出張買取
少し前に家に近くの公共施設が会場になった「出張買取 無料査定会」のチラシが入っていたので、行きました。
家に記念硬貨、海外のコイン、古銭、金杯や切手などがあったので「査定」をしてもらいました。
こういう店舗以外で行う出張買取は、信頼出来るのかどうか不安でしたが、家に訪ねて来る買取業者よりは安心出来るかと思いました。
主人が、収集した切手や古銭、記念硬貨や亡くなった義父母が残した外国の硬貨、紙幣、金杯、私の実家にあった記念メダルや古銭がたくさんあったのでそれらを全部、ネットで相場金額を調べるのも大変だったのでまとめて一度見てもらおうと思っていたのです。
会場は、区の集会所で、鑑定品を持って来た年配の方が4,5人来ていて2人の業者の方が査定をしていました。
お客さんが、誰も居ないと不安でしたが私達が査定してもらっている間にも、ちらほら人が入ってきて査定している列に数人並んで待っていました。
持って行ったものは、沢山ありましたがどれもさっと見て(中にはよく見ないものも)すぐに査定をしてくれました。価値のあるものかそうでないものかすぐに分かるようです。
査定結果:お金
古銭や旧紙幣などのお金を査定してもらいました。
古銭
江戸時代の古銭や1銭、2銭、10銭、20銭、50銭、旧1円玉、50円玉、100円玉など持って行きましたが、汚れていて印字が不明の古銭もあります。
「寛永通宝」は、江戸時代に流通した代表的なコインです。私が小学生の頃近所で、掘り出したものです。
寛永通宝は、各年代によって、種類もたくさんあるので価値の高いものからそうでないものまであります。
寛永通宝自体は、流通数多くそれほど高い希少価値はないようですが、古銭買取市場では刻印されている文字の書体などによって「プレミア」がつくものがあります。
特に「背広佐」「島屋文」といわれる30万円以上値がつきますが、私の持っているものは残念ながら流通量の多いもので値はつきませんでした。
文字が判別不能な古銭も価値のないものばかりで、大判小判でないとなかなか値段つかないということでした。
江戸時代以降の小銭も額面通りで、「稲穂」の柄の旧100円玉だけ105円の値がつきました。
この稲穂の100円玉は、発行枚数が少ない発行年のものは希少性が高くなりますが、稲穂の100円玉自体、「銀」の含有量が他の100円硬貨より額面以上含まれているので「地金」効果として高くなるようです。
稲穂の100円硬貨を1枚105円で売ってしまいましたが、家に帰ってネットやヤフオクなどで調べると最低120円以上で取引されていることが分かりました。
稲穂の100円硬貨は30枚以上あったのでここで、売らなければよかったと後悔しました。
紙幣
紙幣は、「武内大臣 1円札」「板垣退助100円札」「岩倉具視500円札」で、これらは、額面どおりです。
古いお札は、店では使えない場合いあるので、銀行に貯金するといいということです。
1円札は、一見価値がありそうですが、沢山出回っているので値段つかないということです。
100円、500円札は、ヤフオクだと額面+若干αになるようで、手間を惜しまなければ出品してみるのもいいかと思いました。
枚数が沢山あるとかピン札とか他のものと抱き合わせて出品してみると価格が上がるかもしれないので、工夫の余地はあります。
どちらにしても奇麗なお札の方が、高値が付いている感じです。
外国のコイン
「外国の硬貨」を持って行きましたが、どれも値段がつかず。
日本では、使えないし銀行でも両替所でも両替が出来ないまたは、両替出来ても手数料の方が高くなるやっかいものです。
「ポケットチェンジ」という機械を使って、外貨を電子マネーに変えることが出来るみたですが、この機械見たことがなく未だに外国のコインは、家で眠ったままです。
記念硬貨
「記念硬貨」は、たくさんありましたがほとんどが値段がつきませんでした。
札幌オリンピック100円、大阪万博(エキスポ70)100円、エキスポ70金銀銅メダル、エキスポ75・100円・500円、つくば科学万博(エキスポ85)100円、天皇在位50年・60年の記念硬貨やメダルを鑑定してもらいました。
その中で一番高い値がついたのが、「エキスポ70の金銀銅メダル」で1万円でした。
即決で、売ってしまいましたが後でネットで調べてみると4万円以上の値がつくことが分かりました。
ヤフオクだと5万円で、落札されていました。
特に「金メダル」は、「18K」13.7gなので、地金としてこれだけでも4万円くらいの値がつきます。
銀メダルは、シルバー18,4gで少し値がつきますが、銅メダル6.1gは、地金効果がなく単独だと値段がつかないようです。
やはり金メダルは、18Kなので高い値がつくのですね。
これを知っていれば、ヤフオクに出したのに残念でした。
メキシコ5輪メダルは、金とかではなかったので、値がつかず施設に寄付することにしました。
価値のないものは、基本引き取ってくれませんが記念硬貨は、業者の方で施設に寄付してくれるそうです。
査定結果:切手
私が子どもの頃、「切手ブーム」というのがありました。大きなイベントの「記念切手」など競うように購入したものでした。
主人は、その頃の切手コレクターで、家に記念切手がたくさんあります。
当時の記念切手が大量に市場に出ているのと現在はコレクターが少なくなったり、切手を使う機会が減ったりして、年々、価値が々下がり続けています。
郵便局でも現金化しておらず、買い取り業者に出しても「元本割れ」になり今では、切手は「お宝」になり得ないのです。
なので、記念切手は、「郵パック」でも使えるのでとにかく使うのがいいということです。
上の写真は、「初日カバー」というものです。
初日カバーとは、郵便切手が貼られ、その切手の発行日当日の消印が押された封筒類のことで主人が蒐集していました。
数が限られることから、切手蒐集家が好んでコレクションすることが多いのですが、プレミアがついたもの以外は値がつきません。
なので、1冊分持って行きましたが全て見ることなくそのまま家に持って帰りました。
査定結果:金杯
義父の記念品の金杯があったので、いくつか持って行き純金かメッキか、調べてもらいました。
調べ方は、簡単で金杯を裏返したとき、底に例えば「k24」の後に「gp」「gf」という刻印がある場合は、純金(24金)ではなくメッキで出来ているということです。18金も同様です。
まあ、メッキの金杯にも金が含まれていますが、かなり少量で値がつきません。
番外編
今回の記事を書くにあたり家で、コインを見ていて、ただの記念硬貨だと思っていたものの中に田中貴金属が発行したpt999の「プラチナ」のコインがありました。
今まで気がつかずファイルに挟んでいましたが、「地金」として価値のあり嬉しい発見です。
コインやメダルでもよく見ると小さな字で「K18」「k24」「pt999」など刻印のあるものは、プラチナや純金なので気をつけなくてはなりません。
しぼり菜リズム
出張買取の「無料査定会」では、強制的に売ってくれというのはなく、いわゆる「悪徳業者」ではありませんでした。
ただ、相場より随分安い買取りの値をつけるのだと思いました。
やはり、一番いいのは、値段がついたものはすぐに換金せず、一旦家に持ち帰るのがいいと思いました。
値がついたものは、ヤフオクなどで売った方がはるかにいい値がつくということです。
今回売ってしまった「エキスポ70」のメダルは、他の市場で高値がついていたのでキャンセルしたいと思いましたが、会場で換金するときにキャンセルが出来ない旨の「誓約書」を書いたので諦めざる得ませんでした。
パソコンやヤフオクなどオークションサイトが使えない場合やオークションサイトに出す手間と時間を考慮した場合など、安くなってしまいますがこういう出張買取りサービスを利用するのもいいのかと思いました。
ただ、一応、会場に行く前にネットなどで業者の情報は調べた方がいいと思います。
こういうところで、買取りしてもらう場合は、こちらも「丸腰」ではなくある程度の知識を身に着けていかなくてはならないと思いました。
そういう意味で今回は、いい勉強になりました。