雨樋不具合
昨年、家の駐輪場に敷いた砂利が、土砂降りになると雨粒と雨の跳ね返りで門扉の方に流れ出てしまい雨が止んだ後、箒で流れた砂利を掃き戻すことが度々ありました。
駐輪場は、見た目傾斜のない箇所だったので、ゲリラ豪雨など大雨が降った日に観察すると雨水が「雨樋」にスムーズに流れず上の写真のように一部が散るような落ち方になっていました。
その溢れた雨水が流れて、砂利を門扉の方に押し流していました。
以前、「樋に損傷があるので、点検もらうといい」と書かれた営業用の建築業者の名刺がポストに入っていて、道路側から見えるこの部分の雨樋に不具合があるかもしれないと思っていました。
業者の調査
雨水がスムースに流れない雨樋の不具合を見てもらおうと専門サイトで、樋の業者を探しました。
2階から屋根に降りて雨樋がどうなっているのか見ようとしたが、危険な場所だったので上の雨の日の写真を添付して相談しました。
ネットで、写真を見て業者の見解は
「廃盤品のセキスイ化学E70という型で、材質の経年劣化と施工時の負荷対策未実施によりひび割れが起こっている可能性がある。
防水シリコンや接着剤の塗布等、応急処置で対応される工務店もあるが、高い確率でリコールが起きるため、そのような対応はしていない。
軒材の及び支持具の交換、足場が必要となる中規模以上の修繕となるため、火災保険での対応が現実的で加入状況はどうか。」
というものでした。
後日、実際に下見来てもらい家の雨樋全体を見てもらいました。
雨水が散る樋は、「セキスイU」というもので現在は、製造されていないものだそうです。
施工時、「セキスイ」のものは多めに「糊付け」しなくて塗らなくてははならないのに糊付けが甘かったので伸び縮みが起きたり隙間が離れることがある可能性があり、その場合は、接着剤の塗布だけでは、数年後同じことが起きるので、雨樋の交換になるということでした。
最近は、樋の専門業者ではなく「板金屋」が雨樋の工事をすることがありこのような糊付けが甘いことがあるそうです。
樋には、泥とゴミが少し溜まっていて、ゆがみもあり雨樋を交換することにしました。
全体を点検してもらい、このように排水が滞っているところはないが、歪みやたわみ、沈んでいる箇所が数か所ありました。
業者が撮った写真をスキャンしたので画像は悪いですが、下屋根の雨樋がたわんだものです。
たわみは、「雪の重み」でたわんだ可能性があるということでした。
排水が滞り雨水が散る箇所とたわんでいる箇所の雨樋の交換するこになり、「足場」を組んで工事をすることになりました。
損害保険申請
損害保険申請
雨樋の調査を依頼した業者と「工事契約」をすることにしました。
この樋の業者は、損害保険の申請に対応してくれる業者で、「調査報告書」「破損箇所の写真」修理工事の「見積書」を作ってもらい加入している「損害保険」(火災保険)の申請をしました。
損害保険は、「被った自然災害に対する原状回復」のために保険金が支払われるものなので、「雪の重み」でたわんだ樋は保険の対象になります。
損害保険を契約をしている保険会社に連絡して、必要書類を送付してもらい、樋調査報告書、写真、見積書と共に火災保険請求書などの書類を保険会社に提出しました。
契約している「火災保険」は、火事以外の雪、風、雷の自然災害にも適用していますが、台風や豪雨による「水害」は、補償されません。
火災保険で補償してもらうためには、修理や修繕にかかる費用が20万円以上でなくてはならないなど「免責額」を定めているので損害保険を使う場合は、保険の「約款」で確認するといいでしょう。
ちなみに火災保険は、保険期間内で何度利用しても利用したことによって自動車保険のように「保険料」が高くなったりすることはありません。
火災保険を申請できる期限は、一般的に被害を受けてから3年以内で、自費でリフォーム工事を行ってしまっていても、期限である3年以内ならば、申請することが出来ます。
保険金で修理
後日、保険会社から派遣された「損害保険鑑定人」(だと思う。主人が対応したので不明)が、現地調査に来ました。
提出した見積書の「修理金額」が妥当なものかどうか見に来たものと思われます。
保険会社の申請書類と鑑定人の現地調査の結果を元に査定した「保険金額」が「385,407円」で、業者が見積もった「669,185円」より低いものになりました。
雨水が散る箇所が、自然災害ではなく設置時の人為的不具合(糊付け不足)で保険の適用外になったのかもしれません。
このように修理見積金額より保険金額が少ない場合は、「差額」を自己資金で賄うか「保険金の範囲」で修理をするになります。
近い将来、足場を組んで外壁や屋根など大きなリフオームを考えている場合は、保険金を保留しておいてそのときに使う(一緒に直す)という方法があります。
ただ、すぐに修理しないと家にダメージを与えるような急を要する場合は、早めに修理をしなくてはなりません。
保険金は、すぐに口座に振込まれました。
入金を確認後、施工業者に連絡をして「保険金の範囲」で雨水が散る樋を中心に修理をしてもらうことにして修理のスケジュールを立てて施工しました。
保険の申請は、難しくありませんが、「代行」して行ってくれる施工業者もあるので面倒だったり自信がない場合は、相談してみるといいでしょう。
今回は、「経年劣化」ではなく「自然災害」が原因(雪の重みによるたわみ)なので損害保険の対象になりました。
東京でも雪害による、軒樋(のきどい)破損(曲がり・歪み・受け金具など)は、結構あるようで私の実家でも樋に同じような傾斜があり損害保険で修理しました。
損害保険で申請出来るのは、自然災害のみで、老朽化によるものや太陽熱によって徐々に歪んだものは対象になりません。
もし、目視での異常や雨が漏るなどの不具合があった場合は、専門業者に依頼して調査してもらうといいと思います。
そのときに「損害保険対応」と謳っている業者だと損害保険の対象になるかどうかが分かり、保険金の申請もスムーズに進みます。
ただ、「保険で、直せる」と火災保険の申請から修理まで全て代行するので「契約」を早く促すような業者もいるので、信頼のおけるサイトで業者を探すか、数社から見積を取ってから進めると安心出来ると思います。
しぼり菜リズム
「雨樋」に不具合があり、専門業者に見てもらいました。
樋の業者に家の樋を全てみてもらうと雪による歪みやたわみ、沈んでいる箇所が数か所ありました。
「損害保険」に加入していたので、樋の歪みやたわみを保険を申請して修理することにしました。
樋の業者に「調査報告書」「破損箇所の写真」修理工事の「見積書」を作ってもらい保険会社に申請しました。
修理する雨樋は、経年劣化ではなく「自然災害」が原因(雪の重みによるたわみ)なので損害保険の対象になりました。
業者の「見積額」より「保険金額」の方が少なかったので、保険金額の範囲で、修理をお願いしました。
雨樋に目視での異常や雨が漏るなどの不具合があった場合は、すぐに専門業者に依頼して調査してもらうといいです。
そのときに「損害保険対応」と謳っている業者だと損害保険の対象になるかどうかが分かり、保険金の申請もスムーズに進みます。
ただし、「損害保険で、無料で修理出来る」と契約をせかす業者には要注意。