令和版『東京ラブストーリー』が、アマゾンプライムビデオで配信されました。
2話まで見た感想です。
その前に平成版『東京ラブストーリー』のエピソードです。
人気絶大だった平成版東京ラブストーリー
当時の20代、30代の女性に絶大に人気を誇ったテレビドラマで、見ていないと話の輪に入れないような雰囲気があったフジテレビ「月9」の平成版『東京ラブストーリー』
月曜日放送の翌日の火曜日の朝の通勤列車では、前の晩のその話題で持ち切りでした。
(そうでもないか)
でも、私と毎朝、同じ車両、同じ時間に乗っているOL二人組が必ず『東京ラブストーリー』を話題にしていました。
そのOL二人組のときどき見れなかったりするらしい一人にもう一人が、懇切丁寧にストーリーを説明したり、さとみが嫌いだとか、リカが可哀そうとか…。
どんな物語で誰がどうなったかいつも話しているのを近くで聞いていた(聞こえてしまった)ので、すっかり見た気になっていました。
でも私は、『東京ラブストーリー』は、リアルタイムでは見ていなくて最近、アマゾンプライムビデオで見た口です。
当時、熱狂的に語られていた「伝説のラブストーリ」ーをかなり大人になって見たからか、通勤電車のOL二人組のように感情流入することことは出来ませんでした。
リカのような女性もさとみのような女性もあまり、好きにはなれませんでした。
でも、その頃、見ていたらOLさん達のお話に「ウジウジおでん女、嫌だね」「一途なリカが、可哀そう。リカの方が、断然、素敵なのに」って心の中でウンウンとうなずいていたかもしれません。
登場人物の比較
登場人物の比較です。
今まで、カンチは、織田裕二一択だったけど、伊藤健太郎のカンチが自然体で柔らかく案外いける。
『アシガール』『スカーレット』から好感度大で、好みでは伊藤健太郎君かもしれません。
令和版では、主語が、赤名リカからカンチになっているので、健太郎君に期待を寄せます。
逆に三上は、チャラさ加減、強引さ、面倒臭さを上手く演じた江口洋介一択。
江口洋介は、不動の地位です。
鈴木保奈美は、一本調子で演技力があるとは言えなかったが、空気が読めない突拍子さも許せてしまうあのキラキラ感で圧倒していました。
この保奈美の魅力が、平成版のヒットの一因であるけど令和版のリカは、ルックスやオーラでは鈴木保奈美に叶わないけど石橋静河のリカは、見ているうちに段々と魅力的に見えてきました。
演じて魅力的にみせる女優さんなのですね。
この石橋静河、石橋凌と原田美枝子の娘さんだったのですね。
そういえば、お父さんに似ています。
早速の「肉食っぷり」を見せながらの大人の余裕に無邪気さや一途さを上手く出していると思います。
笑顔も自然です。
令和版のさとみは、女性に嫌われるような「女の嫌らしさ」みたいなのが絶品だった有森也実のさとみほどの魅力がないです。
これでは、このストーリーの肝になる、カンチがさとみを好きな理由に現実感がなくなります。
このままでは、カンチが、リカの魅力に目覚めるは時間の問題でカンチが、あっちフラフラ、こっちフラフラする理由がぼやけてきます。
それでは、物語が進まず、ジ・エンドです。
古風で女性らしい情感の持ち主、男性受けする平成版さとみを令和版では、違う魅力の新しいさとみ像を描いていく方法もありだと思います。
さとみ役の女の子、ガールズグループの「E-girls」だったらもっとアグレッシブな路線でいくとか。
あっ、アグレッシブは、リカの持ち味か。
平成版と令和版
これは、2話まで見た感想なので、これから話が進んでいくと違ってくるかもしれません。
音楽は、小田和正の「ラブストーリーは突然に」と鈴木保奈美の「カ~ンチ」って甲高く呼ぶ声が耳から離れない平成版。
令和版のリカはもっと落ち着いた声だけど、曲も声も耳に慣れるに従ってしっとりして心地よくなってきました。
登場人物の等身大の魅力でいうと令和版の方が、自然で好きかもしれません。
ケータイがないためのすれ違いが物語を進展させていた平成版、令和版も「スマホ」を上手く活用していると思います。
そういえば、日本中がイケイケだったバブル真っ只中の平成版の東京の夜景が、意外と寂しいものでした。
令和は、技術が進んだせいかとても奇麗な夜景の映像でした。
しぼり菜リズム
社会現象を起こした平成版『東京ラブストーリー』の何ともいえぬ熱量には及びませんが、令和版の等身大の自然な雰囲気が今のところいい感じです。