や補助具を使わずに行います。
8項目全ての点数を合計10点以上の不自由さがあれば対象になります。
1表 障害者年金1級程度の障害(3~5は肢体不自由)
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2表 日常生活動作評価表(10点以上)
一人で出来る0点・一人で出来てもうまく出来ない1点・一人では全くできない2点
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5秒以内に出来る0点・10秒以内に出来る1点・10秒以内に出来ない2点
ひもを結ぶ |
30秒以内に出来る0点・1分以内に出来る1点・1分以内に出来ない2点
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2精神障害・認知症
二つ目は、重い精神障害です。
精神障害には、認知症も含まれます。
そのうえで、「日常生活能力判断表」が、14点以上であることが求められます。
表3 日常生活能力判断表(14点以上)
0点 | 1点 | 2点 | |
食事 | 一人で出来る | 介助があれば出来る | 出来ない |
用便・月経の始末 | |||
衣服の着脱 | |||
簡単な買い物 | |||
家族との会話 | 通じる | 少しは通じる | 通じない |
家族以外の者との会話 | |||
刃物・火の危険 | わかる | 少しはわかる | 通じない |
戸外での危険から身を守る(交通事故) | 守ることが出来る | 不十分ながら守ることが出来る | 守ることが出来ない |
3.4障害が重なっている
重複障害
3つ目は、重複障害です。
表1の障害のうち2つに当てはまる場合です。
表2の日常生活動作は問いません。
三重障害
4つ目は、3重障害です。
表1の障害が1つ、表4の障害が2つ、合わせて3つに当てはまる場合です。
表4 障害者年金1級程度の障害
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5臓器などに疾患
5つ目は、重い内部障害があり、絶対安静の場合です。
内部障害には心臓、呼吸器、腎臓の機能障害、肝臓、血液の疾患があります。 |