としまえんの閉園
何年も前からなくなると言われるも、一向にその気配がないので単なる「噂話」だと安心していました。
しかし、その噂が現実になり、遂に94年の歴史に幕を閉じ2020年8月31日に閉園してしまいました。
その噂の主が、「としまえん」で、としまえんがなくなってしまったことをまだ、受け入れられないでいます。
としまえんは、実家から自転車で行けるくらい近くて、私にとって幼少期から馴染みの深い遊園地でした。
もう、なくなってしまったのは仕方がないので、私の記憶に留めるためにとしまえんの思い出などをつらつらと書き連ねました。
幼少期
小学校に上がる前のとしまえんのことを少し覚えているのが、「ウオーターシュート」という舟のアトラクションです。
スキーのジャンプ場みたいな高い所からスロープの斜面を客を乗せた小舟が滑り落ち、池の中に飛び込みます。
池に着水したときの水しぶきの迫力と舟の先頭に立っている船頭さんのジャンプが超人的に見えて飽きずに見ていた記憶があります。
その頃のプールには「競泳用プール」がありましたが、井戸水の水を使っていたので水が冷たく子どもには深過ぎたので、もっぱら「ナイヤガラプール」という子どもでも入れるプールで遊んでいました。
背が伸びたら競泳用のプールで、恰好よく泳いでみたいと思っていました。
そして、金網の「球体」の中をバイクが疾走するサーカスバイクというのも、この頃、期間限定のイベントでやっていたような気がします。
小さい頃、「ミラーハウス」から出れなくなりパニくって「半べそ」かいたことがありました。
でも、どうにかして自分で脱出したものの、恥ずかしさもあり誰にも言わずこのことは、今でもに心の中にしまっています。
小学校
小学校の頃は、他県に住んでいたけれど毎年、夏休みに地域の子ども会の行事で、としまえんに行っていました。
池袋から西武線でとしまえんに行きますが、練馬駅で「豊島園」行きに乗り換えるとき、ちょっとした優越感が子ども心にありました。
小学校の頃に憧れたのが、「サイクロン」と「オートスクーター」と「ラウンドアップ」の3つの乗り物です。
ともに「年齢制限」か「身長制限」で乗ることが出来ず、大きくなったら絶対「乗る」って決めていました。
サイクロン
当時、サイクロンは、としまえんの「花形」で身長がクリアしたら乗りたい乗り物の1つでした。
ただ、車両のガタンゴトンという大きな音、叫び声、車輪とレールが軋む音…それらの大音量が脅威で、こんな怖いもの乗ることが出来るのか心配でした。
実際に乗ってみると乗るまでの順番待ちの時間が、意外と緊張し、車両が、一番高い所まで上がって行くまでの瞬間が緊張のピークでそれ以降は、怖いというより爽快な気分でした。
丸太をかたどった車両は、無機質なコースターとは違って温かみがあります。
鉄橋や地下坑道のようなところを潜り抜け、緑の中を駆け抜ける疾走感と園内を流れる石神井川を2度渡るところなど視覚的も分楽しませてくれ、速さや高さなどでは及びませんが他のコースターとは別格なのだと思います。
ラウンドアップ
子どもの頃、ラウンドアップという乗り物がありました。
円盤の形をした乗り物で、コマや皿回しの皿のようにくるくると回りながら、傾斜をつけていきます。
円盤の中心から一番遠い端っこに人が等間隔に背面に背中を付けて立ち、回転をしながら斜めに上昇していきます。
小さい頃は、人が立ってへばりついて乗っている光景が珍しく斬新に見え、重力と遠心力で、体が吸いつけられるのが楽しくて、この乗り物は後に(空いていれば)1日に何度もリピートするほど大のお気に入りになりました。
オートスクーター
オートスクーターは、園では珍しく自分で運転することが出来るのが、魅力的でした。
ただ、オートスクーターが他の車とクラッシュするときの衝撃と車の後部にある天井から電流を取っている鉄の棒の天井の金網に接触している部分がときどきビリビリと「火花」が散るのが怖くて、私みたいな子どもが乗るものではないと思っていました。
この天井の火花は、あえて見せるパフォーマンス的な要素もあったかもしれませんが、子どもの私には、得体が知れず怖かったです。
今、見るとクラシカルな感じですが、当時は、「バタ臭い」雰囲気も感じてよけい憧れを募らせました。
私の記憶遺産【としまえん】。としまえんの「おもいで」綴りました2
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