ニューヨークが生んだ伝説の写真家『永遠のソール・ライター展』に魅了されて

『永遠のソール・ライター展』
スポンサーリンク

ソール・ライター

ニューヨークが生んだ伝説の写真家『永遠のソール・ライター展』(Bunkamura ザ・ミュージアム)に行きました。

[ad#co-1]

プロによるまとまった数の写真を観に行くのは、『決定的瞬間』アンリ・カルティエ=ブレッソン以来です。

友人に誘われるまで知りませんでしたが、この写真展でソール・ライター(1923~2013年)という写真家を初めて知りました。

日本での写真展は、2回目だそうで日本でとても人気のある写真家です。

代表作を一目見て、人気があるのが分かりました。

特に「赤い傘」の写真は、一目惚れ。あっという間に虜になりました。

ほぼ隠し撮り

ソール・ライター

ソール・ライターの写真は、ニューヨークの街の中に被写体の「人」を撮っていますが、相手に許可を撮っていないほぼ「隠し撮り」です。

写真を撮り溜めていただけで、特に発表するつもりもなかったのかもしれません。

当時(1950~1970年代)は、肖像権や個人情報などの概念などなく、自由に撮影出来たのでしょう。それが逆に面白いのです。

本人に気付かれないように撮っているので、正面から「撮りますよ」という感じ撮ったものではなく少し離れたところから、カフェのガラス越し、ショーウィンドーに写り込んだり反射したものだったり、そういった写真に撮影者の「視線」が強く感じられます。

半地下のような場所から盗撮のように撮った写真や少し高い位置から見下ろすような写真もあり、「覗き見」的なものを感じて、ドキドキしてしまいます。

飯のタネであった商業写真(ELLE、英国版ヴォーグなどのファッション雑誌)の世界から一線を画し、スタジオを閉鎖してから表舞台からは姿を消していたので、隠遁者のようなポジションで写真を撮っていたと思います。

被写体にあえて近寄らない、ガラス越し、雨粒や水滴、光のボケを間に挟み込んで撮ったり、人物の顔をはっきりと写さない写真も多く、これは、何かと制約が多かったであろう商業写真を撮っていた頃の「アンチテーゼ」なのではないかと思ってしまいました。

1/3の構図

ソール・ライターの写真を見ていると写真を縦か横で「3分割」し、そこに被写体を配置して撮っているものが多いです。(1/3の構図

これは、すごく全体のバランスがよくて、洗練された写真になり、「1/3の構図、頂き」って私も真似して撮ってみようかと思いました。

公私に渡るパートーナーのソームズ・バントリーを撮っている写真でも彼女が、画面のほんの外れに後ろ向きでいるのにとても印象的に写っているのです。

ソール・ライターマジックで「この女性、誰だろう?」って気になります。

被写体から距離を置いた隠し撮り的な撮り方や人物が、風景に溶け込んでいるのに見えるのに、きちんとそれが主役になっているのです。

たまたま被写体が、画面の1/3の位置にないときは、例えばカフェの日よけシェードで2/3を大胆に隠してしまい、残りの1/3に焦点を当てるみたいな構図も面白いです。

1/3の構図では、主要人物以外は、視線がいかないくらいシンプルなので「何が、撮りたいのか」というテーマや主題が、案外に明確になっているのです。

構図や人物の配置、背景の処理の仕方は計算されていないようで、実は、緻密だったりしているのかもしれません。

天性の色彩感覚

ソール・ライター

やはりカラー写真の「パイオニア」と呼ばれるソールライターの魅力は、「カラー写真」です。

ソール・ライターは、画家としての顔もあり、カラー写真にはその「天性の色彩感覚」が発揮されています。

雪の日の傘の赤。雨だれのガラス越のイエローキャブ。ワインレッドの雨靴…。

「残像美」とでもいうのであろう、写真の中の色味が印象的で、キャンパスに鮮やかな色を落とし込んだ一枚の「絵」を見ているようです。

ソール・ライターは、雨や雪の日の写真を好んで撮っていますが、太陽の光の届かないモノクロームの風景の中に印象的な「差し色」を入れることによって、被写体がより生き生きとしてくるのです。

スポンサーリンク

素敵なものは、身近にある

ソール・ライターは、何もわざわざ遠くまで行かなくても「素敵なものは、身近にある」

と言っているようにソール・ライターの写真は、ニューヨークのー自宅から半径1キロ以内で撮ったような写真ばかりです。

自分の身の回りにある何気ないものでも「美しさ」は、見つけられるのです。

そんな言葉に励まされて、私もカメラを持って街に出掛けたくなりました。

しぼり菜リズム

『永遠のソール・ライター展』

ソール・ライターの1950年代に撮った写真でも洗練されていて、古臭さを感じさせません。

むしろ、お洒落なポスターでも見ている感じなのです。

やはりいい写真というのは、永遠に鮮度を保ち続けるのだと思います。

デジタルカメラ全盛の現代ですが、何度も取り直しの効かない「フイルムカメラ」の凝縮された一瞬というのも本当にいいと思いました。

亡き後に膨大の数の写真が見つかり、まだまだ未発掘のものも沢山あり、これからも「お宝」写真が続々と発見されるのではないかとワクワクしています。

■ニューヨークが生んだ伝説の写真家『永遠のソール・ライター展』

  • 2020年1月9日(木)~3月8日(日)
  • Bunkamura ザ・ミュージアム

[ad#co-2]
[ad#co-2]

 

スポンサーリンク

ABOUTこの記事をかいた人

2017年現在57才 50代になって体に色々な変化が起きました。 アレルギー、腰痛、変形性膝関節症、脂漏性皮膚炎、手湿疹、眼精疲労、胃腸の不快感、開帳足等々一気に吹き出しました。 このほかに病気以前、未病のものもあるので 自分の体を見つめ直した生活を考えています。 健康、医療、病気、楽しいことも含めた日常生活を綴っていきたいと思います。 認定医療コーディネーター、ホームヘルパー びわの葉療法インストラクターの資格保有