タイのBLドラマ
タイで、男性同士の恋愛を描く「ボーイズラブ(BL)」ドラマが盛んに作られています。
タイといえば、ニューハーフが有名ですが、ボーイズラブ(以下BL)も人気だったのですね。
少女漫画を中心に文化や現象が人気のあったボーイズラブは、40年も前に日本で人気があったことからやはり日本が発祥なのかと思います。
それが今では、BLものがタイで花開きBLドラマでは、世界の中心になりつつあります。
BL元祖日本では、「おっさんずラブ」が人気になりましたが、ここ数年では日本以上にタイを中心に周辺の国や地域で、爆発的に広がっているそうです。
タイのBLドラマは、YouTubeで無料配信しているものも多く、各国のファンによる多言語の字幕が付けられているで世界中で人気が高くなっています。
その中でも人気なのが、YouTubeで無料配信されている『2gether the series』で、先にハマってしまった子どもに勧められて見ました。
日本のファンのボランティアによる日本語字幕も付いているので、タイのドラマとはいえ簡単に見ることが出来ました。
あまり期待しないで見ましたが、予想以上に心を鷲掴みされてしまいました。
『2gether the series』の感想を書きますが、その前に私なりのBLものについて、ちょっと語らせて下さい。
私の世代には、すでに素養があった
60歳前後の私の世代の女性は、コアなファンでなくとも案外、「BLもの」に親しんだ世代ではないかと勝手に思っています。
というのも、40年程前にBLもの(当時は、BLという単語はなく、女性向け「少年の同性愛」とか「耽美(たんび)」のようなくくり方だったような)の漫画、竹宮恵子の『風と木の詩』や萩尾望都の『トーマの心臓』などが人気で、周りで読んでいる人(主に女性)が結構いたからです。
BLものを愛する元祖「腐女子」の友人に私も勧められて、私も読みましたよ。
少年同士のベッドシーンから始まる『風と木の詩』やギムナジウム(全寮制男子校)を舞台にした『トーマの心臓』は、少年同志の耽美で繊細な恋愛を描いて、禁断の世界に足を踏み入れたようにドキドキしたものでした。
少女漫画に革命を起こした『風と木の詩』は、BLに興味がなくても興味本位で手に取った人は多かったのではないでしょうか。
ストレートなBLものから、ちょっぴりBL要素があった『パタリロ』(魔夜峰央)や『エロイカより愛をこめて』(青池保子)も人気がありました。(私はこちらの方が、好き)
少年同志の恋愛が主要なモチーフである「少女漫画」を読んで育った私の世代の女性は、BLものに馴染んで既に素養があるので、タイのBLドラマ『2gether the series』にも何の偏見もなく入り込むことが出来ると思うのです。
そして、見れば虜になってしまう人続出の予感もするのです。
そんな、魅力的な『2gether the series』について書きたいと思います。
2gether the serie
『2gether the series』は、全編を通じて、大学を舞台にした男性同士の学園ラブコメです。
40年前に読んだ漫画のBLものよりライトな感覚になり、更に垣根が低くなくなった感じです。
次から、ネタばれ注意!
元祖BLものに親しんだ私が、ハマったタイの「BLドラマ」『2gether the series』その2へ